来年にはデビュー25年を迎える、今作の「月夜華」で34作目シングルになるベテランである。ここ数年、立樹は歌唱法を変えつつある。その現れが、前々作の「瀬戸内最終行き」「ひとすじの恋」などに見られる「こぶしを回さずに、柔らかく表現する」といった歌唱である。
「月夜華」では、そのねらい通りに「どこかお洒落で、女性がうっとりとするような歌い方を心がけた」というように、評判は上々だ。
男性に恥をかかせずに陰で後押しする、女性から見ても「格好いい女」を歌うから、同姓から人気が得られないわけがない。
しかも立樹が尊敬する大先輩大月みやこのようなファルセットを効かせた歌唱は「楽曲を頂いた時には、飛びあがって喜びました」というほど、待ち望んだメロディーを作曲の幸耕平は見事に表している。
強いが、そのくせ強い男の力を信じている。お互いが信じあって生きるというのが、この楽曲の設定なのだ。
「まるで私のような女が主人公の歌ですね」と立樹は笑うが、周囲から聞こえてくる声も、まったくその通り。
その半面、女性らしくかいがいしいところも見せるし、マメで凝り性だという。
ネット通販へは「買い物の9割はネット」で、食品以外は大半がインターネットを利用するほど、はまり込んでいる。
インタビューの時に持ち合わせていたメガネケースゃタブレット端末ケース、カメラケース、デジタルカメラ、ブランドバックなどは、すべてネットで購入したものばかりだった。
「パソコンで注文して、届くのが楽しみですね」
もちろんプロモーションの資料を作ったり、買い物以外にもパソコンは大活躍する。キャンペーンで地方に出かける時には、タブレット端末を使うが、パソコンとネットなくては<♪ 女がすたる ~ >ようだ。
来年には25年を記念したイベントを大阪はもちろん東京、九州などで開きたいと、目下、企画中だという。
[立樹みか オフィシャルウェブサイト]
http://www.tachiki-mika.com/
[立樹みか 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/tachiki/whats.html