歌声フォークサロンに200人 青春時代の懐かしいフォークソングを合唱 ウェーブ産経 [歌声サロン]
◆「この広い野原いっぱい」や「岬めぐり」など50代、60代の人たちの多くが青春時代に口ずさんだフォークソングを、かつて流行った”歌声喫茶”のように皆で一緒に歌おうと、「歌声フォークサロン」が、2010年9月26日、大阪市中央区東心斎橋のT・Bホールで開かれ、参加した約200人は懐かしいフォークソング約20曲を歌い、昔にフラッシュバックしていた = 写真・下 = 。
産経新聞大阪本社が主宰する読者サークル「ウェーブ産経」が開催したもので、今回で3回目。70代の人たちが中心の歌声サロンを開いていたウェープ産経が、もう少し若い世代でも楽しめるフォークソングを歌う集まりを―と、企画したものだ。
日曜日の午後、会場には30代から80代まで、幅広い年齢の男女が集まっていた。中央ステージの下園弘明さん(59)と西口善之さん(55)、正木貴也さん(25)の3人を取り囲んでいる。
下園さんたちは1曲、1曲を解説しながら、ギターの演奏とおしゃべりで歌をリードする。「僕たちの青春時代の歌を子どもの世代に歌い継いでいきたい」と下園さん。
1曲目は1967(昭和42)年に森山良子が歌ってヒットした「この広い野原いっぱい」。
下園さんは「フォークは聴くのではなく、歌うものです。思い切って歌ってほしい」と呼び掛けた。
参加者には事前に歌本が配られているが、ほとんどの人たちが歌詞を見ないで、大きな口を開けて歌っている。中には身体を揺すってリズムを取る参加者もいるほど。
自分のブログに使うのだろうか、デジカメで写真を撮ったり、動画撮影をする人たちもいた。
続いて西岡たかしの「遠い世界に」、
今では小中学校の教科書にも載っているというはしだのりひことシューベルツの「風」、芹洋子などが歌った「四季の歌」、フォークデュオ風のデビューシングル「22才の別れ」などを歌っていく。
いずれも懐かしく、参加者それぞれに思い出が詰まった曲ばかりのようだ。
この日、歌ったのは、ほかに「卒業写真」「岬めぐり」「なごり雪」「いちご白書をもう一度」「心の旅」「愛燦燦」(小椋佳)「秋桜」(さだまさし)「イムジン河」「翼を下さい」「あの素晴らしい愛をもう一度」「君の瞳は10000ボルト」。
最後にはアンコールが飛び出すほどで、「今日の日はさようなら」を歌って、幕を閉じた。
◆歌声フォークサロンをリードした下園さんは、1970年代にクラウンレコードからフォークグループ「火の鳥」でメジャーデビューしている。その後グループを解散し「ジュンジュン」の名前でアルファレコードやキングレコードから、レコードをリリースしていた。
今は大阪市内で音楽プロダクション・アトムブラザーズ音楽出版を経営しているが、フォークサロンは「今、70年代のファッションと同様にフォークソングも再びブームになりつつあります。もう一度やってみようと、数年前からギターリストで大阪音楽大学短期大学部講師の西口さん、スタジオミュージシャンの正木さんたちに声をかけ、ウェープ産経とともに始めました」という。
演奏する下園弘明&フレンズ
この日のフォークサロンでは、今までに参加した人たちの要望に応えて下園さんたちのミニコンサートも盛り込まれた。
グレープがリリースした最後のシングル「無縁坂」、松山千春の「大空と大地の中」のほか、下園さんが3年前に発売したオリジナル曲「夢を咲かそう」(作詞作曲・下園弘明)のカップリング「限りない愛」(同)の3曲を歌った。
下園さんたちは「下園弘明&フレンズ」の名前で、70年代フォークをカバー演奏するフォークグループとしても活躍している。
ウェーブ産経では、10月10日、奈良県五條市へバスで行く「歌声フォークバスツアー」を下園さんたちと企画しているという。
バスの中でフォークソングを合唱したり、古民家を改造したレストランでランチを楽しみ、夕方からは吉野川河川敷で開催される「あかねライブ」で下園弘明&フレンズのフォークバンド演奏を聴くというものだ。
[ウェーブ産経]
http://wave.sankei-kansai.com/
[下園弘明オフィシャルブログ]
http://blog.oricon.co.jp/shimozono/
産経新聞大阪本社が主宰する読者サークル「ウェーブ産経」が開催したもので、今回で3回目。70代の人たちが中心の歌声サロンを開いていたウェープ産経が、もう少し若い世代でも楽しめるフォークソングを歌う集まりを―と、企画したものだ。
日曜日の午後、会場には30代から80代まで、幅広い年齢の男女が集まっていた。中央ステージの下園弘明さん(59)と西口善之さん(55)、正木貴也さん(25)の3人を取り囲んでいる。
下園さんたちは1曲、1曲を解説しながら、ギターの演奏とおしゃべりで歌をリードする。「僕たちの青春時代の歌を子どもの世代に歌い継いでいきたい」と下園さん。
1曲目は1967(昭和42)年に森山良子が歌ってヒットした「この広い野原いっぱい」。
下園さんは「フォークは聴くのではなく、歌うものです。思い切って歌ってほしい」と呼び掛けた。
参加者には事前に歌本が配られているが、ほとんどの人たちが歌詞を見ないで、大きな口を開けて歌っている。中には身体を揺すってリズムを取る参加者もいるほど。
自分のブログに使うのだろうか、デジカメで写真を撮ったり、動画撮影をする人たちもいた。
続いて西岡たかしの「遠い世界に」、
今では小中学校の教科書にも載っているというはしだのりひことシューベルツの「風」、芹洋子などが歌った「四季の歌」、フォークデュオ風のデビューシングル「22才の別れ」などを歌っていく。
いずれも懐かしく、参加者それぞれに思い出が詰まった曲ばかりのようだ。
この日、歌ったのは、ほかに「卒業写真」「岬めぐり」「なごり雪」「いちご白書をもう一度」「心の旅」「愛燦燦」(小椋佳)「秋桜」(さだまさし)「イムジン河」「翼を下さい」「あの素晴らしい愛をもう一度」「君の瞳は10000ボルト」。
最後にはアンコールが飛び出すほどで、「今日の日はさようなら」を歌って、幕を閉じた。
◆歌声フォークサロンをリードした下園さんは、1970年代にクラウンレコードからフォークグループ「火の鳥」でメジャーデビューしている。その後グループを解散し「ジュンジュン」の名前でアルファレコードやキングレコードから、レコードをリリースしていた。
今は大阪市内で音楽プロダクション・アトムブラザーズ音楽出版を経営しているが、フォークサロンは「今、70年代のファッションと同様にフォークソングも再びブームになりつつあります。もう一度やってみようと、数年前からギターリストで大阪音楽大学短期大学部講師の西口さん、スタジオミュージシャンの正木さんたちに声をかけ、ウェープ産経とともに始めました」という。
演奏する下園弘明&フレンズ
この日のフォークサロンでは、今までに参加した人たちの要望に応えて下園さんたちのミニコンサートも盛り込まれた。
グレープがリリースした最後のシングル「無縁坂」、松山千春の「大空と大地の中」のほか、下園さんが3年前に発売したオリジナル曲「夢を咲かそう」(作詞作曲・下園弘明)のカップリング「限りない愛」(同)の3曲を歌った。
下園さんたちは「下園弘明&フレンズ」の名前で、70年代フォークをカバー演奏するフォークグループとしても活躍している。
ウェーブ産経では、10月10日、奈良県五條市へバスで行く「歌声フォークバスツアー」を下園さんたちと企画しているという。
バスの中でフォークソングを合唱したり、古民家を改造したレストランでランチを楽しみ、夕方からは吉野川河川敷で開催される「あかねライブ」で下園弘明&フレンズのフォークバンド演奏を聴くというものだ。
[ウェーブ産経]
http://wave.sankei-kansai.com/
[下園弘明オフィシャルブログ]
http://blog.oricon.co.jp/shimozono/
歌声サロンに人気 皆で歌って心をひとつに 歌声喫茶を懐かしむ中高年が参加 歌うことに生きがい [歌声サロン]
◆60歳代や70歳代の人たちの間で、1950(昭和20)年代半ば頃から1975(50)年頃まで、東京や大阪など各地で見られた歌声喫茶の人気が再燃している。カラオケでは味わえない、皆で合唱する楽しさを、昔、口ずさんだ童謡・唱歌や歌謡曲などを思う存分に歌うこで味わっている。健康増進にも効果はあると言われ、新たに60代の人たちなどが参加する歌声フォークサロンも登場するなど、中高年の歌声はますます高まるばかりだ。
大阪市天王寺区の大阪府教育会館(たかつガーデン)で、毎月、第2と第4火曜日に開かれている「たかつ歌声教室」には、毎回150人前後の人たちが集まってくる。
その多くは6、70歳代の人たちで、9割方が女性で占められる。午後2時から4時まで、リーダー役の島田重太郎さん(75) = 写真・下 = が、歌本から歌唱曲を選んで全員で歌う。
8月10日、会場のたかつガーデンを訪ねた。
地下2階のホールには100人を超す男女が、2時からの合唱を待っていた。
ホール中央に設けられたステージには、島田さんがマイクに向かって立っているし、スツールにはアコーディオンを抱えた山本汎昭さんが腰かけている。電子オルガンの前には松田洋子さんが、演奏の合図を待ち構えていた。
歌本から1曲目を選んだ選んだ島田さんが「さぁ、歌いましょう」と声をかけると、伴奏とともに合唱が始まった。
途中、休憩をはさんで約2時間。「夏は来ぬ」「ローレライ」「栄光は君に輝く」「ここに幸あり」「王将」「海」「大阪ラプソディー」など20曲あまりを、続けざまに歌った。
◆たかつガーデンで歌声教室が始まって、今年で5年目になる。
島田さんは元々、自営で機構設計をしていたが、20代の頃にはプロ歌手への道を勧められたというほどの歌好き。
数年前に心斎橋に復活した歌声喫茶で、やはりリーダーとして歌唱指導などをしていた。
産経新聞のファンクラブ「ウェーブ産経」も、読者サービスの一環として復活の兆しが見えていた歌声喫茶にヒントを得て、「歌声サロン」を実施しようと計画していた。
そのリーダーとして声をかけられたのが島田さんだった。
それから、廃校になった小学校跡で歌ったり、大阪市の大川に船を浮かべて帝国ホテルと一緒に開催した歌声ランチなど、今までに10数回開催されたウェーブ産経の「歌声サロン」に協力してきた。
その活動を知った大阪府教育会館が、また島田さんを誘って府民サービスとして開いたのが「たかつ歌声教室」というわけだ。
参加する全員が歌が好きだということで共通している。
また、カラオケはあまり好きではない、という人たちも”歌声”仲間には多いようだ。
150人全員で、ひとつの歌を歌うことの魅力を島田さんは「老後の楽しみにしておられる方もいらっしゃいますし、健康保持になったり、何よりもそれぞれが歌うことに生きがいを感じてもらっていることが素晴らしい」と指摘している。
毎月1回参加しているという74歳の女性は、大学時代の同級生2人と一緒だった。
「4年ほど前から来ています。中学時代からコーラスをしていたので、歌うことは楽しいですね」と、昔を懐かしむように歌っていた。
また66歳の男性は「大阪・梅田にあった歌声喫茶<こだま>へ通っていた世代です。皆と歌うと気分爽快ですね」と、話していた。
◆たかつ歌声教室に先駆けて「歌声サロン」を開催した産経新聞社のウェーブ産経では、参加者の年齢を低くしてもっと多くの人に歌に馴染んでもらおうと、今年3月から「歌声フォークサロン」を、新たに開催している。
6月に大阪市中央区東心斎橋のT・Bホールで行われた第2回歌声フォークサロンには、60歳代前後の150人が参加した。
リーダーとして関西を拠点に音楽活動をする下園弘明さんと西口善之さんが、ギターで伴奏して、参加者と一緒に青春時代のフォークソングを歌っていた。
9月26日には第3回目が同じくT・Bホールで、午後2時から開かれる。
こうした歌声喫茶から発展した歌声教室や歌声サロンは、カラオケよりも低料金で、少々歌が下手でも友達同士で懐かしい歌を楽しめるのが評判なようだ。
大きな口を開けて声を出すことは、また、健康を高めることにもつながる良さがある。
ウェーブ産経では「たくさんの人たちに喜んでもらっています。最近は一緒にひとつのことをするといったことが少なくなっていますが、自分が主役で周りの人も主役といった、全員でつながっていくことも大事ではないでしょうか」と、話している。
[ウェーブ産経]
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大阪市天王寺区の大阪府教育会館(たかつガーデン)で、毎月、第2と第4火曜日に開かれている「たかつ歌声教室」には、毎回150人前後の人たちが集まってくる。
その多くは6、70歳代の人たちで、9割方が女性で占められる。午後2時から4時まで、リーダー役の島田重太郎さん(75) = 写真・下 = が、歌本から歌唱曲を選んで全員で歌う。
8月10日、会場のたかつガーデンを訪ねた。
地下2階のホールには100人を超す男女が、2時からの合唱を待っていた。
ホール中央に設けられたステージには、島田さんがマイクに向かって立っているし、スツールにはアコーディオンを抱えた山本汎昭さんが腰かけている。電子オルガンの前には松田洋子さんが、演奏の合図を待ち構えていた。
歌本から1曲目を選んだ選んだ島田さんが「さぁ、歌いましょう」と声をかけると、伴奏とともに合唱が始まった。
途中、休憩をはさんで約2時間。「夏は来ぬ」「ローレライ」「栄光は君に輝く」「ここに幸あり」「王将」「海」「大阪ラプソディー」など20曲あまりを、続けざまに歌った。
◆たかつガーデンで歌声教室が始まって、今年で5年目になる。
島田さんは元々、自営で機構設計をしていたが、20代の頃にはプロ歌手への道を勧められたというほどの歌好き。
数年前に心斎橋に復活した歌声喫茶で、やはりリーダーとして歌唱指導などをしていた。
産経新聞のファンクラブ「ウェーブ産経」も、読者サービスの一環として復活の兆しが見えていた歌声喫茶にヒントを得て、「歌声サロン」を実施しようと計画していた。
そのリーダーとして声をかけられたのが島田さんだった。
それから、廃校になった小学校跡で歌ったり、大阪市の大川に船を浮かべて帝国ホテルと一緒に開催した歌声ランチなど、今までに10数回開催されたウェーブ産経の「歌声サロン」に協力してきた。
その活動を知った大阪府教育会館が、また島田さんを誘って府民サービスとして開いたのが「たかつ歌声教室」というわけだ。
参加する全員が歌が好きだということで共通している。
また、カラオケはあまり好きではない、という人たちも”歌声”仲間には多いようだ。
150人全員で、ひとつの歌を歌うことの魅力を島田さんは「老後の楽しみにしておられる方もいらっしゃいますし、健康保持になったり、何よりもそれぞれが歌うことに生きがいを感じてもらっていることが素晴らしい」と指摘している。
毎月1回参加しているという74歳の女性は、大学時代の同級生2人と一緒だった。
「4年ほど前から来ています。中学時代からコーラスをしていたので、歌うことは楽しいですね」と、昔を懐かしむように歌っていた。
また66歳の男性は「大阪・梅田にあった歌声喫茶<こだま>へ通っていた世代です。皆と歌うと気分爽快ですね」と、話していた。
◆たかつ歌声教室に先駆けて「歌声サロン」を開催した産経新聞社のウェーブ産経では、参加者の年齢を低くしてもっと多くの人に歌に馴染んでもらおうと、今年3月から「歌声フォークサロン」を、新たに開催している。
6月に大阪市中央区東心斎橋のT・Bホールで行われた第2回歌声フォークサロンには、60歳代前後の150人が参加した。
リーダーとして関西を拠点に音楽活動をする下園弘明さんと西口善之さんが、ギターで伴奏して、参加者と一緒に青春時代のフォークソングを歌っていた。
9月26日には第3回目が同じくT・Bホールで、午後2時から開かれる。
こうした歌声喫茶から発展した歌声教室や歌声サロンは、カラオケよりも低料金で、少々歌が下手でも友達同士で懐かしい歌を楽しめるのが評判なようだ。
大きな口を開けて声を出すことは、また、健康を高めることにもつながる良さがある。
ウェーブ産経では「たくさんの人たちに喜んでもらっています。最近は一緒にひとつのことをするといったことが少なくなっていますが、自分が主役で周りの人も主役といった、全員でつながっていくことも大事ではないでしょうか」と、話している。
[ウェーブ産経]
http://wave.sankei-kansai.com/