◆奈良テレビ放送、J:COM関西などで放送中の音楽番組「演歌ジャックス」の11月放送分の収録が、2021年10月6日、大阪市内で行われた。ゲストには人気急上昇中の寺本圭佑(ユニバーサルミュージック)とデビュー6年目で演歌からフォーク歌謡に挑戦している津吹みゆが新曲を披露する。レギュラーのMARI(アクトラスレコード)とJACKSモンスターズによるコーナーでは、モンスターズの面々がミニスカート姿に扮してのバックダンスを見せる。



津吹みゆ(左)寺本圭佑


◆11月放送の収録最初のゲストは人気絶好調の寺本圭佑であった。2021年6月発売の新曲「望郷本線」を歌う。振り切って飛び出てきた故郷からの悲報に、祈る気持ちで帰郷するも、旅立ってしまった人に涙する主人公。
 鉄道歌謡は明るく希望に満ちたもののあれば、この作品のように悲しみを運ぶ作品も多い。コロナ下の今、故郷へ戻りたくても戻れない人たちも沢山いる。そうした人たちからも共感を得ている歌だという。


寺本圭佑

 この楽曲は寺本のユニバーサルミュージック移籍第2弾である。第1弾の「ひとりにしない」(2019年)と同様に、作曲は師匠でもある小田純平が担当した。人気の昭和歌謡の曲調を取り入れているのも、人気の要因のようでもある。まるでレールの音のように淡々とと歌ってるのが、心地よく響いてくる。
 19年から始めた「10万キロライブ」では、北は北海道から南は沖縄まで巡ってライブを行い、今年9月に見事10万キロを達成している。


◆11月3週、4週目の放送では、こぶしを回した直球ボイスを売りにしてきた津吹みゆが、今度の新曲「東京ホタル」でフォーク歌謡に挑む姿を見せる。今までの望郷演歌と違って、ほのぼのとした恋心を爽やかな声で歌っているのが印象的である。それを裏付けるかのように、夜飛ぶ蛍を歌う歌にもかかわらず、津吹は「朝から聴いてほしい1曲です」と、言い切る。


津吹みゆ

 作詞・作曲は欧陽菲菲が歌って大ヒットした「ラヴ・イズ・オーヴァー」(1979年)の伊藤薫が手がけている。いつかは歌てみたい、と津吹が思い続けてきた伊藤の作品だが、その作風は「温かさの中にも、繊細で切なさが漂っている」という。
 念願かなった「東京ホタル」も例外ではない。「暗いニュースが多い中で、これを歌って爽やかな気持ちになってほしい」と津吹がいうように、70年代の歌謡曲のように、自然と聴くものの心に入ってきて、チラチラと輝きを放つのである。


【11月の見どころ】
 映画音楽など過去の名曲をMARIが歌い、JACKSモンスターズが歌に合わせた衣装でバックダンスを披露するコーナーでは、Mi-ke が歌った「想い出の九十九里浜」(1991年)を歌って踊る。


MARIとJACKSモンスターズ

 今回はモンスターズのメンバー(全員男性)がミニスカート姿の女性に〈変身〉するが、あまりの美しさ(?)は、驚天動地のシーンであろう。また番組では、このコーナーのオリジナルポスターの制作も始めており、まもなく完成するという。


【レギュラー出演者と歌唱曲】

MARI 「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」「手紙」「想い出の九十九里浜」

TAIKI 「グッバイ・マイ・ロード」

岡田由美 「夫婦椿」

岩井都美子 「木綿のハンカチーフ」「私には貴男だけ」

JACKS娘 「愛が止まらない」

林田夏美 「丹後半島」

Saori♫「もう一度・・・」

平井一郎 「真知子」

野村真希 「それゆけ!婦警さん」

竹中香世 「悪あがき」

長生忠之 「地獄花」(デュエット・藤川真千子)「夜霧よ今夜も有難う」

美山愛 「土佐のはちきん」

島幸作・岡田由美 「夫婦の旅路」

楠本佳生 「置き手紙」「港夜景」

【司会】

小池史子

ファンキー・コバ

岩井都美子

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演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:大阪、兵庫、京都、和歌山)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日午後4時放送、毎週火曜日~金曜日 午後4時再放送
兵庫養父市CATV 毎日午後6時放送、毎日午後5時30分再放送


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/