「年上の女やけれど」(作詞・伊藤美和、作曲・岡千秋、編曲・前田俊明)は、演歌ブルース(演ブル)と呼び、曲調も関西人が好きなブルース調。というものの百パーセントブルースでもなく、演歌の要素も取り入れるなど、云わばニュージャンルの楽曲なのだろう。
当初、カップリング曲としてレコーディングされたが「これ、ええやん」という周りのあまりの評価の高さから、一転してメイン曲になった。
「決して山口ひろみの路線変更でもないけれど、歌ってみて私を大きくしてくれるような使命を感じました。さり気なく流れる詞の内容を届けられたらうれしいです」と山口。
作詞の伊藤さんは大阪府堺市の人。「イントネーションや言葉の置き方などを考えると、この歌は大阪の人に歌ってもらいたい、と希望されていました」(山口)こともあって、彼女に白羽の矢が立った。
制作を担当したテイチクエンタテインメントの近藤芳樹ディレクターは「王道演歌ではないこと、表現力が伴う関西弁で歌うストーリー性のある楽曲で、彼女の歌唱によって見事に仕上がりました」とアピールした。
新曲発表会では「年上の女やけれど」を2回歌うとともに、デビュー曲「いぶし銀」も披露して、大きな拍手を受けていた。
山口は来月で38歳になる。
「手売りキャンペーンでも何でもやります」と、デビュー12年目の新曲にかける意気込みの強さを見せていた。
テイチクエンタテインメントでは、「年上の女やけれど」の発売を記念して、母親を含む<年上の女>を自慢するエピソードを募集している。CDに同梱されている募集要項に詳細が書かれているが、しっかり姉さんで賞など、3人に山口が選んだプレゼントが贈られる。締切りは8月末。
[山口ひろみ 北島音楽事務所]
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[山口ひろみ テイチクエンタテインメント]
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