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青木美香子、麗しき歌のメリーゴーランド ニューアルバム「いつか来た道・心の詩」発売記念 近鉄アート館 [コンサート]

◆歌手の青木美香子がニューアルバム「いつか来た道・心の詩」の発売を記念したコンサート「麗しき歌のメリーゴーランド」を2023年7月15日、大阪市阿倍野区のあべのハルカス近鉄アート館で開いた。アルバム収録曲の「津軽海峡左きき」など全19曲を歌って、青木は「健康で歌える事に感謝して、次のライブに向けてワクワクしながら、準備を進めます」と話していた。

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写真・ニューアルバム発表兼ねたコンサートを開いた青木美香子


 関西の歌謡界で特異な存在感を示す青木美香子は2018年からちんどんパフォーマーの林幸治郎のプロデュースで、年間20回の「日本語ジャズライブ」を大阪・梅田で開く一方、あべのハルカスのライブハウス・スペース9では毎週、林とコラボして歌うちんどんエンターテイメントショー「ちんどん演芸館」に参加している。

 コンサートの会場である近鉄アート館は、ニューアルバムの収録曲などの生歌を聴こうという人たちで320席はほぼ満席。

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写真・衣装も次々と変えるなど目を楽しませ位くれた

 アルバムは7月12日から、オリジナル曲2曲とそりカラオケ曲を含めて16曲が全世界の音楽配信サイトから配信されている。
 その収録曲は「あなた」(ジャズバージョン)「ルビーの指輪」「いとしのエリー」「ちいさな恋」「ルパン三世のテーマ」などカバー曲14曲と、「津軽海峡左きき」「ひまわり〜心の花」の新曲2曲。

 この日はこの中から9曲を披露した。「愛燦燦」は福井市在住のゲスト小林寛明さんが演奏する二胡の悲し気な音色に合わせて歌った。
 青木はまた、新たに始めたミニハープの演奏も披露してみせた。

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写真・二胡やミニハープを用いての歌唱も

 もう1人のゲスト、ツカムが作詞・作曲した「津軽海峡左きき」は、♪ 君といつまでも なごり雪見てたら 〜 といった具合に、最初から最後まで70年代80年代のヒット曲のタイトルが散りばめらたパロディソングである。

 ツカムは青木とは大阪市内の小学校で同級生であったという間柄。作詞家吉岡治に10年間師事していたという音楽家である。

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写真・新曲「津軽海峡左きき」を作詞・作曲したツカムさん(左)とちんどう通信社の林幸治郎

 コンサートはベース、キーボード、ドラムの3人構成のバンドスイートメモリーズの演奏で進められた。
 そんな中で青木は次々と変わる衣装に加えて「パフォーマンス・音響・照明などを含めて、世代を超えて楽しんで頂けるコンサートを心がけました」という。

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写真・次のコンサート・ライブへの意欲を見せた

 ファンからも「明日からまた、頑張って仕事が出来る」とか、「落ち込んでた友達を連れて来たら、パワーがもらえて笑顔になってもらえた」などの声も寄せられるなど、集まった人たちは楽しいひと時を過ごしていた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[青木美香子 オフィシャルサイト]
http://aokimikako.com/








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越前二郎、ギタリストの斉藤功とふるさとコンサート 福井・敦賀 [コンサート]

◆福井を拠点に全国で活動している歌手、越前二郎(ホリデージャパン)が2023年7月9日、出身地の福井県敦賀市の市民文化センターで、6月28日にリリースした2枚のシングル「越前竹人形」「祇園白川」の発表会を兼ねた「斉藤功&越前二郎 ふるさとコンサート 〜歌は心でうたうもの〜 」を開いた。

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写真・デビュー曲から新曲までを熱唱する越前二郎


 越前二郎は作曲家船村徹にスカウトされ、高校卒業後に上京して内弟子として師事した。1985(昭和60)年に「越前恋唄 / 母恋グラス」でデビューしている。
 船村には「楽曲に応じて歌い方を変えなければいけないよ」と教えられたものの、歌のレッスンを受けた記憶はないというから、これは唯一歌について教えられた事なのかもしれない。

 今年でデビューして39年である。この間、愚直に歌と向き合ってきた人、そんな印象を受ける。デビューして初めての仕事は、この敦賀市民文化センターだったという。

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写真・デビュー39年の植福を受けての歌唱

 この日のコンサートでは、そのデビューお披露目のステージに想いを馳せながら、「越前恋唄」「母恋グラス」も聴かせると、客席からは「待ってました」の掛け声がかかった。
 いずれも船村徹が作曲した楽曲であった。船村が初めて越前の歌を聴いて、その場で星野哲郎に電話をかけ、「新人を見つけた」と知らせているが、その星野がデビュー曲の詞を書いている。

 新曲「越前竹人形」は原田ヒロシが作詞・作曲し、コンサートでギター演奏を聴かせたギタリストの斉藤功が編曲をしている。水上勉の同名小説に影響されて原田が温めていた作品である。
 カップリングはデビュー曲の「越前恋唄」を収録している。

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写真・原田ヒロシ(左)と新曲について語る

 もう1枚の「祇園白川」は作詞が丘まり子、作曲の編曲は「越前ー」と同じである。京都・祇園を舞台にしているが、どちらも悲しい恋歌である。
 カップリングはかつて若原りょう(テイチク)が歌った作品「ゆうこ」で、作詞・作曲は原田ヒロシで、編曲は斉藤功。ムード歌謡で越前の新たな魅力を感じさせている。

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写真・たくさんの船村作品をカバーした

 新曲からデビュー曲など全10曲を歌った越前のオンステージでは、彼の名前を全国に知らしめる事になったという、懐かしい「ひとり歩き」も聴かせた。

 また斎藤功のギターとのコラボでは船村徹作品ありがとうの数々を歌い、春日八郎の「別れの一本杉」も。越前は「39年目にしてようやくこういう先生の名曲を歌うことが出来ます」と感慨深気であった。

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写真・越前二郎と斉藤功のコラボ


※写真・記事の無断使用はお断りします。








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光岡洋、芸能生活40周年と還暦を記念して神戸でコンサート ーまだまだ頑張りますー 長保有紀・小田純平らをゲスト [コンサート]

◆還暦を迎えている歌手の光岡洋(日本クラウン)が芸能生活40周年を記念して、2023年6月22日、神戸市中央区の神戸文化ホールで「還暦祝いコンサート」を開いた。小田純平(同)長保有紀(同)らも駆けつけ、40周年と還暦を祝った。光岡は「皆さんに祝ってもらってメッチャ幸せです」と、ゲスト出演者とのデュエットを含めて16曲を歌った。

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写真・芸歴40周年と還暦を満面の笑みで迎えた光岡洋

 鹿児島県阿久根市の出身で兵庫県尼崎市で育ったという光岡洋は1983(昭和58)年に20歳で東芝EMIから「ふるさともとめて 花いちもんめ」でデビューしている。
 還暦祝いコンサート当日に60歳を迎えた光岡は「今までで1番嬉しい誕生日です」と挨拶して、オープニングは北島三郎の「石狩川よ」を、続いて自身の日本クラウン第1弾の「野郎船」を歌った。

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写真・40年を振り返りながら歌う光岡洋

 光岡は機会あるごとに、15の島立ちを歌ったオリジナル曲「島立の春」をよく歌う。
 鹿児島県甑島(こしきじま)には高校がないため中学3年生たちは、生まれ育った島を離れて進学する。甑島ではそれを「島立ち」と呼ぶ。子供たちにとっては旅立ちである島立ちを歌ったのが、この歌で子供たちへの応援歌でもある。
 島のフェリー乗船場には歌碑が建てられており歌が流れる。

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写真・まだまだ頑張ると光岡洋

 「アメリカ橋」(山川豊)などカバー曲を歌ったコーナーの最後で、この「島立の春」を聴かせた。
 このコーナーではまた、CD未収録ながら「京都花見小路」という新曲を初披露した。

 この日のメインゲストは小田純平長保有紀
 小田は「あんたのバラード」「砂時計」など代表曲を歌うとともに、今年3月にリリースした「白蓮のかおり」(日本クラウン)を披露した。

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写真・ゲストながらアンコールも飛び出た小田純平

 長保は光岡とは自身のデビュー以来の知り合い。「何も分からないデビュー当時、キャンペーンなどでお世話になったんですよ」と長保が経緯をはなすと、光岡も「紅白に出場されるなど立派になっても、変わらずお付き合い頂けるのは嬉しいです」
と返した。
 2人は「ロンリーチャップリン」をデュエットして変わらない友情を確かめ合った。

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写真・曲作りにも意欲をみせる長保有紀
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写真・デュエットする光岡と長保有紀

 そんな気さくな彼女、新曲「北国街道」など8曲を歌った。その中の1曲「あの頃私若かった」は自身が作詞した作品で、最近では創作活動にも力を入れている。

 また山口みさと、峯ゆかり、京香もゲスト出演して最新曲などを披露した。
 ラストは光岡が「居酒屋人情」「よかにせ節」とオリジナル曲に続けて、彼が大好きな「まつり」を歌って締めた。

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写真・上から山口みさと、峯ゆかり、京香

 これに先駆けて事前に開かれたカラオケ発表会では34人が出場。光岡の「居酒屋人情」などが歌われた。
 兵庫県たつの市在住の歌手、長山悦子もオリジナル曲「城崎ふたり」を応援歌唱した。

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写真・エンディング

 コンサートを終えて光岡は「これで終わりではありません。これからも出会いを大切に初心・原点回帰の気持ちでまだまだ頑張っていきます」と、次の節目へ向けて意欲を見せていた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。








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生駒尚子、歌と芝居の夢コラボコンサート 人気コーナー〈尚子の部屋〉では河内家菊水丸が河内音頭の関わりを明かす [コンサート]

◆歌手で河内音頭の音頭取りの生駒尚子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)が2023年5月3日、大阪・東大阪市文化創造館・ジャトーハーモニー小ホールで、スペシャルゲストに河内音頭の音頭取りの河内家菊水丸を招いて、歌と芝居からなる「夢コラボコンサート」を開いた。

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写真・歌あり芝居あり、そしてトークコーナーも面白さ満載の夢コラボコンサート
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写真・スペシャルゲストは河内屋菊水丸(右)


 歌あり芝居あり楽しさがいっぱい詰まった夢コラボコンサートは今年が3回目。今回は生駒尚子が「河内まつり節」でオープニング。
 続いての芝居「夢芝居小劇場」は、落ち目の劇団の座長(生駒尚子)を巡っての人情ドタバタ劇。座長が幼い頃に蒸発した父との再会も束の間、小屋主とのトラブルが。

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写真・賑やかにオープニング
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写真・見せ場たっぷりの芝居

 大衆演劇の橘屋虎舞龍が出演したり、NHKの朝ドラや松竹の舞台俳優として活躍する歌手でもある吉野悦世が生駒の妹役で出演して、見応えある本格的な芝居に仕上げていた。

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写真・手話での歌唱コーナーも


 毎回、スペシャルゲストを迎えてのトークショーはテレビの人気番組「徹子の部屋」を模したもので、この日は生駒尚子をメインキャスターに河内家菊水丸に、河内音頭との関わりや生駒の父親で菊水丸の師匠でもある故・生駒一との思い出などをインタビューした。「今の私のヘアースタイルは一師匠を真似たもの」など、驚きの告白も。

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写真・尚子の部屋
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写真・菊水丸による「河内音頭」

 高校3年の時にプロデビューした菊水丸は、最初にプロになりたい、と生駒一(はじめ)に伝え、夜のキャンペーンに付いて行った際の経験も話した。
 「バブル景気になる少し前の頃でした。8トラのカラオケがブームになっていました。師匠は北新地のお店を回って、1晩で2百枚3百枚のCDを売っていました。そんな中からCDの売り方を教わりました」

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写真・生駒尚子の歌唱

 こうしたトークをはさんて生駒は「大阪そだち」「父娘のれん」を歌った。
 極め付けは菊水丸の「河内音頭」。アップテンポでリズミカルなメロディーを取り入れたそれは、単に盆踊りの音頭に留まらずに、年配者から若者までも楽しませてくれる音楽へと変化している姿を見せていた。


 コンサートでは芝居とコラボさせた構成を担当した歌手の原田ヒロシ(ホリデージャパン)が弾く三味線に合わせて、生駒尚子がオリジナル曲「ウミネコ情歌」を歌ったのに次いで、「かわいい女」など浪花演歌を3曲メドレーで聴かせた。

 生駒とは通天閣歌謡劇場に出演していた時からの交際という吉野悦世も、オリジナル曲「だ~い好っきゃねん通天閣」などを、コンサートの総合プロデューサーでもあった原田ヒロシは「秋時雨」などをそれぞれ歌った。

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写真・吉野悦世
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写真・原田ヒロシ

 クライマックスで生駒はまた、最新曲「天雅の海へ」カップリング曲「アジサイの花」を歌い、続いてはやはり「河内音頭」で客席と一緒になっての大盛り上がりの中でエンディング。

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写真・生駒尚子

 1部では一般参加のカラオケ発表会も開かれた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[生駒尚子 オフィシャルサイト]
https://ikoma-naoko.com/








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前川清、55周年記念コンサート「ありのままに」 きょうまで 大阪・新歌舞伎座 [コンサート]

◆歌手前川清(テイチクエンタテインメント)のデビュー55周年記念コンサート「ありのままに」がきょう、2023年5月17日まで大阪・上六の新歌舞伎座で開かれている。長男でシンガー・ソングライターの紘毅(ひろき)ロックユニットのボーカルを務める次女の前川侑那(ゆきな)も出演して、仲の良いファミリーコンサートといった場面も。

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写真・3階席までいっぱいの観客で埋め尽くされていた


 今年2月の中野サンプラザホールでスタートしたデビュー55周年記念のコンサート。大阪・新歌舞伎座では、1部は主にソロ歌手になってからの作品を揃え、ラストには23年1月に発売した55周年記念シングル「昭和から」(作詞作曲・さだまさし)を披露して締めくくった。

 2部では「長崎は今日も雨だった」「そして神戸」「中の島ブルース」などのヒット曲やオールディーズナンバーも聴かせている。
 4月には3回目の声帯手術を受け「それ以来、今日が初めて声を出します」というだけに、休憩をはさんだ2部に入ってようやく本調子に戻った様子であった。

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写真・前川清のデビュー55周年記念コンサート「ありのままに」

 またクールファイブ時代のメンバーで、長崎・佐世保でクラブ歌手をしていた前川をグループにスカウトした小林正樹氏が杖をついてステージに登場して、「アンチェインド・メロディ」を歌った。
 前川は「小林さんの声はかすれて、メロディーにもなっていないけれ(笑)歌は聴く人にちゃんと伝わってきます」と、コンサートのテーマでもあるその「ありのまま」の姿に敬意を表していた。

 実に爽やかなコンサートであったー。見終わった観客からはそんな感想も聞かれた。
 中盤からラストにかけては、長男・次女が現れて、親子3人によるファミリーコンサートになった。それぞれが1曲ずつを歌唱し、アンコールには3人一緒に「カントリー・ロード」を歌って応えるなど、中のいい前川家の1面を見せてくれたようでもあった。

 また前川のコンサートでは定番の客席ラウンドとフォトコーナーも行われて、ファンは立ち上がって体いっぱいに喜びを表していた。

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写真・55周年の想いを話す前川清

 前川は「55年の祝いということから、軽い気持ちで始めたコンサートでした。今までの歌を楽しんでもらいました。特に大阪は両親が人生最後の時を長く暮らした大好きな所でした」と、大阪で開く55周年記念コンサートの意義を話していた。








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みちごえゆう、地元大阪・門真でメジャーデビュー半年のコンサート 満員の大会場で再び全国への想いを [コンサート]

◆地元専門学校の生徒の手による、まるで花嫁を思わせるような純白のドレスに身を包んだ歌手、みちごえゆう(テイチクエンタテインメント)はメジャーデビュー半年を迎えた2023年4月23日、地元の大阪・門真市にある門真市民文化会館ルミエールホールの大ホールを埋め尽くした約1千人の観客の前に姿を現した。テイチクから念願のメジャーデビューを去年10月に果たしたばかり。それを祝うコンサート「『花は。花』2023.Special Thanks To Kadoma」である。「これからも門真から頑張って行きます」と、集まった人たちへ手を振っていた。

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写真・大ホールを満員にして歌うみちごえゆう


 みちごえゆうのコンサートはメジャーデビュー曲の「花は、花」で始まった。♬ 次の春は きっと きっと咲く 〜 と自らを鼓舞させる。続いてカップリング曲の「ただいま大阪」を歌った。2曲を歌い終わって「気持ち良かったです。最高です」と、いつも通りの満面の笑みを見せた。
 客席からは大きな拍手も送られていた。

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写真・専門学校の生徒が縫った衣装で歌う

 メジャーデビューしたその日から、みちごえは4月23日に、このルミエールホールの大ホールでコンサートを開く、と決めていたという。
 収容人員の規模は千人である。母親と一緒に来場を呼びかけるために、地元や近隣を3ヶ月かけて1軒1軒歩いた。個人宅でドアホンを押したり花屋や整骨院、エステティックサロン、カラオケ店など、ありとあらゆる所へ出かけて、メジャーデビューを報告すると共にコンサートの開催をアピールした。

 笑顔を振りまきながらの事前の告知訪問だったが、その反面、もう後がないーそんな必死な思いもあった。

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写真・いつも笑顔いっぱいのステージ

 21歳の時、プロ歌手への登竜門と言われていたカラオケコンテストの関西歌謡大賞(関西レコード商組合主催)で奨励賞を受賞したのをきっかけに、「歌を一生の仕事にしよう」と決意することになる。2年後にCDデビューして、東京へ移って本格的な歌手活動を始めた。CDも3枚を出したが、7年前に門真に戻って再起を期すことにした。

 現在の事務所社長の川口爲之氏との出会いがメジャーデビューへとつながった。「門真から全国を目指す」を目標にした再スタートであった。コンサートはその〈旗揚げ興行〉でもある。

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写真・スペシャルゲストの山本譲二
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写真・山本とデュエットするみちごえ

 それに相応しくゲストも豪華であった。まずは山本譲二。同じテイチクの先輩歌手であり、三顧の礼を尽くして招いた。もちろんヒット曲「みちのくひとり旅」を聴かせたのは言うまでもないが、みちごえと「カナダからの手紙」をデュエットした。♬ カナダ 〜 を門真に替えて歌う場面もあり、観客は大喜びしていた。

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写真・木下結子

 もう1人は在阪の木下結子(ホリデージャパン)。「放されて」「ノラ」などで知られた実力派シンガーである。彼女との出会いなどを話すと共に、最新曲「百滝桜」などを歌った。

 みちごえはメジャーデビューしてから必ず歌うカバー曲がある。テイチクの大先輩歌手菅原都々子のヒット曲「月がとっても青いから」である。この日も菅原に感謝の気持ちを込めながら歌い上げた。

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写真・門真から全国へ

 同じテイチクからはみちごえを担当する檜山直樹ディレクターもステージに姿を見せて「石原裕次郎に次いで2人目のゆうちゃんを担当することになりました。楽曲の育ての母は歌手ですが、育ての父は1人ひとりのファンの方々、ぜひ大きく育ててもらいたい」と呼びかけた。

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写真・エンディング

 みちごえはコンサートのエンディングでは、それに応えるかのようにもう1度「花は、花」「ただいま大阪」を歌って、再び〈全国区〉へ向けての意気込みを見せていた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[みちごえゆう オフィシャルサイト]
https://www.youmichigoe.com/
[みちごえゆう テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/michigoe/








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舟木一夫、23日まで大阪・新歌舞伎座でコンサート 新曲「湖愁」などを披露 [コンサート]

◆歌手舟木一夫(日本コロムビア)が2023年3月18日から大阪・新歌舞伎座でコンサートを開いている。1部は「河内おとこ節」(中村美律子)「大阪ぐらし」(フランク永井)など大阪にまつわる歌を歌って大阪のファンへのサービス。2部では新曲「湖愁」や懐かしの青春歌謡の数々を披露している。23日まで。

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 舟木が2022年12月にシングルリリースした「湖愁」は、1961年に松島アキラが歌った作品をカバーしたもの。発売当初から話題が高く、ヒットチャートでも上位を維持している。
 今年12月で79歳になる彼にとっては、「この歌があったから今があります」(舟木)と、デビュー曲の「高校三年」以上に忘れられないものだという。

 17歳の時に名古屋のテレビ局の音楽番組で歌ったのが、この「湖愁」であった。それがきっかけとなって、ホリプロにスカウトされ、日本コロムビアのオーディションを受けて「高校三年生」(1963年)でデビューしている。

 舟木は「(今)こういう歌を歌えるのは幸せこの上ないことです。歌っているとデビュー前に戻ることができます」と感慨深げに語った。
 しかも新曲をリリースしたのは、4年ぶりになる。「お客さんに伝わる歌が出てこないと新曲を出す必要がないと思っています。過去には5年半も(新曲が)出ていない事もありました」と、今作への自信の強さの程をうかがわせていた。

 2部ではこのほか、「高校三年生」「修学旅行」「仲間たち」「絶唱」など、自身の青春歌謡のヒット曲を歌い、ラストは「銭形平次」で締めくくると、観客の多くは席を立ち上がって手を振って、自らの青春時代と想いを重ねているようであった。

 舟木はステージでまた「青春歌謡は私にとってかけがえのないもの。伸びやかでいいです」とも話していた。

[新歌舞伎座 舟木一夫コンサート]
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/s20230318.html








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真木ことみ、大阪でデビュー30周年記念コンサート 支えた両親やファンへの想い語り、全23曲を歌う [コンサート]

◆猪俣公章作曲の「橋」(1993年)でデビューして30年になる真木ことみ(日本クラウン)が2023年2月8日、大阪市天王寺区の大阪国際交流センター大ホールで、デビュー30周年記念コンサート「出会いに感謝!生きる喜びを歌にこめて!」を開いた。約900人が詰めかけた中、全23曲を歌唱するとともに、デビュー前に先天性の足の障がいを取り除くため、左足膝下を切断して義足にしたことに触れ、自分を産んでくれたこと、今生かされていることに父母への感謝の気持ちを語った。

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写真・「あなたの晴れ舞台」でオープニング


 真木ことみが大阪で開催する単独コンサートは、これが初めてであった。長年考えていたイベントであったが、今まで実現には至らなかった。それがようやく行えたことに「夢のようです」と、終始感慨深げであった。
 その真木が30周年を機に開くコンサートで1番に伝えたかったのは、自分を産み育ててくれた父母への感謝、そして歌手人生を支えてきた多くのファンに向けてのありがとうの気持ちであった。

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写真・今まで支えてくれた多くの人に人に届けと熱唱

 コンサートも後半に差し掛かった時、彼女はその気持ちを語り始めた。
 デビューする前年であった。左足を膝下から切断する判断を自ら下した、というのである。それは先天性の障がいを取り除き、杖をつくことなくステージに立って歌うための決意でもあった。

 実は真木は義足であることを、15年前のコンサートを開くのに際して、観客に告げてもいいか、と母親に相談している。すると母は「そんな体に産んでごめんね」と何度も謝って涙を流したという。
 今回、そうした体験を初めてコンサートのステージで話すことによって、真木は「コンサートのテーマでもある、感謝と生きる喜びを伝えたかった」と涙を拭った。

 そうした気持ちを表すかのようにオープニング曲に選んだのは、デビュー4作目のカップリング曲「あなたの晴れ舞台」であった。明るい曲調のこの歌は、若さあふれる声で ♫ 雨が降ろうが 晴れ舞台 〜 と30周年記念コンサートに相応しい元気いっぱいな選曲であった。

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写真・父母に感謝、ファンにありがとう

 続いて歌ったのは、「あなたー」から15年経って発売した「石蕗(つわぶき)の花」。野路に咲く花と重ねるように自らの定めを、ますます磨きがかかった中低音の歌声で聴かせた。
 そしてデビュー曲「橋」。さらに「いのち川」から始まる川シリーズ3曲を聴かせた。

 「たくさんの出会いがあった、あっという間の30年です。ゆっくりと振り返りながら1曲1曲を歌います」と真木。

  北海道から九州まで全国各地を歌で巡るコーナーでは、大阪の「河内おとこ節」(中村美律子)をはじめ.6曲を披露。カバー曲コーナーではまた、「大阪で生まれた女」(BORO)も歌うなど、開催地大阪へのファンサービスも。
 「大阪は大好きな地です。あまり気を遣わなくてもいいし皆さんノリが良くて、言葉に愛情を感じます」

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写真・中低音の声でファンを魅了する

 途中15分の休憩をはさんでの2部では、デビュー当時からの応援団長をかって出ている元読売ジャイアンツの中畑清さんが「魅力的な彼女の歌を多くの皆さんに聴いてもらいたい一心で応援してきました」と、また今作をはじめ2作を真木に提供している作曲家の弦哲也は「30年挫けずによく頑張ってきた。彼女の魅力は中低音を響かせる声であり、今も3作目となる新曲を書いています」と、それぞれ音声によるコメントが披露された。

 ラストは去年8月に発売された新曲「くれないの糸」は、朝日奈京仔作詞、弦哲也作曲。「すてきな作品を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです」と、情感たっぷりに聴かせた。
 その真木は「とてもいい30周年記念コンサートにすることができました。皆さんから頂いた温かい気持ちを胸に、歌をもっと成長出来るように歌人生を歩んでいきます」と、話していた。

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写真・大切に歌の人生を歩んでいきたい

 聴き応えたっぷりのコンサートに観客も満足し切った様子で、終演後は真木自らが出口で1人ひとりを見送っていたが、そこにはファンの長い列ができていた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[真木ことみ オフィシャルサイト]

[真木ことみ 日本クラウン]


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ホリデージャパン、大阪で今年初の「Purple Rain」 ニック・ニューサ、木下結子、朱夏洋子、永樹、氷室一哉が熱唱 [コンサート]

ホリデージャパン(東京都)が全国で展開しているディナーショースタイルのコンサート「Purple Rain」。2023年初の開催となる大阪会場のKKRホテル大阪(大阪市中央区)で1月14日、ニック・ニューサ(田中収)木下結子、朱夏洋子、永樹、氷室一哉の5人が出演して行われた。

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実力派揃いのPurple Rain in 大阪の出演者たち


 灯りの点った大阪城の天守閣を借景に、ホリデージャパン所属の歌手5人がかわるがわるに歌うといった贅沢なコンサート。オープニングはニック・ニューサと木下結子、朱夏洋子、永樹の4人で「時間よ止まれ」を賑やかに歌って自己紹介。

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氷室一哉

 トップバッターはホリデーのホープ、氷室一哉。故加門亮の歌を歌い継ぐとして、去年5月にデビューした身長183㎝、股下90㎝のナイスガイである。
 デビュー曲の「アカシア物語」を披露し、加門の代表曲「神戸北クラブ」も聴かせて会場のムードを盛り上げた。

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朱夏洋子
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ニック・ニューサ(左)とデュエットも

 髪型から自ら〈リアル湯婆婆〉とも呼ぶ朱夏洋子、この日は髪も下ろして豹柄の衣装に身を包んで〈リアル安室〉に変身しての登場。まずは劇中でライザ・ミネリが歌った「ニューヨーク・ニューヨーク」をたっぷりと聴かせ、実力を示した。オリジナル最新曲「えらいこっちゃで」も披露。
 さらにニック・ニューサを呼び込んで2人で「Be mine Again」(杉本真人)を歌うと迫力満点。

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永樹

 京都在住の永樹は新曲を3月22日にリリースする。それのお披露目はお預けであったが、最新曲「鬼の住み処」のほか「よさ恋ソーラン恋祭り」「恋はパッション」「この道を」を披露。
 このところ東海地区での活動を強めている彼であるが、その効果もあってか、沢山の応援団が詰めかけて声援を送っていた。

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木下結子
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「放されて」をニック・ニューサ(左)と歌う

 木下結子はデビュー39年目。1曲目は「東京」。オリジナルは誰もが知るやしきたかじんであるが、それを編曲して新曲「百滝桜」のボーナストラックとして収録している。続いて「ノラ」を歌うと告げると、客席からは〈わぁ〜〉といった歓声が起こったほどで、これを聴くためにやって来たーと言わんばかりの観客たち。
 続いての「放されて」はデビュー曲。後にカバーしたニック・ニューサを呼び込んで2人で歌う。「当時はまさか同じステージで歌えるとは思いもしませんでした」
 自分の歌手生活ともダブらせた新曲「百滝桜」で締めた。

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ニック・ニューサ

 (阪神)タイガースカラーにして来ましたーと黄色のスーツで現れたニック・ニューサ「大阪ボレロ」から。そして美空ひばりの「酒場にて」自身のオリジナル「サチコ」とヒット曲メドレー。
 ニュース番組のエンディングテーマとして流れているお気に入りの「メロディ」をカバーし、最新曲の「そんなんじゃない」を歌った。

 最後は定番の「お祭りさわぎ」。この日の出演者全員が勢ぞろいして、賑やかに歌うと、観客は立ち上がってのスタンディングオーベーション。エンディングに相応しい盛り上がりぶりであった。
 ニック・ニューサも「これからもいい歌を届けていきます」と答えていた。

 Purple Rainはこの後、1月29日にKKRホテル東京で、2月には同博多で、3月は同名古屋でも開かれる(出演者は異なる)。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/








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KANA、コンサートツアーラスト公演 全15曲に熱く盛り上がる  大阪・イエスシアター [コンサート]

◆ 歌手KANA(テイチクレコード)が、去年11月に発売したシングルCD「誰よりも愛しい人 / OSAKA〜夕暮れて〜」を記念して開催してきたコンサートツアーのラスト公演が、2022年11月23日、大阪・難波千日前のイエスシアターで開かれた。今年11月16日にリリースしたばかりの「午前0時のリフレイン」など全15曲を歌ったほか、一昨年と今年のボーカルコンテストの優勝者が受賞歌唱曲を披露する一幕もあるなど、会場をほぼ満席にした約300人の観客は迫力ある2時間余のステージに大きな拍手を送っていた。

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待ちに待ったファイナル公演は熱気に包まれた


 コロナ騒ぎの影響を受けて3回の延期を経ての開催となったこの日、オープニングの「そんじょそこらの女」に続いて「愛なんて、シャバダバだ。」「時間よ止まれ」の3曲を一気に歌ったKANAは、「延期延期で皆さんには多大なご迷惑をおかけしました。ファイナルはどうしても大阪で開きたかった」と、大好きな大阪で開いたこだわりを説明した。

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オープニングから一気に3曲でKANAも観客もノリノリ

 1曲目から観客は席を立ち上がったり、ペンライトを振るなどの熱気と興奮で盛り上がりを見せていた。
 観客の約8割は、KANAとほぼ同年代の女性ファンで占められ、その人たちの多くは「親しみを感じるし、最高に盛り上がって楽しかった」と話していた。

 コロナによって全国的に活動が制限される中で、最もKANAを助けてくれたのは大阪・関西の人たちだったという。「とにかく歌っていないといけないから」と、人数限定など工夫を凝らして、歌う場所を提供してくれた支援者もあった。
 来年2月11日にはまた、奈良市の奈良バスターミナルレクチャーホールで発表会の開催も予定しているという。

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KANAパワーが炸裂したステージ

 そんな感謝の気持ちを込めるかのように「酔いどれ女の物語」を歌い始めたが、歌詞を間違えて演奏を止めて再度歌い直すといった、彼女のコンサートならではの親しみやすさを見せるシーンも。
 この楽曲は、この日リクエストに応えて歌った「Crying in my heart」などど共に、アルバム「永遠に・・・」の収録曲で、人気が高い作品のひとつである。

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人気曲の数々を披露
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ダンスをバックに歌うKANA

 コンサートもクライマックスに入って披露したのが、新曲「午前0時のリフレイン」とカップリングの「黒ユリの女」
 表題曲の「午前ー」は、来年50歳になるKANAが、好きな70年代80年代の洋楽テイストを取り入れた歌謡曲タッチの作品。
 「黒ユリー」は、まさに昭和そのものを意識して、かつて流行った映画「女囚さそりシリーズ」をイメージして、「黒っぽくて、かっこいい女」(KANA)を連想させる内容になっている。

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好評な新曲の2曲も披露

 「いずれも好評で、もしかしたら(ヒットにつながる)可能性も秘めている」(KANA)期待度の高い新曲である。

 そしてアンコールはやはりこれ。KANAの代表曲でもある「ナイアガラ〜マリリン・モンローの伝説〜」
 ステージ上の彼女の掛け声で全観客が立ち上がり、右手を突き上げて、全員がこれぞKANAのコンサートと言わんばかりの熱狂ぶりで最後を飾った。


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念願の大阪でやり切った
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満員の観客が総立ちでエンディング

 コンサートツアーのファイナル会場には関西はもちろんのこと、北海道をはじめ東京・四国・愛知・九州など全国各地からファンが詰めかけた。
 1昨年と今年のボーカルコンテストの優勝者には、その特典としてKANAのコンサートステージで歌える権利を与えられていたが、それが叶えられたのが、この日のステージであった。

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草野智さん(左)と 川端佐智子さん
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テイチク大阪宣伝の社員、藤川武史さんもステージに

 その出演者で、20年のボーカルコンテスト優勝者の草野智さんは熊本県から。22年の川端佐智子さんは北海道小樽市からといった具合に、関西からは遠く離れた土地からの来場であった。
 草野さんは「私の人生が幸せになりました」と感想を話すなど、幸せ感いっぱい。それでも歌い終わった2人は、緊張から解放されて胸を撫で下ろしていた。

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やっと開けたファイナル公演にホッとする瞬間

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[KANA オフィシャルサイト]
http://pre-pro.co.jp/talent/kana/
[KANA テイチクエンタテインメント]
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/kana/







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福島はじめ(日本クラウン) 感動の2時間半 ゲストに原田伸郎・浅田あつこ 福島はじめコンサート 2022 in 大阪 [コンサート]

◆大阪府枚方市の新しい文化発信施設として2021年10月にオープンした枚方市総合文化芸術センター関西医大大ホール(1468席)で、22年10月31日、歌手福島はじめ「福島はじめコンサート 2022 in 大阪」を開いた。最新曲の「相馬 明日酒」から「宗右衛門町ブルース」をはじめカバー曲など全18曲を歌った。特別ゲストには、♫ 羽をとったらあぶら虫 〜 で知られる「赤とんぼの唄」の原田伸郎、さらに友情出演として来月には新曲をリリースする浅田あつこを迎え、約2時間半余のコンサートに観客はいずれも満足し切った表情であふれていた。

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久々の大阪でのコンサートに笑顔いっぱいの福嶋はじめ


 ハロウィンの飾り付けを施して福島はじめらしい遊び心満載のステージでのオープニングは、久々の大阪でのコンサート開催の喜びを表すかのように、音声合成ソフト「初音ミク」によって公開された「千本桜」を景気良く三味線を弾きながらの歌唱であった。
 続いて「大阪に帰ってきた福島はじめです」と、松村和子の「帰ってこいよ」をカバーした。

 すべてが計算し尽くされたような演出は、微に入り細に入り、日頃から観客を喜ばせることを研究し続ける福島らしい舞台であった。
 バンドは7人構成で、その名も福島の名前をもじった〈ハピネスアイランド〉。そして神戸出身の女性コーラスが1人といったメンバーである。

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三味線で「帰ってこいよ」も

 「津軽恋ふぶき」「相馬 明日酒」「女の時雨」とオリジナル曲を続けて聴かせると、次はデビュー28年の浅田あつこ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)の登場。
 「河内のからくち」10周年記念曲「紅い川」最後は最新曲の「米原の雪」。12月7日には別れた人への切ない恋心を歌った新曲「海峡雪しぐれ」を発売予定と告げて、「雪の歌が続きます。ええ歌やから予約してね」と、終演後には即売コーナーに立っていた。

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12月7日にち新曲をリリースする浅田あつこも応援に
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賑やかにステージを演出した福島

 一転して白地に花柄のスーツに衣装替えしての福島は、シャネルズの「ランナウェイ」坂本九の「上を向いて歩こう」平和勝次とダークホースの「宗右衛門町ブルース」を、いずれもフルコーラスでカバーした。
 高村光太郎の「智恵子抄」にも出てくる福島県にある安達太良山を軽快に歌った「安達太良カントリーロード」も聴かせ、大震災の被災地である地元への想いを込めた。

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カバー曲から故郷を想う楽曲までを歌った

 福島が芸名を福島一に改名して再出発した2012年7月、彼に東日本大震災の復興ソング「おかえり / 桜唄」を書き下ろして提供したのは原田伸郎であった。福島は1部の終わりに、この故郷福島・南相馬を思い起こさせる「おかえり」を歌って、2部の特別ゲストの原田へとつなげた。

 1973年、京都産業大学の学生だった原田はアルバイト先で知り合った清水国明と2人であのねのねを結成。デビュー曲「赤とんぼの唄」で一躍有名になった。今年がデビュー50周年である。
 ステージでは「赤とんぼの唄」今、TikTok(ティックトック)などで若者の間で人気のあのねのねのオリジル曲「ネコ・ニャンニャンニャン」(1979年)を歌うと共に、河島英五作詞の「青春旅情」を福島のハーモニカに合わせて聴かせるシーンも。

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あのねのね時代の「赤とんぼの唄」から「ネコ・ニャンニャンニャン」まで披露した原田伸郎
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「青春旅情」は福島のハーモニカとコラボした原田(右)


 20分余の原田のステージは、コンサートをグッと引き締めて「見事な空間を演出してくれたし、明日へ向けての勇気を感じさせてくれた」といった声も聞かれた。

 福島はコンサートも終盤に差し掛かったところで、「おかえり」のカップリング曲「桜貝」原田ヒロシの「秋時雨」吉幾三の「酔歌…追伸」そしてアカペラで福島県の民謡「新相馬節」と続けて、再び「相馬 明日酒」を歌った。

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福島の民謡もアカペラで披露するなど故郷を想う気持ちを見せた

 アンコールにはアップテンポな「北国終列車」コンサートを大阪で開く事ができた喜びを全身で表すかのように、「この指とまれ」で締めくくった。
 18曲を歌い切った福島は「これからも歌を研究、勉強を重ねていい歌を届けていきたいです」と話していた。

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勉強を欠かさず上を向いて頑張りますと誓った

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[福島はじめ オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/fukushima-hajime/
[福島はじめ 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/fukushima/news?ima=1305&ct=ryuko








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山内惠介、大阪が大好きとフェスティバルホールでもコンサート  五大都市コンサート [コンサート]

◆名古屋を皮切りに「五大都市コンサート2022~ 歌のまごころ、あなたに届け!~ 」を開催中の歌手山内惠介が2022年10月24日、大阪・中之島のフェスティバルホールで大阪公演を行い、新曲「誰に愛されても」など全25曲を歌唱した。アンコールでは大好きだという大阪のファンに向けて「大阪すずめ」をカバーするサービスもみられた。

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熱唱に次ぐ熱唱を見せた


 開演を知らせるブザーが鳴り止んで、しばらくするとオープニング曲「恋する街角」のイントロが流れ始める。真っ暗闇の客席で一気にペンライトが揺れ始め、そこは赤や青のお花畑に変わった。

 山内惠介にとって30代最後の今年、去年に続いて開くフェスティバルホールでのコンサートである。自らを鼓舞するかのように、「実りの秋を堪能したい」と歌い始め、ラストの「誰に愛されても」まで25曲を歌い切った。

 コンサートではデビュー曲の「霧情」から新曲「誰に愛されても」までオリジナル曲の歌唱の間に、彼が歌手になる以前に良く口ずさんでいたという歌を織り込んでの2部構成での演出であった。

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 まずは母親が大好きだった事もあり、小さな頃から耳にしていた美空ひばりのナンバーから「悲しき口笛」「ひばりのマドロスさん」「越後獅子の唄」「真っ赤な太陽」の自ら選んだ4曲をメドレーで聴かせた。

 2部でも郷ひろみの「言えないよ」グレープ・さだまさしの「無縁坂」中島みゆきの「時代」などを披露。デビュー50周年という大ベテランにも関わらず人なっこく接してくれた郷ひろみなど、それぞれのエピソードを交えて聴かせた。

 新型コロナの影響を受けて山内もまた、例外なく自宅で過ごす日が増えたという。それを有効に過ごそうと始めたひとつが、料理だった事も明かした。
 「今は松茸ご飯をはじめ、何でも作ることができる」までに上達したと自負してみせ、「味噌汁は得意のひとつで、料亭の味です」と、テレビコマーシャルを真似て笑わせるシーンもあった。

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 軽快でノリのいい楽曲とステージは、かっての青春歌謡をも思わせ、そんなところにも多くの女性が熱を上げる理由があるようである。
 「デビュー22年目で、もうそこに25周年が見えています。好きな歌を歌っていられる今が1番幸せです。夢をかなえてくれた皆さんの応援のお陰です」
 そう言って何度も頭を下げ、8回連続のNHK紅白歌合戦への出場への意欲も見せていた。

 今年7月に大阪・新歌舞伎座公演を成功させるなど、大阪への親近感を益々増している。アンコールで永井みゆきのヒット曲で、大阪の魅力を散りばめている「大阪すずめ」を聴かせたのも、〈ILOVE 大阪 〉の現れ。会場を埋め尽くしたファンも満足し切った表情であった。

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 2700人を収容できるフェスティバルホールをいっぱいにした大阪での公演であったが、五大都市コンサートも残すところ10月27日の札幌文化芸術劇場のみである。

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[山内惠介 オフィシャルサイト]
https://www.yamauchikeisuke.com/
[山内惠介 ビクターエンタテインメント]
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A015622.html







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中村美律子、大阪・新歌舞伎座でコンサート もず唱平コーナーから昭和歌謡リクエストなど新趣向盛り込む [コンサート]

◆歌手中村美律子(キングレコード)が2022年8月25日、大阪・上六の新歌舞伎座で「中村美律子コンサート 2022」を開いた。人気の長編歌謡浪曲など代表曲の数々をはじめ、中村が歌ってきた作詞家もず唱平作品コーナーや観客のリクエストに応えるコーナーなど、新しい試みの内容に会場いっぱいの〈みっちゃん〉ファンは満足し切ったようすだった。

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 この日、移住先の沖縄から来阪して会場に姿を見せたもず唱平が、中村美律子に今までに書いてきた作品の中から「大阪情話」「段平いのち」「釜ヶ崎人情」「浪花物語」「もどりゃんせ」の5曲を歌い、さらには金田たつえが歌った作品でもずの代表作品である「花街の母」をアカペラで歌った。
 この中の1曲「浪花物語」は五木ひろしとのデュエット曲。中村がテレビ番組「乾杯トークソング」(MBS)に出演していた時に、ゲスト出演した五木に「デュエットをしたい」と言ったのがきっかけで出来上がった、というエピソードも披露した。

 コーナー番外編ではもずからのリクエストで、もずが尾鷲義人に書いた「酔っぱらって子守唄」も聴かせた。

 休憩をはさんでの2部では、事前に選ばれた昭和歌謡ヒット30曲の中から、客席から挙がった団扇の数で選ばれた、「岸壁の母」「浪曲子守唄」「会津の小鉄」など7曲を歌った。
 本来なら客席と一緒になって歌いたいところであったろうが、中村ならではの観客と一緒に盛り上がる演出に、会場は大盛り上がりであった。

 中村美律子と言えば台詞入りの長編歌謡浪曲。この日は「壷坂情話」を、たっぷり20分近くに渡って歌い上げた。
 またいつもならエンディング曲としてコンサートを盛り上げるはずの「河内おとこ節」は、2部のオープニングで聴かせたほか、後半では「島田のブンブン」「下津井・お滝・まだかな橋」や台詞入りの「恋の大和路 〜 梅川・忠兵衛『冥途の飛脚』〜 」なども聴かせた。
 
 コロナ下である事を理由に、掛け声などの自粛が呼びかけられていたが、それでも我慢できないファンからは「待ってました」「みっちゃん〜」などの声が飛び、中村もコンサートのラストを迎えて「もっと歌いたいけれど」と少々残念そうに「楽しい1日を満喫することが出来ました」と、新曲「銀の雨」ラストソングの「明けの明星」(「銀の雨」のカップリング曲)を歌った。

 会場には在阪の歌手などの姿も数多く見られた。


[中村美律子 オフィシャルサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
[中村美律子 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462








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大月みやこ、新歌舞伎座でコンサート ふるさと感いっぱいに「新たな思い出ができました」 [コンサート]

◆幸せな思い出がまたひとつ増えましたー。2022年7月5日、大阪・新歌舞伎座でコンサートを開いた大月みやこ(キングレコード)は、この日のラストソング「女の駅」を歌って、恒例の故郷でのコンサートを締めくくり、満足し切った表情を見せていた。

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新歌舞伎座でのコンサートのフライヤーから


 「女の駅」は1987年の第29回日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞曲である。前年の86年には「女の港」でNHK紅白歌合戦に初出場を果たしている。この日は第34回日本レコード大賞大賞受賞曲である「白い海峡」(92年)と共に聴かせた。いずれも大月が表現する〈おんな世界〉を彩る代表曲。コンサート後半のメインでもあり、集まったたくさんのファンを喜ばせていた。

 また、96年には新宿コマ劇場での芝居「夢千代日記」で主人公夢千代を演じて、この年にリリースして、♫ なにが欲しいと聞かれたら 愛が欲しいと答えます 〜という歌詞で知られる「夢日記」も歌った。

 大月はNHK紅白歌合戦に出場するまでに、デビューから20年を要している。この間、とにかく「ただ歌うことが好きであった」と、まったく無欲に過ごしてきたという。
 デビューは東京オリンピックがあった1964(昭和39)年である。春日八郎や三橋美智也といった当時のトップ歌手のもとで学んだのであるが、ここでも「毎日歌えるのが幸せであった」と話している。貴重な当時の写真も映して振り返るシーンもあった。

 デビュー前、大阪・馬場町にあった歌謡学校へ通っていた大月であるが、それも歌手になりたいという気持ちよりも、好きな歌が歌えるという理由からだけであった。
 前半ではこうした歌謡学校時代に歌っていたという童謡の中から「赤とんぼ」や「赤い靴」などを聴かせた。

 ステージではピアニストで口笛奏者でもある上柴はじめのピアノ演奏で歌ったが、大月とは大阪・八尾高校時代の同級生という間柄であり、こんな所にも故郷感を詰め込んだ新歌舞伎座公演ならではの趣向であった。
 オリジナル曲の中から、幾つかある大阪を舞台にした作品も歌った。「通天閣の子守唄」「大阪夜霧」「大阪ごころ」「大阪ふたりづれ」。また文芸作品シリーズからは「明治一代女」「雪国」「曽根崎心中」なども。

 今年、デビュー59年目を迎え、76歳になった今も変わらないのが、歌うのが一番楽しいという想いである。大月独自の〈おんな世界〉を表現していくライフワークも止まることはない。
 このコンサートでも披露して、高い歌唱力を感じさせた新曲「北の果て」(22年3月発売)は舞台を北国に移して、新たな〈おんな世界〉を切なく表現してみせた。

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[大月みやこ オフィシャルサイト]
https://www.otsukimiyako.com/
[大月みやこ キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10066








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山本和恵、京都・舞鶴でファイナルコンサート 孫たちから花束の贈呈も [コンサート]

◆歌手山本和恵が22年前にデビューして毎年、地元の京都・舞鶴市で続けてきた自身のコンサートが、2022年5月15日に開かれた第19回目で幕を閉じた。新型コロナの影響を受けて3回も延期になってようやく開かれた今回は、新曲の「邪恋」などオリジナル曲全15曲を歌い、2人の孫からは花束が贈られた。

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今年71歳を迎える山本和恵。灰になるまで歌うと意気盛ん


 22年目のコンサートは京都・舞鶴市の舞鶴総合文化会館にいっぱいの観客を集めて開かれた。
オープニングは引き揚げの街、舞鶴に相応しく、自身で作詞した「岸壁の妻〜母は白寿になりました〜」だった。
 舞鶴市は1945年から58年にかけて、およそ66万人の引き揚げ者を受け入れてきた。歌はそんな街で夫の帰りを待ち続けた妻が、白寿になって娘と再び舞鶴の地に立って夫を想う心のうちを綴っている。
 続いての「丹後恋歌」では、丹後の名所で日本三景のひとつ天橋立を絵柄を取り入れた振り袖姿で歌った。

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シングルマザーへの応援歌から愛の歌まで女性への愛を歌う

 山本はカラオケ大会への出場歴20年というキャリアの中で歌唱力を磨いてきた。自らがシングルマザーであった事からも、同じ環境にいる女性たちを題材にした歌詞を書くようになり、「もういいかい」など多くの作品を手がけてきている。
 シングルマザーたちへの応援歌であり、歌好きの人たちからも人気の高い「三つの宝石」をこの日も歌い、さらには「命がつながる事に喜びを感じる」と話し「つなぎ〜母親たちに出来ること〜」も聴かせた。
 その一方で女性としての熱い愛への想いも数多く歌っている。コンサートではYouTubeの再生回数が80万回を超えたという「愛の終止符(ピリオド)」も聴かせた。

 この日のゲストのひとり、田才靖子が作曲し山本が詞を書いた「ずっと・・・あなたと」をデュエットする場面もあった。
 2人は互いに尊敬しあう「姉妹のような関係」であり、そこから生まれたこの楽曲は「優しい性格の田才さんならではの、優しいメロディーに仕上がりました」と山本。
 田才はまた、恋する人を訪ねて江戸へと向かう物語のオリジナル曲「女・お江戸へ ~東海道中恋絵巻~」なども歌った。

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ゲストの田才靖子(左)とのデュエットも

 ゲストには田才のほかおおい大輔、まつざき幸介、秋ますおが出演。最新曲などを披露した。
 九州・福岡で歌唱講師も務める秋は「愛はまぼろし」を、まつざきは今年2月に発売した小田純平作品の「非愛」など、それぞれ4曲を歌った。

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ゲストのまつざき幸介(左)と秋ますお

 おおいは「あゝ染みるぜ」など5曲を歌った。「男と女」では、天童よしみのコンサートメンバーとしても出演したり、テレビやアーティストのバックダンサーとして活躍する舞鶴市出身の福村功(ICAプロジェクトダンススクール代表)のバックダンスを交えての歌唱も見せた。

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バックダンサーの踊りでにこやかに歌うおおい大輔

 エンディングで山本は最新曲の「邪恋」「リアン・デ・リアン」を歌った。この2曲を作詞した朝比奈京仔と舞鶴市出身で作曲を担当した井上慎之介もステージに上がって、作品への想いを話した。

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作詞家朝比奈京仔と作曲家井上慎之介を交えた歌とトークも

 1回目のコンサートから、ステージでの娘による花束贈呈はコンサートの名物でもあった。今年はその娘の子供である2人の孫たちが、山本に花束を手渡して年月の流れを感じさせた。

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孫から花束を受ける

 その山本は今年71歳を迎える。自身の主催によるコンサートは終わるが、歌手活動や年4回のライブは続けていくといい、「灰になるまで歌い続け、地元の舞鶴で最期を迎えたい」と、歌への熱い想いを話した。

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木本勝治(ホリデージャパン)、第7回目のコンサートで百歳までの意欲と歌への情熱を見せた [コンサート]

◆この日の主役は徳島県出身の会社経営者で歌手である木本勝治(ホリデージャパン)であった。今回で7回目になる自身のコンサートを祝うかのように、徳島の伝統芸でもある阿波踊りで会場を華やいだ空気で包んだ。2022年5月8日、大阪府東大阪市にある東大阪市文化創造館小ホールは会場いっぱいの人たちで埋まっていた。

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第7回目のコンサートを開いた木本勝治


 木本勝治はまず自身のデビュー曲である「ひとりよがり」から歌った。歌い終わったところで孫からの花束贈呈。「孫は可愛いもんでんなぁ」と大阪弁で、7回目のコンサートを開催出来る喜びを表した。
 徳島県海部郡出身の木本は子供の頃は「毎日、海に行って遊んでいた。自慢じゃないけど、勉強はしませんでした」というほど海が大好き。
 しかし「船に乗るのは得意ではない」が、無線通信士を目指し次に乗る予定の船が遭難した事から、海を諦めて陸に上がり、大阪で鉄鋼関係の仕事を初めた。

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船乗りから実業家、そして歌手へと転身

 またオリジナル曲の中から「酒」「今からふたり」も歌った。
 「今は会社は息子が跡を継いで、(私は歌手に専念して)いますが、運があれば百歳以上まで生きます。もうちょっと頑張ります」と木本は、歌詞が好きだという「男宿」(鳥羽一郎)も歌った。

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宮路オサムと「海の命花」をデュエット

 この日のゲストは同じホリデージャパンの大先輩である宮路オサムと、メロディレコーズの松本恵美子
 宮路は木本が作詞した「海の命花」に曲を書いている。この楽曲をこの日は2人でデュエットした。宮路はまた、「涙の操」「夫婦鏡」「浮き草の宿」といった殿様キングス時代のヒット曲を歌うと共に「風来ながれ唄」なども聴かせた。

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宮路オサム
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松本恵美子

 松本は「大和の恋歌」「桂川哀歌」などを歌った。エンディングでは「きょうは楽しい1日でした」と、彼女の「河内おとこ節」の歌声に合わせて、飛び入りも交えて河内音頭の踊りが繰り広げられ、ステージは大阪らしい盛り上がりを見せていた。

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出身地徳島と言えばやはり阿波踊り

 木本は「去年は新型コロナでコンサートを開催出来ませんでしたが、今年は少し明るい兆しが見えてきているようです」と話して、歌への情熱を示していた。








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生駒尚子、第2回〈夢〉コラボコンサート 浪花娘のど根性発揮  ゲストに宮路オサム [コンサート]

◆河内音頭で知られた歌手、生駒尚子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)が2022年5月3日、大阪府東大阪市の同市文化創造館ジャトーハーモニー小ホールで「第2回〈夢〉コラボコンサート」を開いた。

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笑顔で浪花娘のど根性ぶりを発揮して歌う生駒尚子


 1部のカラオケ発表会、2部の歌謡ショーという構成で行われた〈夢〉コラボコンサート。2年前に開いたのに続くもので、新曲「天雅の海へ」をはじめオリジナル曲の数々を披露すると共に、ゲストの宮路オサムとは島倉千代子の「恋しているんだもん」をデュエット。極め付けは生駒の「河内音頭」。生駒会社中の踊りで盛り上げた。

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 生駒尚子は「浪花娘のど根性で頑張ります。ほな、いこかぁ〜」の掛け声で、威勢良く「河内まつり節」を歌って、コンサート開始を宣言。
 彼女は河内音頭の音頭取りとして知られていた故生駒一の娘。その父親が闘病中の2019年7月に発売して「想い出が詰まった楽曲」という「父娘のれん」(前作「可愛いおんな」のカップリング)も歌って父を偲んだ。

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「生駒音頭」では会場を明るさいっぱいに

 コンサートで生駒は終始、持ち前の明るい浪花娘ぷりを発揮。この日も「花の尚子の夢舞台」で、踊りを交えてステージを明るく演出して見せ、「浪花の女房」など浪花もののオリジナルメドレーも聴かせた。

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宮路オサムとのデュエットも

 コンサートのスペシャルゲストは宮路オサム(ホリデージャパン)。テレビ番組「徹子の部屋」風の生駒とのトークショーでは、生駒の2011年のデビュー曲「女一代演歌節」(ホリデージャパン )を宮路が作曲をしたのが、最初の出会いだったなど、10年余に及ぶふたりの交流に触れた。

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宮路オサムとトークショー

 生駒は、そのデビュー曲のほか宮路とデュエットも披露した。宮路はまた、「なみだの操」などヒット曲や最新曲「風来ながれ唄」を歌った。

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スペシャルゲストの宮路オサム

 クライマックスは生駒のおはこの「河内音頭」。ステージいっぱいに踊りの輪が出来て華やいだ雰囲気にさせた。
 最後はアンコールに応えて新曲「天雅の海へ」を歌って締めくくった。

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※記事・写真の無断使用はお断りします。


[生駒尚子 オフィシャルサイト]
https://ikoma-naoko.com/
[生駒尚子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
https://www.tkma.co.jp/release_detail/TKCA-91379.html








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市川由紀乃(キングレコード) 神戸でコンサート 「秘桜」特別バージョンも熱唱 [コンサート]

◆2022年8月21日で歌手デビュー30周年を迎える市川由紀乃が22年4月23日、神戸市中央区の神戸国際会館こくさいホールで、「市川由紀乃コンサート2022」を開いた。ラストソングに選んだのは作詞家阿久悠の「年の瀬あじさい心中」。どこか投げやりで厭世的な歌詞が特徴なこの作品を市川は「昭和を感じる大好きな歌」として選曲したといい、会場からは大きな拍手が送られていた。

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 「雪恋華」でスタートしたコンサートは、「花の咲く日まで」「横笛物語」「海峡氷雨」「命咲かせて」「心かさねて」「なごり歌」そして新曲の「都わすれ」まで、30年の歌手人生を振り返るかのようにオリジナル曲を続けた。

 カバー曲も吉田旺作品の「喝采」(ちあきなおみ)をはじめ、市川昭介作品の「涙の連絡線」(都はるみ)などを聴かせた。

 オリジナル曲ではまた、女性の情念を歌った「秘桜」特別バージョンも熱唱。
 「石川さゆりさんの『天城越え』が大好きで、この歌の世界観を自分の歌で歌えるといいな、と常々思っていたんです」
 それがこの作品で結実した訳で、ステージでは桜吹雪が舞い散る中、女性の色んな表情を小面 (こおもて)般若(はんにゃ)と、市川は次々に変化して見せるコンサートのクライマックスであった。

 ラスト曲の「年の瀬あじさい心中」は、五木ひろし作曲の「逢いたいなぁ」(2019年7月)のカップリング収録したもので、大好きな1曲として「思いを込めて歌った」という。

 このラスト曲に先駆けて、客席のライトを明るくするよう求めた市川は、1階席から3階席までそれぞれに律儀に頭を下げて「ありがとうございます」と頭を下げ、「大阪流行歌ライブではCDショップの皆さんから、他人を押しのけてでももっと前に出るようにしないといけない、と背中を押されました」などと、30年間の1つひとつのステージを思い返すように話していた。

※記事の無断使用はお断りします。


[市川由紀乃 オフィシャルサイト]
https://ichikawayukino.com
[市川由紀乃 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13522








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中澤卓也、去年に続いて新歌舞伎座でコンサート開く 初披露のカバー曲9曲も [コンサート]

◆歌手中澤卓也が2022年4月22日、大阪・上六の新歌舞伎座で開いた「コンサート2022in新歌舞伎座」のオープニングは「河内音頭」であった。センターのセリから登場に初挑戦しての歌唱であった。2部構成で、オリジナル曲をはじめ初披露のカバー曲を9曲などを歌った。

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 第59回日本レコード大賞新人賞など数々の賞を獲得するなど、華々しいデビューを飾って5年になる中澤卓也。会場は地元新潟・長岡市に次いで会員が多いという大阪のファンクラブ会員など、沢山の人たちで埋まっていた。

 1部ではちあきなおみの「さだめ川」から、ギター伴奏による「無言坂」(香西かおり)「天城越え」(石川さゆり)、さらには古賀政男作詞・作曲の「影を慕いて」(藤山一郎)といった演歌まで聴かせた。
 新歌舞伎座でのコンサートは「色んなものをやってきた」去年に続くもので、今年も初めて見せる聴かせるものがいっぱいの内容であった。

 2部はデビュー曲の「青いダイヤモンド」から「彼岸花の咲く頃」「俺の愛だから」そして最新曲の「約束」まで、オリジナル曲を中心に聴かせた。


 中澤はYouTubeチャンネル「歌ごころ」でもカバー曲を数多くうたっているが、アンコールでは黒のスーツに着替えて、加藤登紀子の「今あなたに歌いたい」を披露している。「ありがとう あなたへ」で締めくくって、「6月からはツアーもはじまります。きょう聴けなかったものはツアーでどうぞ」と、ツアーコンサートをアピールしていた。

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小椋佳、神戸でもファイナルコンサートに満員のファン [コンサート]

小椋佳のファイナルコンサート・ツアー「余生、もういいかい」in神戸が2022年4月9日、神戸市中央区の神戸国際会館こくさいホールで開かれた。小椋はこのツアーを最後に引退を表明していることもあってか、2100余人収容の会場は中高年の人たちで満員。惜しみない拍手が送られていた。ツアーは来年1月まで行われる。

小椋佳ファイナルコンサート.jpg


 コンサートでは、自らの老化への想いを話すと共に、美空ひばり、布施明、五木ひろしをはじめ300人近くの歌手に楽曲提供してきた中から、ヒット曲の数々や最近のアルバム収録曲などを歌った。

 自身のシングルデビュー曲「しおさいの詩」(小椋佳)それのカップリング曲「さらば青春」(同)から、自身のアルバム収録曲「もういいかい」「置手紙」などを歌うと共に、「泣かせて」(研ナオコ)「夢芝居」(梅沢富美男)「シクラメンのかほり」(布施明)「俺たちの旅」(中村雅俊)。
 さらには「白い一日」(井上陽水)「愛しき日々」(堀内孝雄)「愛燦燦」(美空ひばり)「ラピスラズリの涙」(林部智史)なども。
 いずれも多くの人が知る楽曲ばかりで、アンコール曲の最後は五木ひろしが歌った「山河」を聴かせた。

 音楽活動を始めて歌手はもちろん数多くの音楽家と出会い、共に仕事をしてきた小椋は、「人と出会えることはうれしいこと」といい、中でも美空ひばりには「歌は天才的で努力家だった」と評した。

 今年1月には78歳になっている。知人の訃報を聞くことも多くなった。自身もコンサートでは、体力の減退もあってか「歌うのが億劫になってきた」などと、本音とも冗談ともとれぬ発言で観客を笑わせていた。
 しかし「生きているうちは一生懸命に生きよう」と、今は東京都内にライブハウスを備えたスタジオを建設中だという。

 アンコール前のラストソングは「流されはしなかった」(小椋佳)を聴かせた。管理社会の中で流されず、個を失わずに「漕ぎきった」自らの人生を歌ったかのようなこの歌は、残された人生の時間にかける夢を語っているようであった。








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