松原がおおとりウイングスのステージに立つのは、これが3度目だった。7年前の前回は24年ぶりだったというから、堺のファンにとっては待ち焦がれたベテラン歌手の出演だった。
久々だったことに松原は「緊張で身も痩せるほどです」と会場を笑わせたが、最新曲の「霧雨情話」のワンポイントレッスンでは「女性は優しい女になったつもりで、男性はこんな優しい女性がいるといった気持ちで歌ってください。それに身体を動かして振りをつけることでプレスを取ります」など、丁寧に指導。
ワンポイントレッスンも人気の松原のぶえ
「会場の皆さんは真剣に歌を聴いてくださり、つい長く、丁寧にレッスンしてしまいました」と松原。
最前列に座っていた女性は、松原の一言ひとことをメモしていたほどだった。
松原は7月18日に51歳の誕生日を迎えたばかり。
この日は会場から「誕生日おめでとう」と声をかけられたり、花束のプレゼントをもらうなど、思いがけないバースデープレゼントに大喜びだった。
「霧雨情話」は海峡シリーズの第3弾。この日は第1弾の「阿修羅海峡」、第2弾の「雪挽歌」も併せて歌った。前2作は一途な女性を歌っている。今回は、突然に心のよりどころをなくした主人公が、明日に向かって歩んでいく女性を表現する。
池田一男の前作のカップリング曲である「新潟の女(ひと)」をデュエットバージョンとして作られた。
池田の「人生坂」と「女房どの」セリフ入りバージョンも収録されている。
発売1ヵ月が経つ最新曲は、演歌チャートのベストテン内をキープしている。松原は「歌いやすいのが好調な理由でしょうね。カラオケでもたくさんの人たちに歌ってもらっており、覚えやすいのが人気が高い要因のようです」と、繰り返し話していた。
[松原のぶえ オフィシャルサイト]
http://www.nobue-matsubara.jp/