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JPタワーとバルチカ03を探索 第39回歌を歩く [イベント]

◆台風10号の接近で少しは涼しく感じられるようになったものの、それでも一歩外へ出ると体にまとわりつくような湿気と暑さには変わりはない。そんな殺人的な天候の中、2024年8月24日、第39回歌を歩くを行った。もちろん今回は暑さを避けるために、大阪・梅田の地下街を歩くというものであった。メインは新しいビルのJPタワーと、おっさん好みの飲食店が集結しているというバルチカ03(おっさん)がある、やはり新ビルのイノゲート大阪の探索であった。

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JPタワー(左)とイノゲート大阪ビル
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人と人を結ぶKITTE大阪


参加したのは4人のメンバー。大阪・梅田の地下街は梅田の町を東西南北に駆け巡る全国屈指のアンダーグラウンドシティなのである。冷房が効いてアマゾン化している地上に反して極楽そのもの。酷暑の時期の歌を歩くには最適なコースである。

単に地下街を歩くだけでなく、地下街と直結したJPタワーとイノゲート大阪の2つのビルの探索に重きを置いた。

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暑い日には地下街を歩くのに限る

 JPタワーは日本郵便が旧大阪中央郵便局跡に建てたビルである。24年7月31日にグランドオープンしている。別名KITTE大阪とも呼び、商業施設から郵便局、オフィス、劇場、ホテルといった機能を備え、JR大阪駅に直結した大型複合施設になっている。

ここの1階にそびえているのが水引きをモチーフにしたモニュメントである。大阪芸術大学デザイン学科と連携して制作したもので、人とひとの結びつきや縁を表しているという。
これはKITTEというネーミングの元になった切手の意味と掛け合わせたものなのである。

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JPタワーのモニュメント前で

そこで今回の歌を歩くのテーマ曲は「切手のないおくりもの」{作詞/作曲・財津和夫)にした。発表は1977年でペギー葉山が歌った。財津和夫がセルフカバーしたほか芹洋子、平井堅、夏川りみなど多くの歌手もカバーしている。

【切手のないおくりもの(財津和夫)】
https://youtu.be/aNKAzgYMMkg?feature=shared

歌の舞台ではないJPタワーを歩くのは、歌の舞台を訪ね歩く歌を歩くの趣旨からは外れているかもしれないが、人と人のつながりを表す切手歌っていることからここを選んだ。

「切手のーー」の歌詞は ♬ 私からあなたへとどけよう 広い世界にたった一人のわたしの好きなあなたへ 〜 で始まる。一向にこの歌の歌詞には切手は登場しないけれど、贈り物である歌には切手はいらないーーということである。

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アンテナショップは人気

 西梅田の地下通路からJPタワーの地下1階へ入り、エスカレーターで1階に上がった。総合案内所の横に立っている水引きの形をしたモニュメントをバックに記念撮影をした。
 2階3階と昇って行く。各種専門店や全国のアンテナショップが軒を並べる。鹿児島県のショップでは「豚みそ」(川内福祉作業所製造)を、「ご飯にのせると美味しい」と勧められた。
 今は米がないからねーと言うと、「ここではちゃんと米も販売してますよ」。
 ほら、米はある所にはある。

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どの店の順番を待つ長い行列

 タワー内の飲食店はどこも長蛇の列。かつては大阪駅前のバラックに店を構えていたたこ焼き屋さんまで人がいっぱい並んでいる。
 6階にあるSkyシアターMBSの玄関口まで行って、ひとまずビルを出た。

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どこも沢山の人で賑わっていた(JPタワー)

 次は隣のイノゲート大阪のビル内にあるバルチカ03へ行く。立ち飲み屋さんなどおっさん好みの店を集めたという触れ込み通りに沢山の店が並んでいる。
 しかしきれいなビルの中ではどうも居心地が悪そうである。昔、地下街などでおばちゃんが黙々と焼き鳥やおでんを出していた店がやはり懐かしい。

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地下街の西の端で
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泉の広場。昔。噴水があった場所で記念撮影
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トーチカ南端にある大阪の古地図

 03は2階部分がノースゲートビル(ルクア)と結ばれている。03の焼き鳥屋で昼食を摂って、後は地下街を西の端(毎日新聞社の地下付近)から東の端(泉の広場)南の端(ドーチカ)を巡って、駅前ビルの居酒屋に腰を落ち着けた。
 ここで少し早いご苦労さん会を開いた。お開きの後はJR北新地駅界隈、ディアモール地下街を歩いて散会した。

 この日の歩数は1万5,900歩と意外に少なかった。








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カラオケフレンドリー、開店3周年記念パーティーを開催 大阪・守口/ホテルアゴーラ [イベント]

◆カラオケ喫茶店のカラオケフレンドリー(大阪市都島区、岡正志代表)が2024年8月4日、大阪・守口市のホテルアゴーラで開店3周年記念パーティーを開いた。山崎ていじ、北沢麻衣、入山アキ子、五条哲也、美山京子ら同店馴染みのゲスト歌手13人が顔を揃えた。

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写真・開店3周年記念パーティーの出演者たち


 パーティーではフレンドリーの顧客など75人がカラオケを披露して、その合間をぬってゲスト歌手が歌唱。山崎ていじは新曲「ふたりで夢さがし」を歌うと共に、パーティーのエンディングで「伊勢街道まつり唄」を賑やかに歌い、ゲスト出演者全員がステージに上げて踊った。

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写真・山崎ていじ

 北沢麻衣は相変わらず人気の高い「あの人の好きなうた」「くちべにグラス」を聴かせ、美山京子は「あした絆坂」「女の人生夢舞台」を歌った。
 入山アキ子は持ち時間いっぱいに使って「一泊二日」「紀淡海峡」「ザンザ岬」を歌った。

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写真・北沢麻衣
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写真・美山京子
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写真・入山アキ子

 五条哲也は人気が高まっている「好きさ神戸」などを、れいかは「OSAKAレイニーブルース」などを。

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写真・五条哲也
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写真・れいか

 カラオケ歌唱では代表の岡正志さんが北島三郎の「涙の花舞台」を歌って、今年3月に亡くなった同店の小野節子ママを偲んだ。
 また「生きている限り、皆さんに楽しんでもらえるイベントを続けて開催していきたい」とも話していた。

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写真・亡くなった小野節子ママを偲ぶ岡正志代表
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写真・山崎の歌に合わせてエンディングで踊る出演者たち

 このほかのゲスト出演歌手は奥田晃市、湊空慶子、まこと、水木佳乃、山本ひと美、永樹、珠木奈美









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入山アキ子、丹波と丹後でキャンペーン 初めて見るアキちゃんに大歓声 [イベント]

◆歌手入山アキ子が2024年7月26日、兵庫県丹波篠山市と京都府京丹後市のカラオケ喫茶店2店舗で人気曲「一泊二日」の歌唱キャンペーンを行った。いずれも初めて訪ねた店であったが、〈いりやま〜!〉〈アキコ〜!〉などと大きな声援が飛んでいた。

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◆写真・カラオケホール琴音の琴音けい子さん(左)と入山アキ子
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◆写真・左からサウンドスタジオ花hanaの片西厚夫さん、入山アキ子、片西幸代さん


 兵庫県丹波篠山市のカラオケホール琴音は舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口ICからすぐの所にある。電車でもJR篠山口駅から歩いてすぐという便利な所にある。
 正午からの歌唱に合わせて早くから40人近い人たちが集まっていた。

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写真・カラオケホール琴音で歌う入山アキ子

 入山は「初めて伺う琴音さんのお店で歌うのを楽しみに、ワクワクしながらやって来ました」とあいさつして、まずは「一泊二日」から歌った。
 入山に誘われてこれをステージで一緒に歌う女性も、堂々とした歌いっぷり。

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写真・入山と一緒に「一泊二日」を歌う
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写真・観客とカラオケホール琴音の店内で

 次は8月7日にニューバージョンを発売するデビュー曲の「ザンザ岬」(2008年)と、それのカップリングに収録する「紀淡海峡」(2014年)の2曲を旧バージョンで聴かせた。
 清楚な彼女がガラッと変わる悪女シリーズ第2弾の「みだれ舞い」では、カラオケ画面から飛び出す入山の映像に誰もが驚いていたようだ。

 最後は「一泊二日」のギターバージョンを披露。しっとりと奏でるギタリストの斉藤功のギター演奏に耳を傾ける人も多かった。

 店を経営するのは「大阪シネマ」や「ああ三好長慶」などが好評な歌手の琴音けい子さん。歌謡教室なども併設している。



 次に訪ねたのは篠山から車で約2時間走った京都府北部の網野町にあるサウンドスタジオ花hana。代表の肩西厚夫さんは歌謡講師も務め、店を始めて10年になる。
 妻の幸代さんは近くでフラワーショップを経営するとともに、いけばなの池坊の資格を持ち、この日観客の代表から入山にプレゼントした花束も提供した。

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写真・花束を手に歌う入山アキ子

 ここも早くから入山を待ち構える人たちでいっぱいだった。予定の時間を少し早めて、「一泊二日」からスタートした。
 入山は13年間勤めて師長まで任されていた看護師の職を辞めて歌手の道へ入ったことなどの自己紹介をして、「一泊二日」に次いでデビュー曲「ザンザ岬」「紀淡海峡」を歌った。

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写真・入山と一緒に「一泊二日」を歌う
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写真・観客と花hanaの店内で

 このデビュー曲は、彼女がそれまでプラベート盤歌手として活動してきて、ようやくステップアップ出来た作品であった。
 「これが売れなければ歌手を辞めて看護師に戻れ、と師匠の作曲家鈴木淳から厳しく言われた」と入山。

 また「女・なみだ酒」(2015年)「一泊二日 」のギターバージョンも歌って、会場を沸かせた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[入山アキ子 オフィシャルサイト]
https://xn--cckwa042wikihmb.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/








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廃線跡は懐かしさとロマンがいっぱい 第38回歌を歩く 福知山線廃線跡敷を歩いた [イベント]

◆「第38回歌を歩く」ではウォーキングコースとして今人気が高い、JR生瀬駅から同武田尾駅までの約8キロを2時間半をかけて福知山線廃線跡敷を歩きました。

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スタート地点となったJR福知山線生瀬駅(兵庫県西宮市)で
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自動車トンネルに沿って作られた歩道トンネル(左)へ入る
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しばらく行くと自動車がビュンビュンと走って行きます
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600メートル先に廃線跡敷の入り口が
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この下に武庫川が流れています。廃線跡敷は武庫川に沿って歩きます

コース内の武庫川の渓谷沿いに続く約4.7キロのJR福知山線廃線敷は、かつて蒸気機関車が走っていました。真っ暗でコウモリが飛び交うなどしている6つのトンネルや3つの橋など、幾つもの鉄道遺構が当時とほとんど変わらぬ姿で残っていました。

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長く立ち入り禁止でしたが、最近、整備されて公開されたそうです。枕木が残っています
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かつての鉄橋の上に歩行者用の橋が架けられています
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鉄橋の上を歩く
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廃線跡に沿って武庫川の渓流が見られる
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どこから来たの?この巨石は

人気スポットらしく沢山のトレッカーたちがボランティア案内人に従って歩いていましたし、若い男女の2人気連れの姿も診られました。

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速度表示板は朽ちていた
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ここまで来ると流れは緩やかになってきた
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弁当を食べて休憩する人も
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とにかくトンネルが多い。コースで最初のトンネル
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キノコが
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トンネル入り口で案内人の説明がある。そっと聞き耳を立ててみた
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トンネル内は照明がないので灯りは必携

途中で持参した弁当を広げる人たちも見られましたが、我々はコース終点にある食堂「畑熊商店」で食事をしました。
メニューには猪肉を使ったものもありましたが、ボクが頼んだのは手頃な価格のアジフライ定食でした。

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これもトンネル?
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トンネルを抜けると鉄橋が。コース内の鉄道遺構のひとつ
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持参した「河内太鼓」のタオルを広げるメンバー
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トンネルの表示板
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暑すぎることもなく、雨も降らずに歩きやすい1日でした
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暗くて長いトンネルにやって来た我々珍客に静寂を乱されコウモリ?が右往左往していた
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枕木の道

ところで「歌を歩く」には欠かせないご当地の歌ですか、残念ながら適当なものを探せませんでした。今回は目的地優先になった訳ですが、「福知山線 鉄道の旅」( https://youtu.be/D0A-VNq7rhs?si=VKcGjSz2zpxGhjzL )という歌がありました。

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ゴールは近い
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最後のトンネル
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トンネルを抜けると目の前には食堂が。まるでオアシスのようです
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1,100円のアジフライ定食。土地柄、猪肉を使ったメニューもあるが、無難なこれを選んだ
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食堂「畑熊商店」前で
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JR武田尾駅前で
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武田尾駅のホームはトンネルの中

大阪へは2時過ぎに戻ったので、かつて大阪環状線野田駅付近から大阪市中央市場までを結んでいた引き込み線の廃線跡も歩きました。








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雨の京街道を歩く 枚方宿から楠葉宿 第37回歌を歩く [イベント]

◆歌手成世昌平さんの「三十石船哀歌」の歌の路を辿る第37回歌を歩くは、2023年6月23日、京街道を行く第2弾として、枚方宿から楠葉宿までの10キロ近い道のりを雨と風の中をひたすら黙々と歩いた。

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写真・スタート地点の京阪電車枚方公園駅前で


 東海道五十三次は江戸の日本橋から京の三条までであるが、実はこれに伏見宿、淀宿、枚方宿、守口宿の4つの宿を加えた大坂・京橋までの東海道五十七次であったと言われている。
 その伏見から京橋までを京街道と呼び、淀川を行く三十石船とは別に陸路を行く旅のルートであった。

 以前、歌を歩くの番外編として京橋から大阪・千林まで京街道を歩いたが、今回はそれに次ぐ第2弾であり、「三十石船哀歌」をテーマ曲に取り上げた本編でもあった。

 午前10時に大阪・枚方市の京阪電車枚方公園駅前に集合した5人は先ず江戸時代の枚方宿の歴史を伝える枚方宿鍵屋資料館を訪ねる事にした。
 鍵屋は江戸時代は三十石船を待つ宿で、ここから船に乗ることが出来た。その様子が復元展示されている。1997(平成9)年までは料理旅館として営業していたという。
 今でも別棟2階では予約制で食事ができる。

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写真・枚方宿鍵屋資料館
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写真・当時の船を再現
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写真・江戸時代の旅姿も見せていた

 ここで江戸時代からの建物や資料なとを見て、往時の賑わいを感じた。
 資料館前の通りは白壁の街並みが残るなど、三十石船当時の名残を味わうことができる。

 向いには1年前にオープンしたタルト専門店・カフェがある。ここでこれから味わうことになるハードな〈雨中行軍〉へ向けての英気を養った。

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写真・龍がトーレドマークのタルト専門店・カフェ、TARYUTO 〜タリュト〜

 ここを出ていざ出発ーーー。
 先ずは隣の枚方市駅向けて歩く。まだ雨は本降りではない。5人の表情もまだ和やかである。
 この日の計画は枚方の隣の楠葉宿で昼食、さらに橋本まで足を伸ばして遊郭跡の街並みを見学して第2弾の旅を終える予定であった。

 事前に立てた計画は京都・伏見まで行くつもりであったのだが、雨天☂️という事もあって橋本を最終地と決めて資料館前のカフェを出た。

 ここからの京街道は京阪電車の本線に沿って走る車道沿にある歩道を東へ東へと歩いた。しかも雨は徐々にきつくなり、風も出てきた。差している傘☂️は盃になるし、体も濡れる。
 前回の石山寺を訪ねた歌を歩くは最も楽であった。それとは正反対に、今回は言葉も少なく、次の目標地点である御殿山駅、牧野駅を頼りに雨の京街道を進んだ。

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写真・枚方宿の市街地を出る鵲(かささぎ)橋を渡る

 途中、牧野駅手前のコンビニで休憩するが、雨の中を傘を差して京街道を歩く我々5人に気を止めるものもいない。

 もうすでに最終地は楠葉にしていた。そこで昼食を取りご苦労さん会を開くことに決めていた。
 単調な道路を、しかも雨風の中を歩くほど辛いものはない。かつての歌を歩くで奈良・室生寺を訪ねた際に、東海自然歩道に迷い込んで大変な山登りを体験したことに匹敵するくらいの難行であった。

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写真・京都人が好んで食べるという志津屋の名物パン、ハムと玉ねぎをサンドした「カルネ」。確かにおいしかった。 楠葉の隣はもう京都である

 河川敷のゴルフ場や駅近くのマンション群が見えてきた時には、ゴールが近いことを実感した。
 残りの京街道の旅は、楠葉から伏見は日を改めることにした。しかも伏見から橋本を目指すルートにした。

 ただ次回の第38回歌を歩くは、2024年7月13日(土曜日)、兵庫県西宮市のJR生瀬駅から同武田尾まで、JR(旧国鉄)福知山線廃線敷ウォーク、約8キロ、約2時間30分のコースを歩くことにした。
 テーマ曲は未定。








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入山アキ子、兵庫・川西市で歌う 第32回川西歌の祭典 [イベント]

◆歌も看護も心からーー。その心が通じたのか、歌手入山アキ子の約30分の歌唱コーナーが終わるとCDの即売コーナーには次々と女性のファンが詰めかけ、CDやグッズを買い求める光景が見られた。写真撮影を求める人たちも多かった。2024年6月16日、入山は兵庫県川西市のアステ川西(市民プラザ)で市政70周年を記念して開かれた「第32回川西歌の祭典」に特別ゲストとして出演した。

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写真・第32回川西歌の祭典で歌う入山アキ子


 オープニング曲は「一泊二日」。歌い続ける最新曲のこれは、間もなく発売して3年目を迎えようとしている彼女の顔でもある。

 この日の司会者から「妖しいタイトル」と紹介された通りであるが、「最初は旅行会社のPRソングかと思った」という人も会場にはいたほど、簡単明瞭ながらインパクトのあるタイトルである。
 通常は発売して半年から1年で新曲を出すのが通例のレコード業界であるが、「たくさんの人に聴いてもらい」と、今なお歌い続けているのである。

 去年には名ギタリストとして知られる斉藤功の演奏によるギターバージョンの「一泊二日」もアルバム収録曲としてリリースしている。このイベントのコーナーではエンディングで披露した。

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写真・ザンザの時代がやって来た

 2曲目に歌ったのは「ザンザ岬」。2008年リリースのテイチクからのデビュー曲である。ザンザとは打ち寄せる荒波の音。今、このフレーズを取り入れた演歌を歌う歌手が増えている。ザンザの時代がやって来たのかもしれない。

 そんなウェーブを感じた訳ではないだろうが、入山はこの楽曲を新たにレコーディングし直したニューバージョンを8月7日に出す。歌に登場する稚内の観光大使になっている事やCDで聴きたい人がいるからだという。

 その新譜は同曲をはじめ3曲が収録される。和歌山を舞台にした「紀淡海峡」(14年)もその1曲で、歌の祭典では「ザンザ岬」に次いで聴かせた。
 「一緒に歩いてきたマネージャーが亡くなった年にリリースしましたが、1人になってもしっかりと前を向いて歩いていきたいーーと歌うこの楽曲は私自身を元気付けてくれました」と入山。

 和歌山はやはり観光大使を務める土地でもある。

■笑って元気で幸せに

 元看護師だけあって、歌うほかにさまざまな健康サービスを提供している。健康体操もそのひとつ。
 この日も「一泊二日」のカップリング曲の「わたしのふる里」では、軽快な音楽に合わせて硬くなった体をほぐして血行を良くする体操を客席の人たちと一緒にしてみせた。

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写真・健康体操で歌う「わたしのふる里」

 「笑っていると幸せ感があふれてきます。百歳まで元気に生きましょう」
 と、笑顔で7曲を歌ってステージを後にした。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[入山アキ子 オフィシャルサイト]
https://xn--cckwa042wikihmb.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/








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恋川いろは、ホテルセイリュウで歌う 大阪平野の夜景にご満悦 [イベント]

◆歌手恋川いろはが2024年6月12日、大阪府東大阪市のホテルセイリュウで開かれた団体の懇親会で「あだなさけ夢のからくり」(作詞・朝比奈京仔、作曲・徳久広司、編曲・矢田部 正)をはじめ5曲を歌い、大きな拍手を受けていた。終演後はホテルの展望テラスで大阪平野の夜景を楽しんでいた。

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写真・片肌を脱いだいろはスタイルで


 「神奈川から軽自動車で歌いにやって来ました」客席を回りながら恋川がこう告げると、その頑張りぶりにCDを購入する人が続出。新たな仕事の話も持ち上がったりしていた。
 また「北空港」などをデュエットして参加者を楽しませた。

 恋川は日舞、鷹峯流師範の鷹峯春蝶を経て、2019年に恋川いろはとしてテイチクエンタテインメントからメジャーデビュー。21年からは日本クラウンに移籍している。

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写真・「魅せられて」をカバー

 この日は「あだなさけ夢のからくり」のほか「昼顔ボレロ」「見返り本牧II」のオリジナル曲を披露すると共に、「人生一路」など美空ひばりのナンバーをメドレーでカバーした。

 ジュディ・オングの「魅せられて」のカバーでは、あの両手を広げて見せるきらびやかなコスチュームを真似た衣装でステージに上がって客席を魅了していた。

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写真・夜景をバックに

 終演後はホテルが21年から設けている展望テラス「東大阪スカイテラス」で、あべのハルカスや六甲山系までも遠望できる大阪の夜景を楽しんだ。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[恋川いろは オフィシャルサイト]
https://koikawairoha.com/








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浅田あつこ、30周年記念曲「道行き」発売記念ライブ 全15曲を歌唱 大阪・ROCKTOWN [イベント]

◆歌手浅田あつこが1994年に「想い花」でデビューしてから今年で30年を迎えている。それを記念してニューシングル「道行き」(作詞・もず唱平、作曲・弦哲也、編曲・南郷達也)を2024年6月4日に発売。それのお披露目ライブが6月11日、大阪・あべののライブハウス、ROCKTOWNで開かれた。会場には15周年記念曲も手がけている作詞家もず唱平も顔を見せ、激励を送っていた。

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写真・新曲「道行き」を披露する浅田あつこ


 オープニング曲はもちろん新曲「道行き」であった。
 最愛の男と遊郭を足抜けした遊女の物語である。連れ戻されると殺される。それでも生きた証を残したいーーと、南へ南へと泉州路を走る2人。もず唱平が得意とする廓ものである。
 この日は叶わなかったが、浅田あつこがジャケット・ポスター用の写真で着たのは真っ赤な花魁衣装であった。歌もさることながら、衣装への注目度も高い。

 これを見ることが出来るかも、と期待した来場者も多かったはずである。しかし「大人ひとりを背負っているくらいに重たくて、そのうえ高価」(浅田)だという。限られた時間で何曲も歌うライブでは無理だと判断したのであろう。

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写真・前半は真っ赤なドレスで

 オープニングは紅いドレスで、後半は黒のドレスで臨んだ。
 それに代わる衣装を、今、大阪府立泉尾工業高等学校ファッション工学科の生徒たちが製作してくれているという。今秋にもそれを着て歌う姿が見られそうである。

 30周年を迎えた今を浅田は「皆さんと迎えることが出来て、ありがとうございます。毎日が楽しくて、幸せに生活しています」と、トレードマークの笑顔を見せてくれた。
 そんな彼女だから周りが放ってはおかない。それを示すかのように客席からは終始、あっちゃんコールが飛んでいた。

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写真・たくさんの応援を受けての30周年

 熱い応援はデビュー当時からそうであったようだ。
 「デビューした翌年、第2回小豆島ルネサンス新人歌謡大賞でグランプリを受賞したんですが、ラジオのリスナーさんが応募してくれて参加したイベントでした。優勝賞金は百万円で、審査員のひとりであった石川さゆりさんからは着物をもらうというサプライズもありました。周りの人たちの盛り上げで今日がある」と浅田。

 作詞家のもずも応援者のひとりだろう。浅田は「いつも娘のように気にかけて下さっています」とし、「記念曲『道行き』を提供してもらったことは、すごく幸せです」と頭を下げていた。

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写真・涙ながらに歌う

 この日はまた、普段のライブではあまり聴かない「恋待花」(1998年)も、ギタリストのきっしゃんのギター演奏で歌ってみせた。
 父親の通夜に顔を見ながら歌って聴かせたという1曲で、「やっぱり泣いてしまいました」と、涙をにじませながの歌唱に会場は一瞬静まり返っていた。

 最後は「道行き」をもう1度、フルコーラスで聴かせて、アンコールではもず唱平作詞の「河内おんなのバラッド」で締めくくった。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[浅田あつこ 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/enka_top/asada.html








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入山アキ子、関西県人会総会で8月リリースのニューバージョンシングルをアピール [イベント]

◆世界3位に選ばれた山口県の関西山口県同郷会(神足泰弘会長)の第135回総会・懇親会が2024年6月8日、大阪市内のホテルで開かれ、「一泊二日」が好調な同県美祢市出身の歌手入山アキ子も出席。8月に発売されるニューバージョンのシングルのアピールをした。

関西山口県同郷会総会に出席した入山アキ子.jpg
写真・山口市市長(右)美祢市市長(左)とのスリーショットの入山アキ子


 総会には村岡開政山口県知事代理の永富直山口県総合企画部長はじめ伊蔵和貴山口市市長、池田豊防府市市長、篠田洋司美祢市市長様、井原健太郎柳井市市長、花田彦阿武町町長、谷元治山口県大阪事務所所長ら12人の来賓を含む250人が参加して行われた。

 来賓の挨拶のあと、ふるさと紹介などが行われた。山口県酒造組合は地酒の試飲コーナーを設けて出席者に振る舞っていた。地元食品メーカーや各市町による特産品の販売、空くじなしの抽選会なども行われた。
 入山アキ子は前日まで関西キャンペーンで大阪市内に滞在していたことから出席することになった。その抽選会では特等の阪急フェリー招待券が当たり、運の良さを見せた。

 入山はまた、伊藤山口市市長と篠田美祢市市長に8月発売のニューバージョンシングルへの応援を依頼した。
 「伊藤・篠田の両市長は共に、市長になられる前からのお付き合いで、人柄、熱意も素晴らしく、10年以上前から入山アキ子を応援して頂いています」

 これとは別に入山は10月27、28の両日に、「入山アキ子と行く山口ミステリー開運バスツアー」を、1泊2日で予定している。ツアーでは山口市内と、初めて美祢市内でのコンサートも行う。


[入山アキ子 オフィシャルサイト]
https://xn--cckwa042wikihmb.jp/








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入山アキ子、「一泊二日」姫路市でキャンペーン CDショップも訪問 [イベント]

◆歌手入山アキ子が2024年6月6日、兵庫県姫路市で最新曲「一泊二日」のキャンペーンを行った。

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写真・姫路のうず家で歌う入山アキ子


 ほぼ満席のJR姫路駅近くにある小料理屋、うず家では、オープニングでアルバムに収録されている「一泊二日 ギターバージョン」を、エンディングでは「一泊二日」を歌った。さらには客のリクエストに応える形で、「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー)など4曲を披露した。

 プリンセスプリンセスの「M」を、といったリクエストにも「初めて歌いますが・・・」と、言いながらも難なくこなしていた。
 オリジナル曲の中からは08年のデビュー曲「ザンザ岬」や、悪女シリーズ第2弾の「みだれ舞い」(19年)も聴かせた。

 これに先駆けて姫路駅前のみゆき通り商店街の中にあるCDショップ.、姫路レコードと姫路ミヤコみゆき通り本店の2店舗を訪問。8月7日に発売される「ザンザ岬 / 紀淡海峡 / 秋芳洞愛歌」のニューシングルの案内をした。

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写真・姫路レコードで
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写真・姫路ミヤコみゆき通り本店で

 ザンザ岬は08年、紀淡海峡と秋芳洞愛歌は14年にリリースしたものだが、新録音のニューバージョンで、ザンザはニューアレンジでもある。
 いずれの楽曲も北海道・稚内ふるさと大使、和歌山市・加太夕陽鯛使、山口県・美祢市ふるさと交流大使 / 山口ふるさと大使と、各自治体の観光大使を努めている地域を歌ったものであることから選曲した。


[入山アキ子 オフィシャルサイト]
https://xn--cckwa042wikihmb.jp/
[入山アキ子 テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/iriyama/








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前川清、藤山直美と新歌舞伎座で芝居と歌謡ショー [イベント]

◆開場65周年を記念した前川清と藤山直美の新歌舞伎座公演を2024年6月3日、午前11時からの昼の部を観た。

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写真・フリーフォトタイムで歌う前川清


 1部はふたりの芝居「だいこん役者」2部は歌謡ショー「前川清オンステージ」。途中、30分間の休憩が2度ある。オンステージは45分間とコンパクトで、ファン目線の前川ならではの写真タイムで半分近く時間を割いている。

 だいこん役者と呼ばれ自信喪失気味の前川演じる川上恋次郎とその女房唄子(藤山直美)の旅芸人一座が、和歌山・白浜の國松座にやって来て繰り広げられるてんやわんやの喜劇である。

 台詞を覚えるのが苦手な前川の、いつも通りのすっとぼけた演技が笑いを誘う。しっかり者の女房を演じる藤山の、素と演技の境目が分からない程の好演ぶりが、前川とのコンビネーションを滑らかにしている。

 地域開発を目的に立ち退きを迫られる国松座に、恋次郎一座の座員たちも将来を案じて戦々恐々。
 そんな中で恋次郎と一膳飯屋の百合絵(田畑智子)の不倫疑惑に唄子も心を乱す。

 前川の「せめて今夜だけは」でオープンしたオンステージでは、冒頭に前川が「ヒット曲が多すぎるのも考えもの」とジョークで笑わせるのも彼のショーならでは。

 クールファイブ時代から数えて55年の歌手生活も、その約半分がソロとしての時代である。この間、いろんな人との出会いが彼の歌の幅を広げた。
 この日はそんな中から3曲を披露した。「涙」は中島みゆきの作詞・作曲であるし、「雪列車」は世界の坂本龍一が作曲した。そして「ひまわり」はシンガーソングライターで俳優の福山雅治が作詞・作曲をしている。

 写真フリータイムではステージでの歌唱に続いて、客席にも降りて歌うといったサービスぶり。
 「長崎は今日も雨だった」「逢わずに愛して」「噂の女」「中の島ブルース」「東京砂漠」「そして神戸」と、ヒット曲の数々を聴かせて、カメラに収まっていた。
 公演は6月25日まで。








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ムード歌謡で昭和へタイムスリップ 千葉一夫、木下結子、入山アキ子、三浦潤平が魅惑の歌声 「ライブ!懐かしのムード歌謡」 [イベント]

◆演歌歌手の千葉一夫がオープニングで夜の大人の世界を魅惑的に歌った。ムード歌謡の代表曲、ロス・インディオスの「コモエスタ赤坂」(1968年)。これに続いて木下結子、入山アキ子、三浦潤平も懐かしい歌の数々を聴かせた。2024年6月2日、大阪・八尾市の歌ごえスタジオかわぐちで開かれた第2回「ライブ!懐かしのムード歌謡」は、この曲で観客を一気に昭和の世界にタイムスリップさせた。

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写真・千葉一夫と木下結子
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写真・千葉一夫と入山アキ子


 オープニングで千葉の「コモエスタ赤坂」に続いて、入山アキ子の「抱擁」(箱崎晋一郎)三浦潤平が「そんな夕子にほれました」(増位山太志郎)木下結子が「別れの朝」(高橋真梨子)を順に歌って。ムード歌謡の魅力を語った。

 かつてはクラブやキャバレーでムード歌謡を歌い、今も自らのステージでカバーするというオープニングで登場した千葉一夫は「演出して歌う演歌と違って地の自分で歌える」と、その魅力を話した。

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写真・木下結子と三浦潤平
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写真・入山アキ子と三浦潤平

 入山アキ子はまた、ここ数年自身のライブで〈オトコウタ〉に挑戦し続けていることもあって「男と女の人間模様にキュンキュンしています」、三浦潤平は「子どもの頃に歌っていた憧れの大人の世界ですね」。木下も「大人の夜の世界をイメージします」など、それぞれのムード歌謡年への想いを語っていた。

 ムード歌謡と言えば甘いデュエットソングが定番になっている。今回も大人のムードいっぱいの4曲を聴かせてくれた。
 まずは三浦と入山はカラオケでも定番曲の「今夜は離さない」(橋幸夫&安倍律子)を歌うと、千葉と木下は「女性(ひと)は愛に生きる」(三浦弘とハニーナイツ)を。
 今度はパートナーを変えて三浦と木下が「東京めぐり愛」(琴風豪規・石川さゆり)千葉は入山と「東京ナイトクラブ」(松尾和子&フランク永井)を歌と、場内はもう夜の雰囲気に。

■誰もが思い出いっぱい

 この後、それぞれのオリジナル曲を披露するコーナーを挟んで、最後はこれは歌いたいー。そんな出演者のとっておきのムード歌謡を2曲ずつ歌った。
 千葉が選んだのは「新潟ブルース」(美川憲一、1967年)と「宗右衛門町ブルース」(平和勝次とダークホース、1972年)。新潟ーは68年にリリースされた「釧路の夜」と共に彼の大好きな曲。「よく歌っていました。昭和に還ったようで、いい思い出になりました」と話していた。

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写真・千葉一夫

 2度目の出演で歌唱力の高さで知られる木下結子は「放されて」「ノラ」「ウヰスキー」などの代表曲があるデビュー40年のベテラン。
 退廃的なムードが漂う、とっておきの「カスバの女」(緑川アコ、1967年)では、木下の新たな世界を感じさせていた。さらに「逢いたくて逢いたくて」(園まり)でも独自の歌世界を聴かせて「とても楽しいイベントでした」と、笑顔を見せていた。

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写真・木下結子

 和服姿でムード歌謡に挑戦した入山アキ子は、看護師を経て歌の世界へ入った。歌も看護も心からーをモットーに人に寄り添う歌を届け続けている。
 そんな入山のとっておきは「夜の銀狐」(斉条史朗、1969年度)と「そんな女のひとりごと」(増位山太志郎、1977年)。
 夜のーは彼女が生まれた年に発売されたヒット曲だし、そんな女ーは父親がよく歌っていたという思い出深い1曲で、入山は「増位山さんのキーで一緒に歌わせてもらった思い出があります」とにっこり。

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写真・入山アキ子

 三浦潤平は「君は心の妻だから」(鶴岡雅義と東京ロマンチカ、1969年)と「男と女の破片(かけら)」(前川清、1991年)を選んだ。
 彼がまだ幼稚園に通う頃に三輪車に乗りながらよく歌っていたのが鶴岡雅義と東京ロマンチカの歌。君はーもその1曲であった。

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写真・三浦潤平

 2年ぶりに再会した木下と入山は終演後、動画撮影に応じて、ムード歌謡ライブについて話し合ってもらった。


※次回の開催は8月25日。出演予定は長保有紀、越前二郎、浅田あつこ、六本木ひろしの4人。

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写真・主催の歌ごえスタジオかわぐちの川口哲也さんと出演者たち








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「源氏物語」の紫式部ゆかりの石山寺へ 第36回歌を歩く [イベント]

◆大阪からJR新快速電車で約45分で最寄駅の石山駅に着く。瀬田川沿いにある目的地の石山寺へはここから歩いて約40分である。2020年7月の第1回目の京都・きぬかけの路から前回の神戸・布引の滝・灘五郷を巡った、35回に渡るコースの中で最も短いコースであった。24年5月25日の歌の舞台を歩いて訪ねる大人の遠足、「歌を歩く」の36回目は「源氏物語」の作者である紫式部ゆかりの石山寺を訪ねた。

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写真・石山寺の門前に立つ参加者
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写真・境内には平安の雅を感じさせる演出も


 先の見えない山道を歩いたり、猛暑の中を汗びっしょりになってただひたすら目的地を目指したり、と今まで「歌を歩く」は、さまざまな環境の中で歌の聖地を歩いて訪ねてきた。歩いて歩いてとにかく歩くことを目的にした大人の遠足なのである。

 目的地をどこにするかを決めたり、そこにまつわる歌を選定するのはすべて「Music news jp」の編集長であるボクが行っている。ただし現地でのナビゲーターはその都度、参加者の誰かに任せて、ボクはぶらぶら歩いて写真を撮るだけ、と決め込んでいる。

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写真・京阪石山坂本線に沿って住宅街の道を歩く
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写真・御陵神社前で。壬申の乱で敗北した、天智天皇の長子である大友皇子(弘文天皇)を祭神として祀っている
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写真・イロハモミジ(Google調べ)が綺麗な新幹線の線路脇にある住友活機園。住友財閥2代総理事・伊庭貞剛(近江源氏佐々木氏支流伊庭氏の一族)が引退後に居住した邸宅。活機とは俗世を離れながらも人情の機微に通じること

 さて、今回は平安時代の歌人で作家である紫式部が超大作のラブストーリー「源氏物語」を書き始めた場所とされている滋賀・大津市の石山寺をその〈聖地〉とした。

 午前10時30分にJR大阪駅中央改札近くに集合して、45分発の新快速に乗った。石山駅は京都駅からは新快速で2つ目の駅である。普段は降りることもない所だ。

 到着するともう昼前。すぐに食事をする店を探すことにした。腹ごしらえをしないと歩けない。
 しかしこれといった店がないので、石山寺まで行って門前にあるであろう食堂に入ることにした。探し当てた店の中は混み合っていて、しばらく待って席についた。
 注文したのは天ぷらそば。まずますの味に満足する。

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写真・門前の食堂で天ぷらそば
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写真・食堂の軒下にはツバメの姿も

 満腹になったところで、いよいよ寺へ入る。入山料が600円。「にゅうざんりょう」であって、「いりやまりょう」ではない。本堂や多宝塔、毘沙門堂などを見ながら瀬田川、そこに架かる瀬田の唐橋をバックに記念撮影。

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写真・たくさんの人が詰めかけていた本堂
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写真・紫式部の源氏の間を再現

 本堂には今から千年前に紫式部が「源氏物語」を書いた源氏の間を再現して見せてくれている人気のコーナーもあった。

 平安の昔は観光客もいないから、もっともっと静かで物語を書くには良い環境であったのであろう。

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写真・境内には巨木も数多く見られた
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写真・瀬田川をバック

 参拝の後、再びJR石山駅を目指したが、今度は「市街地のSカーブを走る京阪電車に乗る」といった提案もあって、わずか2駅であるが電車に乗った。

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写真・乗ったのは去年劇場公開されたアニメ映画「響け!ユーフォニアム」のラッピング車両であった
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写真・石山駅近くの市街地を走る京阪石山坂本線の車内から
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写真・水分補給は忘れないようにね~

 
※次回は6月23日に決定。行き先は成世昌平さんの「三十石船哀歌」をテーマに、大阪・枚方から京都・伏見を目指して歩きます。








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琴音けい子、大衆演劇の〈劇団雷照〉の雷照威吹姫座長の舞に合わせて歌を披露 [イベント]

◆大阪・豊中市の阪急庄内天満座で2024年5月18日、「第1回阪急庄内まつり 歌謡ヒットパレード」が開かれた。

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写真・琴音けい子


 在阪の米沢ひでかず、小芝陽子、ハン・ウギョン、小島さち、清水英彰、琴音けい子が出演。最新曲や大衆演劇の役者が歌に合わせて踊る添え舞いも披露した。

 今年、カラオケ喫茶店カラオケホール琴音(兵庫県丹波篠山市)の開店1周年を迎える琴音けい子は、最新曲の「おおさかシネマ」のほか、民話「鶴の恩返し」をモチーフに島津亜矢が歌っている「おつう」を情感たっぷりに歌った。

 阪急庄内天満座は大衆演劇専用劇場として14年に豊中市庄内にオープンしたが、17年に同市内の商業ビル・サンパテオの3階に移転している。

 新たな試みとして歌謡ショーを大衆演劇の前イベントとして盛り込んだ。主催者は「継続して開催したい」と話している。

 この日は人気の劇団雷照(座長・雷照威吹姫)の団員が交互に歌手の歌唱に合わせて踊りを見せた。
 雷照威吹姫は琴音が歌う「花わずらい」に合わせて舞った。









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光岡洋、10年ぶりの新曲「旅の女 / 京都花見小路」で発表会 斉藤功・浜村淳も出演 [イベント]

◆歌手の光岡洋が10年ぶりに2024年3月にリリースした新曲「旅の女 / 京都花見小路」の発表会が5月12日、大阪市淀川区のホテル大阪ガーデンパレスで開かれた。作曲と編曲を担当した斉藤功のギター演奏に合わせて新曲を披露。またこの日の司会は、先頃、担当するラジオ番組の50周年記念公演を行なったばかりで89歳の浜村淳が務めた。

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写真・新曲を披露する光岡洋


 新曲発表会に先駆けて菅田建材(大阪府門真市)の菅田公美社長が来賓を代表して挨拶。「新曲発売おめでとうございます。この歌が全国に届くことを願っています」と激励して開幕。

 ラジオ番組「ありがとう浜村淳です」の50年を記念した公演を行った浜村淳は、「芸能人で一流になるのはユーモアがある人。光岡さんは同時に男らしさの中に女性の繊細さを持ち合わせている」と、称えた。

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写真・挨拶する菅田公美さん
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写真・浜村淳

 光岡は1986年に「ふるさともとめて花いちもんめ」で歌手デビュー。
 2008年に日本クラウンに移籍して、「野郎船」をリリース。12年には「島立ちの春」を出している。14年には「居酒屋人情」を発売し、今作の「旅の女 / 京都花見小路」はそれ以来の新曲となる。

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写真・光岡洋

 これら今までのオリジナル曲を歌った。新曲の表題曲「旅の女」(作詞・吉田昭男、作編曲・斉藤功)は3連のリズムの歌謡曲で、ふる里を捨ててさまよう女性の心情を切々と歌っている。
 一方の「京都花見小路」(同)は京都の町を舞台にした男と女のラブゲーム。

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写真・トークショーで新曲制作について話す斉藤功(右)

 ステージで行われたトークショーで斉藤は、光岡の優しさを出した曲作りを心がけたことを話し、「イントロを聴いただけで曲名を思い出してもらえる曲を目指しました」と、制作の思いを明かした。

 いずれの楽曲も斉藤のギター演奏と女声スキャットが、光岡の歌をさらに盛り上げている。
 この日は新曲それぞれをギターバージョンでも聴かせた。

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写真・斉藤功のギターで歌う光岡洋

 光岡はカバー曲も堪能させた。デビュー前に本人よりもたくさん歌っていたのではないか、という山本譲二の「みちのくひとり旅」から、歌手デビューへの原点となったと話す因幡晃の「わかって下さい」船村徹プロデュースで作曲叶弦大、北島三郎が歌ったという「山美しく」を歌った。

 ショーではまた、2年前に発売して今なお好評なメジャーデビュー曲「心いくとせ」(テイチクエンタテインメント)を歌う三浦潤平がサプライズ出演。
 歌を聴かせ、「光岡さんとは10数年来の付き合いで、歌のアドバイスももらっています」と話した。

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写真・三浦潤平
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写真・京香

 金沢を中心に活動する光岡の歌のパートナー、京香は「道頓堀えれじい」を歌った。

 新曲発表の歌謡ショーに先駆けて、光岡を応援する人たち11人によるカラオケ歌唱が行われ、「これからも光岡洋を応援して下さい」と、呼びかけていた。

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写真・次のステップへ向けて歌い続ける光岡洋

※写真・記事の無断使用はお断りします。








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生駒尚子、能登半島地震復興を支援 チャリティー夢コラボコンサート [イベント]

◆歌手生駒尚子が能登半島地震で被災した人たちを支援するチャリティー夢コラボコンサートが2024年5月4日、大阪府東大阪市のイコーラムホールで開かれた。収益金の1部は後日、石川県羽咋郡、志賀町役場に届けられる。コンサートで生駒は能登をテーマにしたオリジナル曲「女しぐれ旅」を歌うと共に、石川県を中心に活動している歌手結城ひろしを招き、地震以来4ヶ月が経過した被災地の状況などを聞いた。

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写真・売上の1部を能登に寄付する生駒尚子
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写真・生駒尚子がゲストにインタビューする尚子の部屋 中央が結城ひろし


 生駒尚子らがステージに揃って、河内音頭の生駒会の生駒竜也の太鼓に合わせて、北島三郎の「まつり」を歌ってオープニング。生駒尚子は「チャリティーコンサートを開きます」と開会を宣言した。
 続いて生駒は「ウミネコ情歌」「可愛いおんな」を歌った。

 今回で4回目になる夢コラボコンサートでは、毎回、メインゲストを招いてのトークコーナー「尚子の部屋」を開いている。この日は石川県を中心に活動する結城ひろしが、「電気の供給がまだ十分ではない」など、県内の陽介を語って、オリジナル曲の「ハゲタカ」を聴かせた。

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写真・生駒尚子

 生駒はまた、「花の尚子の夢舞台」(「浪花の女房」のカップリング、2015年)「父娘のれん」(「可愛いおんな」のカップリング、19年)「天雅の海へ」(21年)のオリジナル曲を歌い、香西かおりの「一夜宿」もカバーした。

 ゲストでは原田ヒロシが「ヨコハマベイブルース」「望郷津軽節」を歌い、津軽三味線の曲弾も聴かせた。
 このほかSHUNが「と・き・・・」後藤浩志が「ありがとう、みんな」を歌い、舞踊家の秋房愚楽は「義経千本桜REMIX VERSHION」を舞った。

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写真・原田ヒロシ
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写真・SHUN・(写真右)
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写真・後藤浩志
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写真・秋房愚楽

 生駒尚子と言えば河内音頭。彼女の生駒会のほかにも鉄砲節、一藤会、江州音頭などがあるが、各派が共演して見せた。
 ラストは「河内まつり節」歌い、客席と一緒になって、元気いっぱいにつくどんつくどんと腕を突き上げていた。

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写真・エンディング

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舟木一夫・神野美伽 大阪新歌舞伎座で33年ぶりにジョイントコンサート 8日まで [イベント]

◆新歌舞伎座恒例の舟木一夫コンサートは2024年5月2日、舟木の呼びかけで33年ぶりという神野美伽とのジョイントで行われた。舟木をカズポン、神野をミカリンと呼び合って和やかに進められ、舟木は「高校三年生」から「高原のお嬢さん」「旅愁」などを歌った。神野は33年前のステージでも歌ったという「無法松の一生」や4月に発売したばかりのアルバム「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE」から「ラッパと娘」など3曲を披露した。8日まで。

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写真・公演チラシ


 オープニングは舟木一夫お馴染みの「銭形平次」。会場からは手拍子で早くも盛り上がった。ふたりは共に和服姿で登場して、神野が「楽しみにして来ました。これからの(舞台が)ワクワクです」と緊張気味に話すと、舟木は「よろしく頼みます奥様」と、前日に発表した結婚にさりげなく触れて緊張ムードをほぐした。

 その結婚について神野は、客席からのファンの呼びかけに答えかのように「人生の残りの時間を一緒に過ごせる人です。今度は失敗しません」と話した。

 舞台は大阪新歌舞伎座ということもあって、「王将」(村田英雄)など大阪を代表する人物坂田三吉を取り上げた作品を2人で歌って繋げてみせた。
 さらに映画「愛染かつら」のモデルとなったと言われるのも大阪。その主題曲で霧島昇と松原操が歌ってヒットした「旅の夜風」(昭和13年)のデュエットもみせた。

 2部のオリジナル曲コーナーでは、神野が「この作品がなければ今の神野美伽はありませんでした」と、デビュー3作目の「男船」を歌い、去年のデビュー40周年の節目にリリースした「夜が泣いてる」さらに今年3月に出した新曲「天の意のまま」などオリジナル曲も聴かせた。

 舟木は「友を送る歌」「ああ青春の胸の血は」「学園広場」「絶唱」など映画主題曲にもなった懐かしの青春歌謡の数々を歌った。









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第35回歌を歩く 前川清「神戸」 布引の滝から灘五郷の酒蔵巡り [イベント]

◆ ♪ トンネルをくぐりぬけ 降り立つ駅は ? で歌が始まる前川清さんの「神戸」。その駅はもちろん新神戸駅。駅の山側には生田川が流れており、中流にあるのが布引の滝なのである。2024年4月29日、今なおボクの頭には「天皇誕生日」の祝日といった思いが強いその日、35回目になる「歌を歩く」への参加メンバー、8人はJR三ノ宮駅に集合して、北野坂を北へ北へと歩きはじめて布引の滝を目指した。

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写真・布引の滝(雌滝=めんたき)をバックに集合写真


 この日のルートは新神戸駅の北にある布引の滝を見て、三宮から阪神電車で大石駅まで行き、灘の海辺に点在する酒蔵を巡るというものであった。
 灘五郷とは西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷をいう。「日本一の酒どころ」と言われる所である。

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写真・阪急電車の神戸三宮駅前で出発恒例の集合写真

 午後からは雨の予報もあって、三宮の空は曇り空であった。心地よい風も吹き、さほど暑くもないのでウォーキングには最適な日和に思えた。
 北野坂には洒落た造りの建物が幾つも見られる。行き交う観光客や同じようにウォーキングを楽しむ人たちの姿も多い。

 三宮から新神戸駅までは市営地下鉄で一駅の距離である。歩いてもしれているが、我々が選んだのは急勾配のルートであった。オリエンタルホテル神戸を経て新神戸駅を抜けて、駅裏の山を登った。

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写真・砂子橋を渡ると滝はすぐ近く
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写真・道は整備されていて歩きやすい

 山道と言っても整備された道で歩きやすいが、普段歩かない坂道に次ぐ坂道はやはりきつい。
 それでも新神戸駅からしばらく登っていくと砂子橋に出る。これを渡って左に数分歩くと最初の滝、雌滝(めんたき)があった。布を垂らしたかのように見えることから布引と名付けられたという。

 ベンチに腰掛けて眺める人たちの数も多く、居合わせた2人の女性に声をかけて、滝をバックに一緒に集合写真を撮った。小旅行ならではの開放感であった。

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写真・雌滝
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写真・鼓滝
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写真・雄滝

 布引の滝は雄滝(おんたき)雌滝.夫婦滝(めおとだき)鼓ヶ滝(つづみがたき)の4つの滝の総称である。
 雌滝から約15分を歩くと高さ43メートルの雄滝がある。那智の滝(和歌山県)華厳の滝(栃木県)と並び3大神滝と呼ばれている。

 古来から多くの歌人がこの布引の滝を詠んでいる。その1人、「土佐日記」の紀貫之は、私の音琴に調ぶる山風は 滝の糸をやすげて弾くらむ ー と、松風と滝音が調和している風情を表した。

 新緑に囲まれたそこは銀色をした岩を伝わるように滝水が豪快に流れ落ちていた。静けさと迫力ある滝の流れであった。

■酒処灘五郷を巡った

 午後からは灘五郷の酒蔵巡りである。阪神電車に乗って神戸三宮駅から4つ目の大石駅で降り、まずは創業が1717(享保2)年という沢の鶴(神戸市灘区大石南町1)へ行く。
 古い酒蔵を利用して、酒造りの道具や資料類を公開している資料館を見学して、ミュージアムショップで試飲した。

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写真・沢の鶴資料館
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写真・杉玉が吊り下げられていた
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写真・酒造りの道具の展示1
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写真・酒造りの道具の展示2
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写真・樽廻船の復元模型

 灘五郷が日本一の酒処ろとして発展したのは、六甲山系で育まれた宮水と播州の米、丹波杜氏、海上輸送といった酒造りに適した好条件が揃っていたからである。

 次は福寿の銘柄(ブランド)で知られた神戸酒心館(神戸市東灘区御影塚町1)まで歩いた。創業は1751(宝暦元)年である。
 歴史にあぐらをかかずに、「江戸時代からの生?(きもと)づくりを継承しながら、酵母の特性を最大に引き出す高温糖化?を導入」するなど唯一無二の酒を作り出していると誇る。

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写真・神戸酒心館(福寿)
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写真・途中で休憩した灘五郷酒処 灘の酒を飲み比べが出来る(有料)

 この日のラストは白鶴酒造(神戸市東灘区住吉南町4)。30年近く前に取材した白鶴美術館は阪神淡路大震災で被害を受け、今は白鶴酒造資料館が新しく建っていた。

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写真・白鶴酒造資料館の中
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写真・皆さん疲れた??
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写真・やはり日本酒より酒粕入りソフトクリームがいいかな(笑)

次回は5月25日の予定。

※写真・記事の無断使用はお断りします。








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美崎音楽アカデミーが初のカラオケ発表会 加納ひろしとみちごえゆうのミニライブも開く [イベント]

◆生徒など90人が歌唱参加した第1回美崎音楽アカデミー発表会が2024年4月28日、大阪市旭区の千林くらしエール館3階「フェニックスホール」で行われた。終演後、同アカデミーの代表でボイストレーナーの美崎一也さんに生徒代表から花束が贈られ、生徒からの歌唱リクエストに応えて、かつて担当マネージャーをしていた歌手MAYUMIの 「もう一度があったら」(作詞・もず唱平、作曲・杉本真人、編曲・桜庭伸幸)を聴かせるというサプライズも。

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90人が参加したカラオケ発表会、写真はその後半に歌った人たち


 発表会にはテイチクエンタテインメントの歌手加納ひろしみちごえゆうが出演して、カラオケ発表の後にそれぞれミニライブを開いた。

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写真・加納ひろし

 加納は広島県出身のデビュー46年になるベテラン。ヒットしたムード歌謡「銀座」などで知られる。6月19日にはテイチク移籍3枚目のシングル「あなたへのセレナーデ」を発売する。

 この日はその代表曲「銀座」をはじめ、「ポールとポーラのように」カラオケ大会で人気曲という「初雪とピエロ」かつてプライベート盤として出したという「大和よ永遠に〜惜春〜」などを歌うと大きな拍手が送られていた。

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写真・みちごえゆう

 みにごえは「花は、花」で22年10月にテイチクからメジャーデビューしたばかりの大阪・門真市出身の新人。やはり6月19日には2枚目のシングル「ほろ酔い恋酒場」を出す。

 ミニライブでは会場近くの東洋学園高等専修学校ファッションコースの生徒によって作られたドレスを着て、デビュー曲を歌うと共に、昭和の名曲の中から「高原列車は行く」(岡本敦郎)を笑顔でカバーすると、ゆうちゃ〜んと大きな声援も飛んでいた。

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写真・花束を受け取って挨拶する美崎一也さん

 発表会は午前10時35分、1人目の福山正雄さんの「長崎の鐘」(藤山一郎)からスタートして、90人目の中村昌良さんが「瞼の母」(中村美律子)を歌い終わったのは、予定時間通りの午後6時。
 見学していた女性は「時間通りに進行するカラオケ発表会は初めてで、爽やかでした」と驚いていた。

 主催者の美崎さんは「参加された皆さんが普段の力以上に良く歌われていました」と、話していた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。







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ホリデージャパン歌謡フェスタ、昭和の香りがいっぱいの演歌・歌謡曲の一大祭り 大阪で19人が歌う [イベント]

◆コロナ下でのイベント休演などをはさんでここ数年開催されていなかったホリデージャパン歌謡フェスタの大阪公演が、2024年4月21日、大阪・堂島のホテルエルセラーン大阪で開かれた。出演したのは宮路オサム、ニック・ニューサ、キム・ランヒ、木下結子ら所属歌手19人。トリを務めた今年81歳を迎えるという宮路は大ヒットした「なみだの操」(1974年)などを歌い「今も現役で歌えているのは皆様のおかげです。昭和歌謡を大事にするホリデージャパンをこれからもよろしく」と呼びかけていた。

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写真・エンディングで華やかに勢揃いした出演者たち


 開催を告げる冒頭のアナウンスは、去年11月に急逝した代表取締役会長であった佐々木友子さんの音声。昭和歌謡を愛した佐々木さんを偲んで歌手の原田ヒロシは「亡くなられて初めての歌謡フェスタです。良い歌の数々を届けていきます」と、挨拶した。

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写真・元気な姿を見せた宮路オサム

 1部と2部に分かれて行われた歌謡フェスタ。最長老の宮路オサムは2部のラストで、「なみだの操」「浮草の宿」(いずれも殿様キングス時代)など4曲を聴かせた。デビュー4枚目のシングルが「なみだの操」で、「その頃は東京から道頓堀角座へ殴り込みをかけて、ライバルのぴんからトリオと競い合っていました」と振り返っていた。

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写真・ステージを降りて歌う宮路オサム

 「浮草の宿」も大阪からヒットした楽曲で、関東を拠点とする歌手でありながら、すっかり大阪に溶け込んでいた。
 その人気はソロになってからも衰えず、「風来流れ唄」「恋は紅いバラ」をステージを降りて歌うと、会場からは手拍子も起こって、大盛り上がり。

 この日は歌唱はなかったが、去年リリースした最新曲の「卵かけごはん」は「CDの売り上げの全てを全国の子ども食堂へ寄付している」と話して、CDの購入を呼びかけていた。

■往年の名曲や最新曲を披露

 1部ではまず、ニック・ニューサ「大阪ボレロ」で賑やかに開幕。1981年のデビュー曲「サチコ」がいきなり大ヒットした彼は、デビュー前に神戸市市内でが下宿していたなど、関西とは馴染みが深いことを告げて、これを聴かせた。

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写真・ニックニューサ

 この日はその「サチコ」のほか「アローン・アゲイン」「お祭りさわぎ」を歌って会場を盛り上げた。

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写真・越前二郎

 2番目に登場したのは、北陸新幹線の延伸で今、街が活気付いている福井からやって来た、デビュー40年目の越前二郎。作曲家船村徹の弟子としてデビュー以来、甘い声で人気を博してきた。ステージでは新曲の「祇園白川」を披露した。

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写真・キム・ランヒ

 いつも楽しいトークで観客を楽しませるキム・ランヒは新曲「望郷トラジ」カップリング曲の「なんぼのもんや」と、シゲ高木とのデュエット曲「うそ・・・なんぼのもんや」の3曲を歌った。

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写真・原田ヒロシ

 休憩をはさんで2部のトップバッターは、この日の舞台監督も務めた原田ヒロシ。得意な津軽三味線を聴かせると共に、「望郷津軽節」を歌った。

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写真・木下結子

 木下結子は初めての歌謡フェスタへの出演。まずは大阪で生まれ育った彼女の、40年前のデビュー曲「放されて」から聴かせた。
 そして今や18人の歌手がカバーして、日本のスタンダードとも言える「ノラ」、最新曲で自らの歌人生を表した「百滝桜」も歌った。

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写真・いずはら玲子
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写真・ひなたみな

 このほか、いずはら玲子「ヨコハマ・ベイブルース」を歌い、5月には念願のベストアルバムを出す事を発表した。
 ひなたみな「十年愛」を、幸田和也はイメージを一新してバラード「哀しみのシルエット」朱夏洋子「えらいこっちゃで」山田壽一「風の盆哀歌」を歌った。

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写真・幸田和也
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写真・朱夏洋子
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写真・山田壽一

 また民謡調の歌多い山田は「アメリカ橋」(山川豊)を、原田は「ダンシングオールナイト」など、カバー曲も披露された。

 このほかの出演者と歌唱曲は次の通り(歌唱順)。
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中村秀香「大阪のれん」
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新浩司「ひとり酒」
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青木あき「永良部恋歌」
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木本勝治「海の命花」
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池上園美「万華鏡」
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草笛四郎「埋もれ火」
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イ・ジョンエ「どうすりゃいいの」
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雨宮ゆう子「あなたのそばで」
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美怜さくら「さよならが言えなくて」

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[ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/








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