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伊達悠太(テイチクエンタテインメント) 「土砂降りの雨だから」 情景が浮かんでくるような歌を [インタビュー]

◆憧れの歌手はちあきなおみさん、神野美伽さん、島津亜矢さんー。「情景が浮かんでくるような歌が歌えるようになりたい」そう話すのはテイチク移籍5作目の新曲「土砂降りの雨だから」(作詞・朝比奈京仔、作曲・杉本眞人、編曲・猪股義周)が、初のオリコンチャート1位を獲得するなど好調な伊達悠太である。アマチュア時代からいつかは歌ってみたかった、という作曲家杉本眞人の作品に前作「涙のララバイ」に続いて挑戦している。

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写真・さわやか笑顔の伊達悠太


 笑顔が爽やかな35歳である。生まれは北海道伊達市。2004年NHK「のど自慢」出演したのをきっかけにスカウトされて07年に16歳で上京するが、一向にこれといった仕事にもありつけず鳴かず飛ばずの状態が続いていた。

 そんな時、足げく通って歌っていたカラオケスナックで千昌夫のマネージャーに出会ったのをきっかけに千の前歌を、といった話をもらう。「ふたつ返事でOKした」のは言うまでもなかった。
 「前歌を歌うことは勉強にもなって、楽しかったんですが、なかなかデビューも出来ないし、もう諦めて北海道へ帰ろうかな、と考え始めていたんです」
 すると千昌夫がプロデュースした「望郷赤とんぼ」という作品で、芸名も伊達ゆうたとして、徳間ジャパンからメジャーデビューといった話をもらった。

 ようやく夢の実現である。しかしここからもまた、千に付いて長い試練の期間であった。「今でも歌う前は緊張の連続なんですが、その頃はステージに立つ前は震えが止まりませんでした。でも、今はイントロが流れてくるとスイッチが入って緊張は解れますが」

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写真・憧れの杉本作品でチャート1位の伊達悠太

 伊達は中学の時に聴いた杉本眞人の作品「北の鴎唄」(作詞は里村龍一)に衝撃を受けて以来、杉本の大ファンになったという。この後、やはり杉本が作曲したちあきなおみの「かもめの街」を聴き、さらに好きの度合いが高まっていった。

 デビューしてしばらくすると移籍の話が持ち上がった。
 「テイチクに移籍する時、ディレクターに『杉本眞人さんの歌が歌いたい』と言ったんですが、まだ早い、と即座に断られてしまいました」
 ところが前作を制作するのに際して、再び希望を述べたところ、今度は「よし、それで行こう」とOKが出た。
 「この時は嬉しかったですね。思わず心の中でよぅしゃ、と叫んでいました」

 その前作「涙のララバイ」はレコーディングに3時間もかかったという。
 「杉本先生からは腹から声を出せ。叫べー。色々と注意をされて最後は声がカラカラでした。かしこまって歌っていたんですね」

 今作の「土砂降りの雨だから」はスムーズに録音できた。
 杉本からは「上手く歌おうとするな。言葉を置いて歌え、とアドバイスされた」という。
 でも、この時の伊達にはその言葉の意味がよく分からず、頭を抱えてしまった。
 そんな時だった。「以前にメロディーの見えないところに休符を置け、いったアドバイスを受けた事を思い出したんです。それを試してみたところ目の前が一気に明るくなり、リクエスト通りのレコーディングが出来ました」と胸を撫で下ろす一幕もあった。

 2作続けての杉本眞人作品を歌うことに幸せを感じる伊達。ある日、杉本がパーソナリティを務めるラジオ番組に出演した時のこと。
 「土砂降りーの楽曲は伊達なら歌えるだろうと思って書いた。ちあきなおみのような情景が浮かぶ歌手になってほしい」
 杉本はこう彼に求めた。この時から伊達にとって新たな目標が出来た。

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写真・情景を表現できる歌手にと伊達悠太

 元々新曲をもらうと何度も歌詞を読んで主人公の心理を理解しようと努めていたが、今度はそれに加えて歌のドラマを構築して、その中で登場人物が生き生きと動あて、聴く人が映像でも見ているかのような情景描写を加える努力を始めた。

 「ステージごとに情景描写を変えるのも楽しいです」

 テレビドラマを見るのも参考になるという。実際の恋愛は事務所も禁止していないようであるから、これからはリアルな勉強もあるのかもしれない。
 今、新たなステップに向けて動き始めている。



※写真・記事の無断使用はお断りします。


[伊達悠太 オフィシャルサイト]
https://www.noreason.jp/tag/dateyuta/
[伊達悠太 テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/date/








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