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紆余曲折のデビューだった  今年デビュー50周年のザ・ビートルズ   [生駒幹人のCDウォッチング]

◆先日ニュー・アルバムを発表したボブ・ディラン、来日コンサートを行ったビーチ・ボーイズ、来月にはベスト・アルバムを発表するローリング・ストーンズ、さらには日本では北島三郎や吉永小百合といったアーチストが2012年に迎えるのが“50周年”です。

ザ・ビートルズ.jpg

 そしてもう一組、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人組“ザ・ビートルズ”も今年デビュー50周年を迎えます。
 1962年10月5日 イギリスEMIのパーロフォンレコードからシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビュー。当時のイギリスのヒットチャートでは最高位17位を記録しています。

 コアなファンの方はご存知の通り、この「ラヴ・ミー・ドゥ」はドラマーの違う3つのヴァージョンが存在します。
一つ目はビートルズのオリジナル・ドラマー・ピート・ベストが叩いているヴァージョン。
 全体的にテンポが遅くリズムが不安定だったためプロデューサー・ジョージ・マーティンの判断でお蔵入りしてしまいます。
 が、のちにアルバム「アンソロジー1」でこのヴァージョンは聴くことができます。

 二つ目はピートに代わり新メンバーのリンゴ・スターがドラムを叩いたヴァージョン。
 左利きのリンゴが右利き用のキットを使ったため、うまく演奏できなかったが、イギリス・デビューにはこのヴァージョンが使用されています。

 そして三つ目は我々がよく耳にするヴァージョンで、セッション・ミュージシャンのアンディ・ホワイトがドラムを叩いているもの。

 実はプロデューサーのジョージ・マーティンはピートやリンゴのヴァージョンに満足していなかったためこの録音が行われ,のちにEMIはこの三つ目の「アンディ版」を正式扱いし、アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」やシングル盤などを「アンディ版」に差し替えています。

 こうしたことによってリンゴのヴァージョンもレア化してしてしまいますが、のちのアルバム「パスト・マスターズVOL.1」で聴くことができます。
 歴史的バンド「ザ・ビートルズ」も50年前には紆余曲折を経た末、デビューを果たしているのですね。

(恵比須堂本店 生駒幹人)



[恵比須堂]
http://www.ebisudo.net/

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