◆奈良テレビ放送、J:COM関西などで放送中の音楽番組「演歌ジャックス」の10月放送分の収録が、2021年9月1日、大阪市内で行われた。10月第4週目放送の番組で放送開始から500回目を数え、この回のゲストは成世昌平で、新曲「三十石船哀歌」を歌う。もう1人のゲストはチョン・テフ。レギュラー出演の長生(ちょうせい)忠之による「石原裕次郎を歌う」の新コーナーもスタートした。


チョン・テフ(左)と成世昌平


 10月の第1週目と2週目のゲストは徳間ジャパンコミュニケーションズのチョン・テフ。9月29日日に発売する新曲「銀のロザリオ」を歌う。かなわない愛を切なく歌い上げる。「ドラマチックなラブソングです。愛には色んな形がありますが、これは悲しい恋歌です。それを明るく歌っています」とチョン。
 彼が今まで歌ってきた作品の中でも、比較的テンポが早い楽曲だともいい、得意なダンスも交えながらの歌唱が似合いそうだ。「新しいチョン・テフを感じられる」との評価も。


チョン・テフ

 日本デビュー8年目で、新曲は9枚目のシングル。作詞が円香乃、作曲は徳久広司。徳久がチョンをイメージして、歌詞に先行して曲を書いた。男目線の今回のラブソングだけに、「男らしく力強く歌う」ことに気を配る。
 コロナ下におけるイベントの延期・中止が続くのは、10代から歌ってきた彼にとっても初めての事態である。自宅で過ごすことも増えたが、それを利用して船舶操縦免許の資格取得を目指して勉強中だという。



 10月3週目と4週目のゲストは成世昌平で、4週目は放送第500回目になる。新曲「三十石船哀歌」は、京都・伏見と大阪・八軒屋を半日をかけて結んでいた乗合船(三十石船)に乗せられ、大坂・堀江の遊郭に身を売られてきた女の淡い恋物語を、作詞家のもず唱平が書いた。まるで一編の時代小説を読むかのようなストーリーを、ベテランの成世の歌が、聴くものに映像を浮かび上がらせる。
 最盛期には1日に9千人が利用していたという三十石船も、明治43年に京阪電車の大阪・天満橋-京都・五条間が開通すると、その使命を終えてしまっている。


成世昌平

 もずの悲恋物語に、「かつては落語や物語など色んなものに三十石船が題材となっていたが、それも最近では少なくなってきました」と嘆く成世本人が、堀慈のペンネームで曲を書いた。ドラマチックな作品は、ヒット曲「はぐれコキリコ」に迫る可能性も感じられるといった評価も聞かれるし、コロナ下ではあるものの三十石船復活ムードを押し上げてくれる作品とも期待が寄せられている。


【10月の見どころ】
「石原裕次郎を歌う」
 昭和を代表するスーパースター、石原裕次郎は生涯で500を超える曲をレコーディングし、大ヒットも数多く存在する。しかしそれを知る人も今では60歳以上の人たちに限られるという。
 「裕ちゃんは昭和歌謡を支えてきた1人でもあり、忘れないでもらいたい」と、「石原裕次郎を歌う」のコーナーを担当することになった長生(ちょうせい)忠之は、裕次郎をリスペクトして月2回、名曲の数々を歌っていく。


石原裕次郎を歌う長生忠之

 10月は第2週に「逢えるじゃないかまたあした」を、第4週には女優の藤川真千子の踊りを交えて「黒い海峡」を歌う。


「幸福を売る男」を歌うMARI。踊りはJACKSモンスターズ


【レギュラー出演者と歌唱曲】


MARI 「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」「スタンド・バイ・ミー」「幸福を売る男」

TAIKI 「グッバイ・マイ・ロード」

岡田由美 「演歌旅からす」

岩井都美子 「抱いて」「ノラ」

JACKS娘 「真夜中のギター」「情熱の花」

林田夏美 「人生ふたり坂」

Saori♫「もう一度・・・」

平井一郎 「俺の夢」

長生忠之 「逢えるじゃないかまたあした」「黒い海峡」

楠本佳生 「夢の露」「雪国本線」

【司会】



上から小池史子、ファンキー・コバ、岩井都美子

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演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:大阪、兵庫、京都、和歌山)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日午後4時放送、毎週火曜日~金曜日 午後4時再放送
兵庫養父市CATV 毎日午後6時放送、毎日午後5時30分再放送


[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/