◆出演者たちも新型コロナウイルスへの感染防止策を講じての収録に慣れてきた様子の音楽番組「演歌ジャックス」の9月放送分の収録。2020年8月5日、大阪市内で行われたそれには日本クラウンのたくみ稜、アクトラスレコードの清水まり子がゲスト出演した。それぞれ最新曲を披露し、たくみは今秋公開の出演映画のアピールにも余念がなく、一方の清水はほぼ同時期に新曲をリリースすることを明らかにしていた。レギュラーのMARI(アクトラスレコード)はマリリン・モンローに扮して歌うなど、見せ場たっぷりな収録であった。放送は9月(一部8月31日)に奈良テレビ、J:COM 11Chなどで放送される。


【写真】左からたくみ稜・清水まり子


 こうしたテレビ収録の現場は3ヶ月ぶりというたくみ稜は、19年4月に出した「雑魚」を歌う。応援歌として人々の心の中に入っていく歌の力に、ますます自信を見せる彼は「リズム感があって、自然と歌の世界に入り込めるノリの良さがあります。歌詞も斬新で、アピール度が高いです」と、ゲストトークのコーナーで話している。
 新型コロナの煽りを受けて長い自粛生活では3キロほど太ったというが、目下、うどんより蕎麦を食べるなどダイエット中だとか。


歌に映画に忙しいたくみ稜

 「今は充電中ですが、充電ばかりしていられない」と、たくみ自ら出演する11月公開の映画「祈り」に備える。反社会勢力の代貸(組織のナンバー2)の役である。主演は高島礼子で、戦後10年くらい経った昭和31、2年の長崎を舞台に、原爆被害とカトリックの信仰を描いている。「ポマードでビシッと髪の毛を固めた当時のヘアスタイルで、乱闘シーンもあります」と、歌以外の世界でも存在感を訴求している。


 デビュー25周年を迎えている清水まり子は、19年2月に出した「おんな風林火山 ?ニューバージョン? 」を歌う。彼女の地元山梨県甲府市は、同年に武田信玄の父、信虎がつつじが崎(甲府市)に館を構えた開府から500年を迎えたことから、それを記念したイベント「こうふ開府500年」が市内各地で行われたが、それの記念曲が清水の同曲でもある。昨年は大阪など全国を巡回して記念ライブ・コンサートを開いてきた。


25周年を飾る「おんな風林火山~ニューバージョン~」を歌う清水まり子

 ところがその記念ライブ・コンサートのファイナルとなるはずだった、地元での「清水まり子デビュー25周年ライブ」は中止したという。やはり新型コロナういるすの感染拡大に配慮してのこと。
 この「おんな風林火山 ?ニューバージョン? 」は、作曲が井上慎之介で、詞は清水自らが書いている。中村大介補作詞。「前作の『おんな風林火山』からリズムを変えており、テンションが上がります」と清水。


マリリン・モンローに扮したMARI(中央)とジャックスダンサーズ

 最近の「演歌ジャックス」で話題になっているのが、MARIがコスプレをしてカバー曲を披露するコーナー。番組プロデューサーの楠本佳生さんは「楽しい番組にするためには、どんどんやりますよ」と、ますます意気盛ん。
 今月のMARIはマリリン・モンローになり切って「お熱いのがお好き」を歌っている。バックでは演歌ジャックスの男性レギュラー陣の中から、島幸作・マイケルあきよし・HIRO・ファンキーコバの4人が踊るという趣向を凝らす。
 この番組の人気コーナーにもなっており、視聴者からは「来月はなに?」といった期待も寄せられているほど。


【レギュラー出演者と歌唱曲】

林よしこ 「さよならだけが言えない」

MARI「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」「私が死んだら」

TAIKI 「I`ll remenber you」

岩井都美子「夏のお嬢さん」「ボヘミアン」

JACKS娘 「ふりむかないで」

島幸作・岡田由美 「夫婦の旅路」

平井一郎 「わかれ雪」

HIRO 「二歳からのお願い」「ジ・ロ・デ・イタリイ」

野村真希「大阪エエトコヤ」「桜井ええとこや」「ブギウギ!それゆけエンジェル」「愛をありがとう」

岡田由美 「演歌旅がらす」

富田清一 「ひとりにしない」

上田高司 「津軽の灯」

勝丸禄寿介 舞踊「淀の川瀬」

司会: 小池史子(左)とファンキー・コバ


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日~金曜日 午後4時放送
兵庫養父市CATV 毎日午後5時(再放送・同6時)


[メディアジャックス]
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