そこを雨音や滝の瀬音を聞きながら、行くあてもなくひとり恋を忘れるために旅する女が主人公である。その山峡に永井の声が響く。
発売前の4月6日、永井はJR木次駅前特設ステージで新曲「雨の木次線」発表会を開いている。午前中まで降っていた雨も、本番の午後1度には止んで桜並木をパックに、カップリング曲の「お龍恋唄」と合わせて2曲を歌った。
「子ども頃から馴染みのある土地でもあり、地元岸和田の方々や出雲出身の母や親せきも応援に駆け付けてくれました。CDの予約ももらい、発売前ながら幸先の良いスタートが切れました」
木次駅前でのイベントが終了するやいなや、作詞の佐藤たちと一緒に木次線に飛び乗った永井だったが、沿線の各駅では応援する人たちが手を振って迎えてくれたという。
この地の出身でもある佐藤は数年前から地元を舞台にした詞を書きたいと取り組んできたが、昨年に同じテイチクの清水博正に「哀愁の奥出雲」を書いており、「雨の木次線」は出雲シリーズ第2弾。静かな山峡を走る鉄道も歌の情緒を高めている。
忘れてはならないのがこの奥出雲で獲れるブランド米の仁多米を使った日本酒は有名。日本酒通の永井にとっては、新曲だけではなく奥出雲の日本酒からも目が離せない土地であるようだ。
[永井みゆき テイチクエンタテインメント]
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