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越前二郎、ギタリストの斉藤功とふるさとコンサート 福井・敦賀 [コンサート]

◆福井を拠点に全国で活動している歌手、越前二郎(ホリデージャパン)が2023年7月9日、出身地の福井県敦賀市の市民文化センターで、6月28日にリリースした2枚のシングル「越前竹人形」「祇園白川」の発表会を兼ねた「斉藤功&越前二郎 ふるさとコンサート 〜歌は心でうたうもの〜 」を開いた。

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写真・デビュー曲から新曲までを熱唱する越前二郎


 越前二郎は作曲家船村徹にスカウトされ、高校卒業後に上京して内弟子として師事した。1985(昭和60)年に「越前恋唄 / 母恋グラス」でデビューしている。
 船村には「楽曲に応じて歌い方を変えなければいけないよ」と教えられたものの、歌のレッスンを受けた記憶はないというから、これは唯一歌について教えられた事なのかもしれない。

 今年でデビューして39年である。この間、愚直に歌と向き合ってきた人、そんな印象を受ける。デビューして初めての仕事は、この敦賀市民文化センターだったという。

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写真・デビュー39年の植福を受けての歌唱

 この日のコンサートでは、そのデビューお披露目のステージに想いを馳せながら、「越前恋唄」「母恋グラス」も聴かせると、客席からは「待ってました」の掛け声がかかった。
 いずれも船村徹が作曲した楽曲であった。船村が初めて越前の歌を聴いて、その場で星野哲郎に電話をかけ、「新人を見つけた」と知らせているが、その星野がデビュー曲の詞を書いている。

 新曲「越前竹人形」は原田ヒロシが作詞・作曲し、コンサートでギター演奏を聴かせたギタリストの斉藤功が編曲をしている。水上勉の同名小説に影響されて原田が温めていた作品である。
 カップリングはデビュー曲の「越前恋唄」を収録している。

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写真・原田ヒロシ(左)と新曲について語る

 もう1枚の「祇園白川」は作詞が丘まり子、作曲の編曲は「越前ー」と同じである。京都・祇園を舞台にしているが、どちらも悲しい恋歌である。
 カップリングはかつて若原りょう(テイチク)が歌った作品「ゆうこ」で、作詞・作曲は原田ヒロシで、編曲は斉藤功。ムード歌謡で越前の新たな魅力を感じさせている。

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写真・たくさんの船村作品をカバーした

 新曲からデビュー曲など全10曲を歌った越前のオンステージでは、彼の名前を全国に知らしめる事になったという、懐かしい「ひとり歩き」も聴かせた。

 また斎藤功のギターとのコラボでは船村徹作品ありがとうの数々を歌い、春日八郎の「別れの一本杉」も。越前は「39年目にしてようやくこういう先生の名曲を歌うことが出来ます」と感慨深気であった。

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写真・越前二郎と斉藤功のコラボ


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