◆童話から抜け出したようなきらびやかなドレス、そして艶やかな花魁の姿と、普段はあまり見ることが出来ない生駒尚子の華やかなステージであった。東大阪市のイコーラムホールで開かれた、彼女のファンクラブが主催した「Naokoを応援する会」は2016年4月15日、満員の約200人のファンを集めて開かれた。得意の「河内音頭」から新曲の「浪花の女房」まで歌を披露するとともに、景品抽選会や最後は客席への餅まきも盛り込まれるなど賑わいを見せていた。






今回で2回目の「Naokoを応援する会」。浪花の元気印、生駒尚子の熱烈なファンたちが企画した。圧巻はなんと言っても生駒の大変身ぶりであった。いつもはシックな和服で演歌を歌う彼女だが、この日ばかりはファンへの大サービスなのだろう、見るものを驚かさんばかりの花魁姿でのオープニング。
歌うのは新曲のカップリングでアップテンポな「花の尚子の夢舞台」で、賑やかに会場を盛り上げる。バックには河内音頭の女性の踊り手たちが花を添えた。「大変身させてもらいました」という生駒だったが、初お目見えの花魁の姿はわずか1曲で早々に衣装替え。





しかし見るものを落胆させることなく、大変身はさらに続いた。今度はフランス人形のような赤と金色の目を覚まさせるようなドレスを着て現れ、キム・ヨンジャの「ヤーヤーヤー」をカバーした。ステージでは着物ばかりの彼女だが、こんな人形のような出で立ちはそうそう見られるものではない。ファンの集いならではの趣向であった。





喜んでいるのはファンばかりではない。本人も「本当にきょうは最高です」と、着せ替え人形になったような気分に喜びを隠せないようだ。
その姿で客席へ降りて1人ひとりと握手を交わしながら「大阪ラブソディー」「宗右衛門町ブルース」「道頓堀行進曲」など大阪ソング7曲をメドレーした。

オリジナル曲おコーナーでは前作の「追っかけ女房」と新曲「浪花の女房」などを歌った。





ファンと一緒に歌うデュエットコーナーや河内音頭の生駒会のメンバーの生駒みずき、はずきにょる「東大阪小唄」の歌などもあって、集まった人たちを盛りだくさんのイベントで楽しませていた。





生駒は今、5月4日の宮崎県を皮切りに全国12会場で公演する水谷八重子、若林豪主演の芝居「愛のお荷物」に出演中。新曲「浪花の女房」も披露している。
生駒は「みなさんのお陰で2回目の応援する会を開くことが出来ました。これからも頑張っていきます」と話している。