プロになって5年になるが、本番前の緊張は子供の頃から一向に治らない。「本番1週間前からドキドキして眠れない日が続くんです」と水城。テレビやラジオではスタッフから背中を押してもらって本番に向かうという。
そんな彼女が2月23日に東京・亀戸の亀戸文化センターのカメリアホールで、初の単独コンサートを開く。今度はステージは河原の土手ではないし、観客は同級生だけのの5、6人でもない。約400席を収容出来る会場である。何処からともなく、ガンバレなっちー!の声援が飛んで来そうである。
それでも客席も近いこともあって、ファンとの触れ合いを楽しむことも出来たようだ。
去年8月にはデビュー6枚目のシングルで、父と娘の絆を歌った「帰って来やれ」を出している。カップリングには23歳の水城が背伸びをして歌っている「雪の隠れ里」を収録している。「演歌だからこそ経験できる、母にも言えない大人の恋の世界」(水城)なのである。
デビュー5周年記念コンサート直前の2月21日には、デビュー第2弾のアルバム「ウタツグミ2」を発売する。母親に習ったという「みちのく挽歌」(綾瀬一美)などカバー曲10曲とオリジナル5曲の計15曲を収録する。
2年前のファーストアルバムの続編である。彼女の若々しい伸びやかな歌声が聴きどころの1枚である。
■ドキドキそわそわの5年
デビュー前から吉幾三の大ファンである。水城に歌の楽しさを教えた祖父から続く〈好きな人〉で、自室には暖簾、パズル、掛け時計など色んなグッズが並ぶ。そんな吉と去年暮れ、テレビの収録で一緒になった。
ところがやはりドキドキで、なぜか口から出たのは「いい匂い」の一言だけ。それでも吉は、水城のデビュー曲「泣いてひとり旅」(2013年)を聴いていたようで「民謡をやってたの、と話しかけてもらいました。格好いいですよね」と水城。
色んなドキドキそわそわを繰り返しながら、デビュー5年目を迎えた。
去年は学びの1年だったという水城、今年は「今までに学んだことを生かして前へ前へと進んでいきたい。まだまだ初めて体験することも多いので、それら1つひとつを積み重ねていけるといいな」と、年女という節目の年の抱負である。
[水城なつみ オフィシャルサイト]
http://www.mizuki-natumi.com/
[水城なつみ キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=44259