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音楽のオンラインライブ配信、最も利用しているのは10代 無料・有料共に最多 MMD研究所調べ [調査・統計]

◆新型コロナウイルスの影響を受けて急速に増えている音楽のオンラインライブ視聴に関する実態調査を、IT関連の調査会社のMMD研究所(東京都)が、全国の15歳~69歳の男女2万人を対象に、2020年11月24日~同26日の期間でインターネットによって行った。無料オンラインライブ配信サービスの利用経験は31.2%、有料オンラインライブ配信サービスの利用経験は14.4%。 有料オンラインライブ配信サービスを利用しない理由は「通信料金がかかるから」が最多であった。

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有料オンラインライブ配信サービスを利用した理由


 普段から音楽を聴いているのは78.7%で、このうち「動画再生サービスを無料で聴いている」が53.6%で最多。次いで「テレビで聴いている」が39.7%「音楽CD、DVD、Blu-ray Discを購入して聴いている」は33.2%だった。
 音楽のオンラインライブ配信を「知っており、利用したことがある」のは無料オンラインライブ配信サービスが31.2%で、有料オンラインライブ配信サービスは14.4%であった。
年代別では無料サービス、有料サービス共に「知っており、利用したことがある」は10代が最多。有料サービスは「全く知らない」人は全世代で2割以上いた。

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普段音楽を聴くスタイルは

 普段から音楽を聴いている人のうち、音楽ライブに参加したことはある人48.9%で、その参加理由(複数回答可)は、「好きなアーティストだったから」が46.0%で最多で、次いで「アーティストの曲を生で聴きたかったから」が44.9%、「アーティストを生で見たかったから」が44.6%とだった。
 性別では、男女共に「好きなアーティストだったから」が最多で、男性が39.0%、女性が51.6%と女性の方が多かった。

■有料配信サービスはオンラインなのに高い

 有料オンラインライブ配信サービスを利用したことがある2,263人の利用した理由(複数回答可)は、「好きなアーティストが実施したから」が50.4%で最多。次に「好きなアーティストに売上面で貢献をしたいと思ったから」が21.7%、「ライブやイベントが自宅から離れた会場で実施されても視聴できるから」が20.9%であった。
 性別では男女共に「好きなアーティストが実施したから」が最多で、男性が37.2%、女性が60.8%と、圧倒的に女性の方が多いのが特徴的であった。

 有料オンラインライブ配信サービスを知っているのに利用したことがないには、それなりに理由(複数回答可)があるようで、「通信料金がかかるから」が30.0%で最多。次いで「オンラインなのに参加するための金額が高いから」が23.5%、「利用方法がよく分からないから」が20.4%であった。
 年代別では20代(n=900)40代(n=1,465)50代(n=1,399)60代(n=1,346)では「通信料金がかかるから」が最多であったが、10代(n=449)は「無料のライブ配信サービスで十分楽しめるから」(27.0%)30代(n=990)は「オンラインなのに参加するための金額が高いから」(25.3%)が、それぞれ最も多かった。

■利用したことのあるトップは「GYAO!」

 有料オンラインライブ配信サービスを利用したことがある2,263人に、複数回答で利用した配信サービスを聞くと、「GYAO!」が22.9%で最も多く、次いで「U-NEXT」が21.5%「Johnny's net オンライン」が18.5%だった。
 性別では男性が「GYAO!」が28.6%と最多で、女性は「Johnny's net オンライン」が26.6%でトップであった。

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今後、有料オンラインライブ配信サービスを利用したいか

 有料オンラインライブ配信サービスを聞いたことはあるがサービスの内容は知らない、あるいは全く知らない9,451人に、今後利用してみたいかにっいても聞いている。「利用したい」と「やや利用したい」を合わせrpた、利用したい人は15.4%。
 有料オンラインライブ配信サービスを利用したことがあるか、知っている6,284人の、リアルな音楽ライブが再開された後に、同サービスを利用するかは、「再開しても、どちらも利用したい」と「再開してもたまに利用したい」を合わせると、今後も利用したい人は49.8%であった。
 年代別では、今後も利用したいと回答したのは20代(n=1,208)が58.5%で最も多く、次いで30代(n=1,031)が58.3%、10代(n=648)が53.1%だった。


[MMD研究所 オフィシャルサイト]
https://mmdlabo.jp/





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音楽はYouTubeで聴く CD利用を抜く  日本レコード協会調べ [調査・統計]

◆音楽を聴くのはかつてはレコードやCDで、と相場が決まっていた。ところが今はそれらは半数にも満たないことが、日本レコード協会が行った調査結果で明らかになった。最も多かったのはYouTubeを使って聴くといった方法だった。

音楽聴取手段・表.jpg

 日本レコード協会は2015年9月、全国の12~69歳の男女を対象にインターネットによる「音楽メディアユーザー実態調査」を行っている。2014人から回答を得て、このほどその結果をまとめて発表した。
調査項目は「音楽との関わり方」「コンサート・ライブなどへの参加回数」「ハイレゾ配信の認知度・関心度・利用意向」など12項目。

 その中のひとつ「主な音楽聴取手段」で音楽CDの利用減退が鮮明になった。いずれも複数回答だが、最も多かったのはYouTubeを利用した音楽聴取で50.7%と半数を上回る結果となった。音楽CDの利用は41.8%。音楽CDからコピーしたファイルをスマートフォンなどで聴くのが27.0%と続く。ニコニコ動画(14.7%)YouTubeとニコ動以外の無料動画配信サイト(9.3%)無料音楽配信アプリ(6.1%)などとインターネットを介した音楽利用が着実に目立ってきている。

 前回の調査は2013年だが、同じ質問項目がなく比較をすることが出来ないが、すでに「無料動画配信サイトを使った視聴が大幅増加」(同協会)といった結果が出ている。

 海外では定額制で利用できるストリーミング音楽配信サービスが音楽を聴く手段の主流となっており、日本もいずれCDからストリーミングへと移り変わっていくことになるのだろう。

 ただし「利用した期間に応じて料金を支払うサブスクリプション方式の音楽配信サービスへの関心」では、特定の曲を好きなタイミングで聴くオンデマンド型をすでに利用したり利用したい人たちは15.6%とまだ少なく、利用したい思わないが44.4%を占めていた。
 これは大半がサービス内容・価格について知らないためで、サービス提供者のアピール不足が原因とも思われる。


[日本レコード協会 音楽メディアユーザー実態調査]
http://www.riaj.or.jp/f/pdf/report/mediauser/softuser2015.pdf




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止まらない音楽消費の減少  日本レコード協会が2014年のレコード産業の概要まとめる [調査・統計]

◆日本レコード協会が2014年のレコード産業の概要をまとめた「日本のレコード産業2015」を出している。PDF版をこちら http://www.riaj.or.jp/issue/industry/pdf/RIAJ2015.pdf から読むことが出来る。
アーティストのデビュー数だとかCDショップやレンタル店の数の推移も見ることができる。

世界音楽売上推移.jpg
世界音楽売上(金額)の推移 = 日本レコード協会「日本のレコード産業2015」から

 冊子で注目したいのは世界各国の音楽売上規模である。
 1位は米国で4,898.3usドル(対前年比2.1%増)で、2位は日本の2,627.9usドル(同25.5%減)、3位はドイツの1,404.8usドル(同1.9%増)、4位はイギリスで1,334.6usドル(同2.8%減)、5位がフランスの842.8usドル(同3.4%減)となっている。
 世界合計では14,966.0usドルで対前年比0.4%減である。

 音楽の消費は減少が止まらない。
売上構成比を見るとパッケージ販売が49%、有料配信が46%などで。パッケージ販売と配信が拮抗している。
 国別では米国がパッケージ26%、有料配信71パーセントと圧倒的に配信優位である。スマートフォンの普及が、その導入を加速しているのである。

 日本はその逆でパッケージが78%、配信17%。かつての携帯電話のように日本が音楽の世界でもガラパゴス化するのではないか、といった懸念もある。
 その証拠に有料配信の構成比はドイツが70%、フランスは57%、イギリスでも41%にまで高まっている。日本も前年の13年と比較すると、わずか1ポイントだがアップしているのだ・・・。

 その配信の中心となるのがストリーミング配信である。動画を伴う音楽配信で、いうならばYouTube動画をより高画質にして、それを有料で視聴するようなものと考えていいだろう。


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イギリス、レコードからライブへ収益構造が変化 [調査・統計]

◆ブログ「Radium Software」が、Times Labs によるイギリスの音楽産業における収益比率の変化を紹介している。

 それによると、音楽産業はレコードからライブへと変化しているという。

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 「Radium Software」の説明によると、赤い下降している線が「レコードの売り上げによってレーベルにもたらされる収益」を表しており、緑の上昇している線が「ライブチケットの売り上げによってアーティストにもたらされる収益」を表している。


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