◆奈良テレビ放送とJ:COM関西などで放送中の音楽番組「演歌ジャックス」の5月放送分の収録が2021年4月7日、大阪市内で行われた。第1週と2週のゲストが4年ぶりの出演になるホリデージャパンの木下結子。移籍第1弾の「泣いてもええやろ」を披露する。第3週と4週が番組初出演の日本クラウンの山口かおる「ガラスの薔薇」を歌う。


木下結子(左)と山口かおる


 「マリーゴールドの恋」以来、4年ぶりに出演する木下結子は、38年前のデビュー曲「放かされて」のアンサーソングのような新曲「泣いてもええやろ」を歌う。これは好きな男性と一緒に見てきた夢を叶えるには、自分がいることが邪魔になる、と自ら身を引く大阪女の切ない気持ちを大阪弁で表現している。
 「『放かされて』では大淀川(淀川)を涙でいっぱいにしましたが、今作では大阪湾を溜めた涙であふれさせます」という木下は、大阪弁で哀しい女を熱唱する。


「泣いてもええやろ」を歌う木下結子

 「大阪弁の歌は、普段使っている言葉だけに、気を遣わずに歌えるので楽ですね」
 本当の大阪弁はこの表現の方が適切だと、歌詞の変更を申し出たこともあるほどの生粋の大阪女である。大阪弁独特の優しい表現も盛り込まれるなど、「今まで以上に気持ちが高ぶっている」と木下。
 「泣いてもええやろ」は、木下の代表曲でもあり。名曲の「放かされて」よりもスケール感とドラマチックな度合いが一気に増している。
 13年前から行っている「chu-chu-ライブ」は、新型コロナのため休演中だが、再開の情報はSNSで伝えるという。


 演歌ジャックス初登場の山口かおるは、2020年12月発売の新曲「ガラスの薔薇」を聴かせる。作曲は「すずめの涙」(桂銀淑、1987年)など数々のヒットがある浜圭介。山口のハスキーボイスは桂銀淑をも彷彿させるほどである。「今までは明るい歌が多かったのですが、今作はしんみりとした大人の切ない歌です」
 曲のタイトルは薔薇であるが、衣装は白黒のモノトーンにしたのも、大人っぽく見せるため。


「ガラスの薔薇」を歌う山口かおる

 番組初出演だが、今年は歌手デビュー27年目。関西での仕事が多く「月のうち半分は関西です」というほどで、面白いことが大好きとも。「大阪波止場」(2016年)「泣かせて大阪」(17年)といった大阪モノも歌っている。長嶋茂雄のモノマネが得意で、そんなこともあってか、長嶋氏に山口かおると命名され、その改名後の2004年に日本クラウンに移籍している。新曲「ガラスの薔薇」は、移籍して18枚目のシングルになる。「ゆったりと詞をかみしめて歌うと悲しみが伝わります」と、歌唱アドバイスもする。


 コスプレコーナーではMARI がドリス・デイに扮して「ドレミの歌」を歌う。バックを努めるのはファンキー・コバなどジャックスモンスターの面々である=写真



【このほかのレギュラー出演者と歌唱曲】


TAIKI 「グッバイ・マイ・ロード」

MARI 「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」「わたしの城下町」(小柳ルミ子)「ティ・アモ ~風が吹いて~」(秋元順子)

岡田由美 「夫婦椿」

島幸作・岡田由美 「夫婦の旅路」島は紋付き・袴で、岡田は留め袖といった晴れ姿を見せる。

岩井都美子 「人形の家」(弘田三枝子)「時代」(中島みゆき)

JACKS娘 「大阪の女」(ザ・ピーナッツ)

林田夏美 「丹後半島」(CD未収録曲)京都府最北端の丹後半島を1人旅する女の切なさを歌う。

中村さおり 「飢餓海峡」(石川さゆり)

平井一郎 「真知子」

楠本佳生 「愛がほしい」(内山田洋とクールファイブ)「君を恋う唄」(内山田洋とクールファイブ)「そばにいてね」(大川栄策)

【司会】

小池史子(左)とファンキー・コバ、岩井都美子(司会アシストとして初参加)


演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:大阪、兵庫、京都、和歌山)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日午後4時放送、毎週火曜日~金曜日 午後4時再放送
兵庫養父市CATV 毎日午後6時放送、毎日午後5時30分再放送


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/