鶴岡雅義と東京ロマンチカの3代目リードボーカルとしてデビューしたのが1983年。1993年にソロボーカルとして再スタートを切り、2003年にテイチクに移籍している。一貫して大人の恋歌を歌ってきた。
「もうラブロマンはもういいだろう」
新しいディレクターはそろそろ歳に見合ったこんな歌はどうか、と持ってきたのが「似た者どうし」だった。
♪ 男の日の目は 夢の夢 ~
♪ うまくやれない 生き方さえも 親父ゆずりの この俺さ ~ 。
いきがって飛び出した田舎も、今では親父がひとり呑んでいた酒の味がわかるような歳になってしまった。でも、いったい今まで何をしてきたのだろうか - と自問自答する。
そんなことをふと思うことがある。それを歌にした。
「僕は決して主人公になることなく、語り部として、力まずに歌っています。良い出来あがりになっていると思います。でも、この歌の結果がどう出るかは、まだ分かりません」
今年、山形県グラウンドゴルフの会の会長に父親が就任したのを祝うパーティーの席で、新曲の「似た者どうし」を披露している。
父親はどんな想いでその歌を聴いたのだろう。
10月19日には浜の代表曲を収録したアルバム「浜博也ベストアルバム」(16曲)を発売。ザ・マイクハナサンズの名前で歌った「今夜の主役は私です」も6年ぶりに収録している。「この歌は今もコンサートやディナーショーでは良く歌っている」(浜)のだが、同曲のCDを求める人も耐えないなど、人気は未だに衰えずといった話題曲である。
来年はデビュー35周年にあたる。かつて20周年、30周年を記念して開いたコンサートでは会場を満員にしてきた。35年もそんなコンサートを開けたら最高だという。
と言うものの、最近の歌謡界の低迷ぶりには困惑している。演歌・歌謡曲ファンの高齢化も著しい。そんな中でエンタティナーとして演じ、ヒットを目指す浜にとっても、何とも難しい時代である。
2016年12月5日には東京・新宿ワシントンホテルで「浜博也クリスマスディナーショー」を開く。
[浜博也 オフィシャルサイト]
http://hamahiroya.net/
[浜博也 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/hama/