帽子とカジュアルルックが大好きな長保有紀
長保有紀のデビュー曲「女の人生待ったなし」(1985年、アポロン音楽工業)の衣装は洋服だった。着物を着て不倫ものなど、艶っぽい歌になっていくのはデビューして3、4年してからである。カラオケ好きな人たちが抱く長保のイメージは、その頃から少しずつ出来上がっていく。
「20数年間、着物を着て歌の主人公を演じてきましたが、本当は好きで得意とするジャンルは『お酒でワルツ』のような歌謡曲路線なんです。これってスタイルを選ばずに聴ける歌で、ごろっと寝転んでも楽しめるかな。カラオケで歌いたい人にはカップリングの『外国船』が好まれるかもしれません」
かと言って「決して歌い込まない方がいい」と、長保はいう。さらりと表現した方が、歌の世界を巧く表してくれるからである。
「ワルツ調の歌は今までに何曲か歌っていますが、洋服に戻ってのものは珍しい。メロディーは簡単ですが、歌うのは難しいですけど皆んなで楽しみながら歌いましょう」
20数年間、着続けてきた着物であるが、着ていると結構苦しいのだそうだ。そこから解き放してくれた「お酒でワルツ」は、長保をどこへ向かわせるのだろうか。これから路線に変更はあるのか。
「ようやく本来の私の時代が来つつあるように思います。徐々にイメージを変えていこうかしら。自分が得意とするところに落ち着けたらいいと思います。まぁ、両方歌っていけたらいいけどね」
この新曲にかける長保の期待は大きい。
「長保イコール着物しか知らない人にも、しっかりとこの『お酒でワルツ』を聴いてほしいです」
歌うだけの歌の楽しみから聴くことを楽しめる、そんな歌が彼女の手元に舞い降りてきたようである。ちなみお酒はすぐに酔っぱらうほどに弱いのだそうである。
[長保有紀 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/nagahoyuki/
[長保有紀 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/nagaho/whats.html