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小桜舞子(テイチクエンタテインメント) 新曲「雨港」 きょう発売 裏声を震わせて哀しさを表現 [インタビュー]

小桜舞子.jpg小桜舞子が14枚目のシングル「雨港」を2014年11月19日に出す。いつまたやって来るのかわからない別れた旅の人を待ち続ける女性の切ない心を歌う。その切なさを表現するヒントを同じテイチクの大先輩歌手、菅原都々子の歌から得るなど彼女ならではの勉強熱心さを感じさせる。先頃一周忌を迎えた島倉千代子の家族から贈られたという形見分けは、小さな桜の花が舞う紫地の着物。新曲発売日に立つ「大阪発流行歌ライブ」のステージでもそれを披露する。今回は初めてDVD付きシングルも同時発売する。










 今度の新曲は曲調がマイナー(暗く、寂しい曲調)なこともあるが、彼女の今までの楽曲と何処かちょっと違う。悲しみを抱えた女性を多く歌ってきた彼女は今回、切なさを際立たせることに腐心した。それが哀しさとともにさらに色香を漂わせることにもなった。

 ある時、テレビ番組で菅原都々子の歌うことになり、練習を繰り返していた。このとき小桜は、どうして昭和の歌ってこうも強く心に響いてくるのだろう、と不思議に感じたという。しかも当時の歌手はそれぞれが個性の塊で、言葉を変えると毒がある人たちが多かった。
 「今と違って昭和30年代までは苦しい時代だったと思います。そのような背景の中で、ふと欠ける気持ちを埋めてくれる歌が生まれたのではないでしょうか。それを個性あふれる歌い手さんたちが、魂を高めるかのように表現した結果のように思えたのです」


小桜舞子・雨港.jpg ならばどうすればそれを表現できるのか。
 彼女はヒントを先輩歌手の菅原都々子に求めた。
 新曲のたびに制作スタッフは小桜にステップアップのための課題を投げかけてくる。今回も切ない女の哀しみをどのように歌うかは新しいハードルだった。
 思いついたのが、良いと言われてきた裏声を半音上げて震わせることだった。それによって泣いているような声を出すことができるのではないか。小桜はそう考えてレコーディングに臨んだ。



 決して完全な歌の状態に仕上げてレコーディングルームに入らないという小桜は、今回の「雨港」でも当日初めて「その歌い方を楽しむかのように試しました。するとまるで嗚咽するように表現できたんです」という。
 課題をクリアした時「まったく違う国に行ったような感覚でした」と振り返る。

  「雨港」は、初めてDVD付きシングルを同時発売する。歌で表した切なさに重ね、指先まで女の色気を感じさせる映像は、36歳の小桜が雨が降る千葉県勝山市の漁港で、丸1日をかけて撮影した哀しい女そのものだった。
 本人も「スタッフの間からは、誰がこんなに小桜を色っぽくした、といった冗談も飛び出るほどでした」と笑うほど。

島倉千代子を感じて歌う



小桜舞子.jpg インタビューの席に小桜は紫地に桜の花が舞う着物を着て現れた。
 1年前に亡くなった島倉千代子からもらったものだそうだ。亡くなってしばらくしてから島倉の実弟から「もらってもらえないか」と電話があったという。
 島倉とは2011年に「おんなの夜汽車」を出した時、名古屋のラジオ局の番組で一緒になっている。小桜は島倉の「からたち日記」を歌った。

 収録が終わってエレベーターに乗ろうとした時、本人から呼び止められた。歌を注意されるのかとビクビクしていたら「私がデビュー当時に先生から教えてもらった通りに、♬ あの日は雨 雨 ~ の雨を、ちゃんと歌い分けて歌っているのを聴いて、昔を思い出してジーンときたの」と、言ってくれたという。





 それが島倉と親しく接するきっかけだった。
 一周忌には東京・品川にある島倉の墓を訪ねて線香を手向けている。自らのコンサートなどでも「東京だョおっ母さん」など尊敬する島倉の歌はしばしば歌う。

小桜舞子・島倉千代子墓前.jpg
島倉千代子の墓前の小桜舞子(小桜のホームページから)


 きょうの「大阪発流行歌ライブ」、あすの大阪での店頭ライブでも島倉の着物を着て、島倉を感じながら新曲「雨港」を歌う。




「小桜舞子 オフィシャルサイト」
http://www.kozakuramaiko.com/
「小桜舞子 テイチクエンタテインメント」
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/kozakura/
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