小学、中学と地元の民謡グループで民謡を習っていたが、16歳の時に出場した東京で開かれたカラオケ大会で優勝したのが、この道に入るきっかけとなった。その時の審査員であった作曲家の弦哲也に見染められ、月1、2回の割で母親と一緒に山形から東京へ通って弦のレッスンを受けた。
母親もまた山形で歌手をしているから、娘の歌手への道にはバックアップを惜しまなかった。
その母親に幼い頃からこの連れられて行っていたのが、演歌が流れる居酒屋だった。座布団の上にちょこんと座わらされて演歌を聴いていたというエピソードもあるほどだ。
演歌を聴かないという10代、20代にもかかわらず演歌・歌謡曲歌手になったのは、そんな幼児体験があるからだともいう。
しかも「私の歌を聴いた同級生が演歌が好きになった、と言ってくれたんです」と話す工藤には、演歌も世人が言うほど捨てたものではないと自信をみなぎらせる。
最近、彼女はダンスのレッスンを始めている。ダイエットとストレス発散が目的だという。
ストレスあるの?
「これがストレスだと感じたことはないんですが、物事に集中できなくなったりすることがあるんです。そんな時に身体を動かすと気分転換になります」
そういう工藤は自ら「運動女子」というほど、中学、高校時代はバトミントン、ハンドボールをしていた。「だからこんな体形になったんですよ」と、屈託なく笑ってみせる。
「皆さんを引きつけられるような歌手になりたい」
工藤あやのの今の目標である。弦哲也からは「歌の上手さではなく、如何に歌を聴く人に届けられるかが大切」と教えられたという。
そのためにも歌以外にもいろんな経験をしようと懸命である。始めたばかりのダンスもそのひとつだし、秋葉原へも行って今を感じ取りたいとう。「出しゃばりで目立ちたがり屋」という彼女、歌手以外にもレポーターといった仕事にも興味を持つ好奇心旺盛な女の子である。
[工藤あやの オフィシャルサイト]
http://www.arder-jiro.co.jp/ayano/
[工藤あやの 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/kudo-ayano.html