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野中彩央里(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  「宗谷海峡」  評判通りにオリコン初登場8位  本人も驚きのスタート [インタビュー]

野中彩央里1.jpg◆想像以上の評判の良さにびっくりしています-。
来年デビュー30周年を迎える徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、野中彩央里が2017年7月5日に出した自信作「宗谷海峡」が、全国のCDショップから高い評価を受けて、彼女は驚きの表情を隠せないでいる。野中持ち前のファルセット(裏声)は少し抑えて、歌の後半にかけてどんどんと押し気味に歌い上げていく。野中にとっては新しい歌謡曲調のメロディーが評判も押し上げているようである。7月19日には大阪・心斎橋筋のBIG CATで開かれる「第250回突破記念大阪流行歌ライブ」に出演して、新曲を披露する。


野中彩央里・宗谷海峡.jpg









 「海峡」(2001年)「夕月海峡」(2012年)と続く海峡もの3作目。今までと違って「宗谷海峡」は、野中が「どこで息継ぎをしたらいいのか分からないほどに、休むヒマがないんです」というように、歌のサビから、押して押して歌い終わるスタイルを採っている。
 「郡上恋唄」(2006年)から10作目という作曲家徳久広司の作品である。作詞は仁井谷俊也、編曲は丸山雅仁といった、いずれも野中を知りつくした3人でもある。

 「歌える人には、とことん歌い上げる作品を作りたい。今作では野中を休ませることなく、ラストまで歌い上げる曲を作った」
 徳久は野中にこう言っている。
 それに十分に応えて歌った彼女に、徳久は「合格」の言葉を贈った。

 同じ海峡ものの「夕月海峡」(作詞・下地亜希子、作曲・徳久広司、編曲・丸山雅仁)と比べてみても、野中の魅力であるファルセットが控え目なのが分かる。理由は「後半にかけて歌い上げるために、半音下げて歌唱にゆとりを持たせたため」(野中)である。
 確かに「宗谷海峡」は、耳にキンキンと響く印象が少なくて、歌に幅があるように感じる。これによって「歌の魅力が増している」(同)のだという。

 これの制作にあたって、徳久はカップリング曲の「愛してブギウギ」を含めて5曲を用意してきたという。すべてタイプの違った楽曲は「どれがメイン曲になってもおかしくないものばかり」だった。徳久は新曲のたびに4曲5曲と提案して、その中から選ぶ方法を取っている。今回も制作スタッフで検討を重ねた。
 「全員一致で『宗谷海峡』がメインに選ばれました。徳久先生をはじめスタッフは、私の声を知りつくしてくれている人たちなので、これが最適となったと思います」

■日本調アルバムも好評

 「宗谷海峡」のカップリング曲「愛してブギウギ」は日本調のブギウギメロディー。この日本調こそ、もうひとつの野中を表す音楽世界なのである。中学生の頃、テレビで初めて聴いた市丸の歌にハマったのがきっかけだった。
 「初めて聴いた市丸姉さんの歌は三味線の音と相まって、あまりにも心地よくて魅力的でした。もしかして私は昭和初期の生まれじゃないかしら、と思ったほどでした」
 野中の歌を作り続けている徳久も、2009年の「おりおりの酒」のカップリング曲に、ノリの良い日本調メロディーの「さいはて酒場」を書いている。前作、前々作でもカップリングには、オリジナル日本調ソングを収録するようになった。

 「これがまた評判なんですよ。ステージでも楽しみにしてくれている人がたくさんいるようになりました」

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 そんな日本調の歌を集めたアルバムを出したい、と野中はかねてから想い続けていた。徳久も一昨年あたりから「日本調アルバムもいいね」と、言いだすまでになってきた。
 それが2016年11月、五月みどりの「おひまなら来てね」(1961年)などカバー曲9曲、オリジナル日本調「さいはて酒場」や彼女の大ヒット曲「雪国恋人形」などオリジナル7曲の計16曲を収録したアルバム「彩央里の特選!大人の歌謡曲」となって実現した。

 「宗谷海峡」「愛してブギウギ」ともに、振付の舞が付いて、日本調を盛り上げてくれる。CDに同梱されている譜面裏には、「宗谷海峡」の振付写真が付いている。

■11月に新曲でカラオケ大会

 野中の新曲は、前作の「別れの桟橋」以来、1年ぶりである。新曲は通常、東京からキャンペーンを始めるが、今回「宗谷海峡」では中部、関西からのスタートを切っている。7月11、12の両日は大阪府内で店頭歌唱キャンペーンを、同19日には大阪・心斎橋筋のBIG CATで開かれる「~ 23周年 第250回突破記念大阪流行歌ライブ スペシャル ~」で、日本調ソングとともに新曲「宗谷海峡」を歌う。

 また「宗谷海峡」では2017年11月下旬に東京都内でカラオケ大会を開く。「宗谷海峡」「愛してブギウギ」いずれかの歌唱音源を徳間ジャパンコミュニケーションズ本社に送ると、全員に寸評がもらえるほか、優秀者20人は11月の大会決勝に出場できる。

 野中は「『宗谷海峡』は、CDでも劇場で聴いてもらっているかのような感じに編曲されています。そんな歌を聴いて、歌って楽しんでもらいたいです」と話している。





[野中彩央里 オフィシャルサイト]
https://www.nonaka-saori.com/
[野中彩央里 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/nonaka.html




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