◆ムード歌謡の女王と異名をとる真奈尚子が2016年11月1日、シャンソンを歌う「Autumn Live ~ 枯葉によせて ~ 」を、大阪・茶屋町のライブレストラン・アズールで開いた。多くの歌手を育てた作曲家吉田正からポスト松尾和子と名指しされた通り、ムード歌謡を得意とする彼女であるが、深まる秋の気配を感じさせるシャンソンもまた真奈のもうひとつの魅力でもあった。
シャンソンで秋を歌う真奈尚子
秋にはシャンソンが似合う。
春のわくわくとした高揚感と違って、人生にたとえると熟成の時でもあるこの季節には、ムード歌謡の真奈尚子が歌う、もの悲しいシャンソンのメロディーが心にしみわたった。演奏はバイオリンとピアノ。
オープニングの「枯葉」に続いて「枯葉に寄せて」を歌う。シャンソンの代表曲である。ステージに現れた真奈の衣装は真っ黒のドレスだった。デビュー20周年の記念ライブでも見せた、2000年にフランス・パリで購入したものだという。
さらに「私の心はヴァイオリン」「セ・シボン」も。
ガラス越しに見える梅田のビル街は少しずつ暮色を深めていく。真奈自身も大好きな黄昏どき。真っ赤に萌える葉。「人生で一番素敵な時間」と彼女はいう。
最新曲の「小さな酒場」(2011年)「愛の背中」(同)映画の主題曲となり、映画には自ら女優として出演した、竹久夢二の「宵待草」を挿入した「離さないで」(2002年)のオリジナルのムード歌謡も披露した。
真奈の歌手デビューは1989年である。ビクターから出した「あなたのタンゴ」がデビュー曲だった。千家和也が詞を書き、叶弦大が作曲した。
もちろんこの楽曲もこの日、披露したが「着物を着た女性演歌歌手全盛の頃、タンゴを歌うドレスの歌手など、デビュー当時は見向きもされなかった」と彼女は振り返った。
ところが28年ぶりに来年には通信カラオケで配信される見通しだという。長く歌い継がれている証しなのだろう。
彼女にとって「これぞシャンソン」と言い切る挑戦曲の1曲も披露した。五輪真弓の「恋人よ」がそれ。楽曲誕生のエピソードも紹介。シャンソンの代表曲のひとつである「ミラボー橋」の堀口大学の訳詩を朗読したなど、ライブならではの試みも見せていた。
また、菅原洋一が得意とするタンゴ「小雨降る径」も聴かせてくれた。菅原とは来年(2017年)には大阪・茨木でジョイントコンサートを予定している。
「ミラボー橋」を朗読する真奈尚子
デビュー後、陽が当たらなかった彼女に、希望の明かりを灯したのが昭和を代表する作曲家、吉田正だった。「ポスト松尾和子に」と声をかけてもらったのだ。吉田の死後には、大阪に拠点を移した彼女だが、ムード歌謡をベースにシャンソン、タンゴ、ラテンと幅広いジャンルに挑も続けている。
アンコールにはエディット・ピアフの「バラ色の人生 La Vie En Rose」で応えた。真奈は「はじめはゆっくりと回転する、あの懐かしいLP盤のようなステージを演出してみました」と、自分の歌手人生と重ねるかのように秋の夕暮れの時間を集まった人たちと楽しんでいた。
ムード歌謡のオリジナル曲も披露した
※ 真奈は12月8日には、大阪・梅田のライブレストラン・ロイヤルホースで「真奈尚子 クリスマスナイト」を予定している。サブタイトルの ジャズ界のドン!古谷充を迎えての通り、スペシャルゲストは、当日、アルトサックスを担当する古谷充である。
[真奈尚子 オフィシャルサイト]
http://manamusic.net/plofile.html
[真奈尚子 ビクターエンタテインメント]
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000169/VICL-36642.html
シャンソンで秋を歌う真奈尚子
秋にはシャンソンが似合う。
春のわくわくとした高揚感と違って、人生にたとえると熟成の時でもあるこの季節には、ムード歌謡の真奈尚子が歌う、もの悲しいシャンソンのメロディーが心にしみわたった。演奏はバイオリンとピアノ。
オープニングの「枯葉」に続いて「枯葉に寄せて」を歌う。シャンソンの代表曲である。ステージに現れた真奈の衣装は真っ黒のドレスだった。デビュー20周年の記念ライブでも見せた、2000年にフランス・パリで購入したものだという。
さらに「私の心はヴァイオリン」「セ・シボン」も。
ガラス越しに見える梅田のビル街は少しずつ暮色を深めていく。真奈自身も大好きな黄昏どき。真っ赤に萌える葉。「人生で一番素敵な時間」と彼女はいう。
最新曲の「小さな酒場」(2011年)「愛の背中」(同)映画の主題曲となり、映画には自ら女優として出演した、竹久夢二の「宵待草」を挿入した「離さないで」(2002年)のオリジナルのムード歌謡も披露した。
真奈の歌手デビューは1989年である。ビクターから出した「あなたのタンゴ」がデビュー曲だった。千家和也が詞を書き、叶弦大が作曲した。
もちろんこの楽曲もこの日、披露したが「着物を着た女性演歌歌手全盛の頃、タンゴを歌うドレスの歌手など、デビュー当時は見向きもされなかった」と彼女は振り返った。
ところが28年ぶりに来年には通信カラオケで配信される見通しだという。長く歌い継がれている証しなのだろう。
彼女にとって「これぞシャンソン」と言い切る挑戦曲の1曲も披露した。五輪真弓の「恋人よ」がそれ。楽曲誕生のエピソードも紹介。シャンソンの代表曲のひとつである「ミラボー橋」の堀口大学の訳詩を朗読したなど、ライブならではの試みも見せていた。
また、菅原洋一が得意とするタンゴ「小雨降る径」も聴かせてくれた。菅原とは来年(2017年)には大阪・茨木でジョイントコンサートを予定している。
「ミラボー橋」を朗読する真奈尚子
デビュー後、陽が当たらなかった彼女に、希望の明かりを灯したのが昭和を代表する作曲家、吉田正だった。「ポスト松尾和子に」と声をかけてもらったのだ。吉田の死後には、大阪に拠点を移した彼女だが、ムード歌謡をベースにシャンソン、タンゴ、ラテンと幅広いジャンルに挑も続けている。
アンコールにはエディット・ピアフの「バラ色の人生 La Vie En Rose」で応えた。真奈は「はじめはゆっくりと回転する、あの懐かしいLP盤のようなステージを演出してみました」と、自分の歌手人生と重ねるかのように秋の夕暮れの時間を集まった人たちと楽しんでいた。
ムード歌謡のオリジナル曲も披露した
※ 真奈は12月8日には、大阪・梅田のライブレストラン・ロイヤルホースで「真奈尚子 クリスマスナイト」を予定している。サブタイトルの ジャズ界のドン!古谷充を迎えての通り、スペシャルゲストは、当日、アルトサックスを担当する古谷充である。
[真奈尚子 オフィシャルサイト]
http://manamusic.net/plofile.html
[真奈尚子 ビクターエンタテインメント]
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000169/VICL-36642.html