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第315回大阪発流行歌ライブ、日本クラウンの5人、成世昌平・竹村こずえ・五条哲也・羽山みずき・れいかが出演 [ライブ]

成世昌平、竹村こずえ 、五条哲也、羽山みずき 、れいかといった日本クラウン所属の5人の歌手が揃った第315回大阪発流行歌ライブが、2024年1月17日、大阪・心斎橋のライブハウス、BIG CATで開かれた。ベテランの成世から初出演のれいかまで多彩な顔ぶれで観客を楽しませていた。

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写真・勢揃いした第315回大阪発流行歌ライブの出演者たち


 成世昌平がこの日、最後に歌ったのは23年11月にリリースしたばかりの「あんちゃん」であった。
 作詞は「北国の春」のいではく。作曲は聖川湧である。成世作品の歌詞と言えばもず唱平であるが、意外にもいでが起用された。

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写真・成世昌平

 「もず先生は望郷歌と言えばいでさんだろう、とわざわざ東京まで出かけて作詞を依頼されました」と、もずは今回はプロデュース役に回ったのである。成世を「はぐれコキリコ」だけの歌手で終わらせたくなかったからであったという。

 成世のふる里は広島県の山間部にある三次市である。そこでの子供の頃の体験から出来上がったのが前作の「雪折れ竹」である。雪の重みに耐えかねて、竹がポーンと弾ける音から着想した作品であった。
 「昭和38年のサンパチ豪雪の時、家の裏山から良く聞こえてきたものでした」と彼は振り返りながら、この歌を聴かせてくれた。


 竹村こずえは2年3ヶ月ぶりという新曲を披露してくれた。腰まであったという髪の毛はショートにして、しかも金髪。衣装の着物も金色で、ガラッとイメージチェンジをしての登場であった。

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写真・竹村こずえ

 その新曲とは「女の燗月夜」。良く響く唸り節は健在で、久々の表舞台とは思えない張りのある声は、2014年の「能登の海鳴り」での鮮烈なデビューを思い出させてくれるほどである。
 「約2年間、歌手業を休んでの復帰でした。思うように出ない声やこぶしには、元に戻すのに苦労しました」と竹村。

 燗酒が重要な役割を果たす1曲であるが、竹村は全く飲めないという。酒席ではもっぱらオレンジジュースである。


 五条哲也は1月10日に発売した「好きさ神戸」を披露した。前作の「大阪グッバイ」で初めて浜圭介作曲の作品に挑戦したが、今回は舞台を神戸に移して再び浜作品に挑んでいる。
 今作の作詞は荒木とよひさ。「いきなりサビから入る歌詞」は強烈な印象を与える。黄昏、ワイン、フランス映画など神戸をイメージさせる歌詞がテンポ良く続いて、五条にとってまた新たな1ページが出来上がったようである。

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写真・五条哲也

 カップリングの「真夜中のヴィーナス」は「80年代のポップスを思い起こさせる」といい、この曲で客席をラウンドした。
 新曲の衣装に合わせて目下、ダイエットに挑戦中で、目標はマイナス5キロだとか。


 羽山みずきはデビュー9年目。この流行歌ライブ当日はちょうど羽山にとって、10枚目のシングル「恋春歌」の発売日であった。そのジャケット写真の撮影でも着た衣装の着物姿で新曲を歌った。

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写真・羽山みずき

 決して一緒になれない2人の切ない歌である。胡弓の音色に高音のファルセットは、それを感じさせるのには十分だが、「哀しくならないように歌う工夫をしました」(羽山)というから、キャリアと共に歌の巧みさも増しているようである。

 恋する女の浮き浮きして気持ちを歌った「わたし舟」はコロナ下で「なかなか皆さんに会えなかった時に出した歌」(羽山)であった。会場ではこれを歌い、彼女らしさを感じさせる1曲でもあった。


 れいかは大阪発流行歌ライブには初めての出演であった。まずは新曲「OSAKAレイニーブルース」のカップリング曲「東京ボレロ」から歌った。
 どちらも作詞を冬弓ちひろ、作曲は杉本眞人のコンビによる作品である。彼女が杉本作品を歌い始めたのは日本クラウン第1弾の「優しい嘘をください」(2018年)から。

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写真・れいか

 観客を楽しませる事を第1に考えるれいかであるが、そのひとつが山本リンダの「どうにもとまらない」などのカバー曲に合わせた腰を振ってのダンスで、この日も存分に披露してくれた。
 連日のようにカラオケ喫茶店など客の身近な場所で繰り広げるミニライブで培った〈技〉なのである。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html








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