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大阪芸大生、13日に大阪・千日前でUTADAMAコンサート 自分たちで作詞した楽曲で 将来は大学レーベルを [大学]

◆大阪芸術大学の学生たちが作詞した歌をプロのシンガーソングライターが作曲して歌い、学生自ら企画・運営する「UTADAMAコンサート」(入場料500円)が、12月13日午後5時半から、大阪・千日前のTORII HALLで開かれる。これを指導した作詞家のもず唱平さんは「学生に著作権者としての立場を学んでもらうためのひとつのステップ。将来は彼らが作った楽曲をネット配信し、大学内にレコード会社を作りたい」と夢を語っている。

 大阪芸術大学では、芸術計画学科の学生を中心に3年前から、もずさんの指導で学生が作詞し、シンガーソングライターが作曲して歌うコンサートを学内で開催していた。ところが聴衆は学生たちだけで、しかも無料コンサートであった。

 著作権を学ぶ彼らにとって、自分たちが作った楽曲が著作権を取ることが最も身近な学習。そのためには500人規模の有料コンサートや放送されること、さらにはインターネット配信などの条件をクリアする必要があった。
 それを実現させるために、もずさんが今回の初の学外でのコンサートを発案した。


熊田さんたちが制作した「UTADAMAコンサート」のCM映像

 すでにラジオ大阪(OBC)では楽曲が放送されており、著作権獲得への条件は整いつつある。今回のUTADAMAコンサートは会場のTORII HALLの収容人員が100人と小規模であるが、これを業界内外の人たちに幅広く聴いてもらうことによって、認知度を高めてもらいたいという。

 コンサートで披露される楽曲は「さくら約束」「愛することをやめないで」「溶けない雪」「不透明な未来」「また明日」「貴方へ」「ギター」「SMILE」「母の声」「バカ」「休日の過ごし方」「風の唄」の12曲。

 作詞をしたのはコンサートのプロデューサーを担当した芸術計画学科3回生の浦岡志帆(21)さんら11人だ。
 いずれもプロのシンガーソングライターが作曲し、歌う。

 歌唱を担当する1人、シンガーソングライターの久ぼたなお子は「ザ・ストリートミュージシャングランプリ’06」でグランプリを受賞し、07年7月に浪花レーベル「シュライカー」からプロデビューしている。
 また、今年の同グランプリで準グランプリに輝いたババロアテンダーや同大の卒業生のシンガーソングライターたちも、作曲と歌唱に協力している。

 コンサートでは「取り組んできた学生の思いや私たちの思いをぜひ聴いてもらいたい」と、浦岡さん。
 作詞のほか、コンサートの開催には多くの学生がかかわっている。そのまとめ役が浦岡さんであるが「意見を共有して、全員をまとめていくのが大変むずかしい」と、苦労ぶりを語っていた。

 CM制作を担当した放送学科4回生の熊田勇真さん(21)は、ラジオDJを目指しているが、「自分たちが作った楽曲やコンサートの社会的な評価を確認したい」と話し、CM映像も制作して学内外でコンサートのPRに務めている。コンサート当日は司会も担当するという。

 もずさんは「音楽産業コンテンツの創出と実際という授業の一環として、今回のコンサートの開催になった。音楽ビジネスで求められる人材の育成につながれば」と、考えている。
 コンサートの出来栄え次第では、学生たちが作った楽曲がネット配信される可能性も出てくる。その時、念願の社会的評価が得られたことになる。


[TORII HALL]
http://www.toriihall.com/

[大阪芸術大学]
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/index.html
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/singaku/blog/2009/01/utadama.html


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