「北国の街から・・・愛をこめて」は、今までのように声を張らずに抑えて歌っている。「これが結構難しいですね」と塚原。
発売された当初は1日5軒のカラオケ喫茶店を回る歌唱キャンペーンを繰り返した。「倒れるかと思いましたが、これくらいやらないと、歌が伝わらないと思い、手を抜くことはしませんでした」
体育会系の面目躍如である。
新曲をよりたくさんの人に知ってもらおうと、自身の似顔絵をモチーフにしたLINEスタンプを制作して、販売を始めている。塚原哲平スタンプ = https://line.me/S/sticker/1453824
「中条きよしさんがやっていたのを参考にしたのですが、他人がしていないことで宣伝したかった」
カップリング曲は、同じ熊本県出身で九州で活躍した演歌歌手で舞台役者の故ばってん荒川が、20年前から歌っていた「帰らんちゃよか」をカバーした。
歌は、歌手を目指して上京した塚原に、段ボール箱いっぱいの食べ物を送ってくれた母親の姿とダブる。箱に一緒に入っていた「頑張って」と書かれた母親からの手紙には何度も勇気づけられたという。
「ある時、母から送られてきた荷物の中に1枚のCDが入ってましてね、それがばってんさんの『帰らんちゃよか』だったんです。その母は僕がデビューする半年前に亡くなってしまいました」
その時の母親の心の内を今、塚原は歌い始めている。
■ヒットはよく食べることから
4人衆は食べることが大好きだ。どこへ行ってもよく食べる。
衣装が合わなくなったと言う幸田和也ほどでないしても、メンバーはこのところ太り気味である。塚原たちは揃って出かけた関東地区でのCDショップへのキャンペーンでも、予定時間より早く現地に到着したのを口実に、朝から山盛りのどんぶり飯といった具合であるから、まるで関取のよう。
もちろん4人は訪問先でそれぞれ、歌って新曲をアピールする。店によっては4人衆のコーナーを作ってくれているところもある。
そこで「北国の街から・・・愛をこめて」を歌う塚原は「初めて歌うジャンルの楽曲ですが、手応えを感じます」と、朝飯効果を発揮する。
4人衆の共通項はムード歌謡らしいが、塚原は1人、はぐれ鳥のように今まではムード歌謡は歌ってこなかった。それでも最近は「『北国の街から・・・愛をこめて』のように、女性の心情を歌うムード歌謡寄りが多くなりました。これからはムード歌謡をどんどん歌っていきますよ」と笑ってみせる。
[塚原哲平 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/osamuennka-3926/
[塚原哲平 ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/menu/artist_ta2_tt.html