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川中美幸、大阪松竹座初出演 松竹新喜劇で涙と笑いの熱演と歌唱に沸く [舞台]

◆涙と笑いで楽しませてくれる松竹新喜劇 喜劇発祥120年と題した芝居「幸助餅」と「村は祭りで大騒ぎ」の2題が2024年5月10日、大阪・道頓堀の松竹座で19日までの公演の幕を開けた。渋谷天外、曽我廼家文童らのベテランから藤山扇治郎、渋谷天笑らの若手も出演して大いに楽しませてくれている。今公演には初出演の歌手川中美幸の好演も光る。新曲などオリジナル曲も聴かせてくれる。

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写真・喜劇発祥120年記念公演を上演中の大阪松竹座


 曽我廼家五郎と十郎の2人が、松竹新喜劇の祖とも言われる劇団、曽我廼家兄弟劇を旗揚げして今年で120年になる。それを記念した今公演、1本目の「幸助餅」は関取の雷(いかづち)が、恩義を受けた餅屋の大黒屋幸助に涙の恩返しをするというストーリー。

 「村は祭りでーー」は娘の結婚をめぐって金持ちの旧家との間で騒動が繰り広げられる。川中が娘の母親役としてコミカルな芝居を見せてくれている。

 川中はかつて母親と客席から芝居を観ていたという松竹新喜劇の大ファン。その舞台に立てたことを「夢のようで幸せです」と、ワクワクする気持ちを抑えきれないようであった。
 劇中では櫓の上に立って「YOSAKOIソーラン」を歌って、芝居を盛り上げた。

 芝居の後、川中は「私の居場所はここやなーーと思うくらいに居心地が良かったです。人生の中で忘れられない舞台です」と話して、ヒット曲の「二輪草」と、今年2月発売の新曲で久しぶりの男歌という「人生日和」も聴かせる。


[大阪松竹座]









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生駒尚子、夢コラボチャリティーコンサートで集めた義援金を石川・志賀町へ [話題]

◆歌手の生駒尚子が2024年5月4日に東大阪市内で開いた「能登半島地震被災地支援 夢コラボチャリティーコンサート」で集めた義援金とコンサートの収益金の1部を、同9日、石川県羽咋郡志賀町を訪ねて稲岡健太郎町長に手渡した。

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写真・義援金を手渡す生駒尚子(右)


 地震の被災地の志賀町ではこれまで、生駒がキャンペーンやイベントを開催するなどして、「たくさんの方々にお世話になっている」という土地。
 それへの返礼の気持ちを込めて、今年で4回目となる夢コラボコンサートをチャリティーと銘打って行った。

 会場に募金箱を置いたり、コンサート中に客席を回って義援金を集めた。

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写真・生駒尚子と稲岡町長(左)

 9日、町役場を訪問した生駒は町長室で、集めた11万余円と収益金の1部を合わせて、「復興支援にお役立て下さい」と、稲岡町長に手渡した。
 町長は「復帰イベントの際にはまた、ご協力下さい」と、感謝の意を示した。

※写真・記事の無断使用はお断りします。







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北川紀恵、道頓堀歌謡ONステージの最終公演でさよなら歌唱 6月からは心斎橋角座で [ライブ]

◆歌手北川紀恵が2024年5月6日、この日で10年間続いた道頓堀歌謡ONステージのさよなら公演に出演した。最新曲「北の桟橋」などを歌った。

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写真・最終公演で歌う北川紀恵


 道頓堀歌謡ONステージは、歌手の林健二の主宰で道頓堀・中座の跡に建てられたくいだおれビル地下の劇場、道頓堀ZAZAで14年6月から行われてきた。
 その前身は大阪のランドマーク、通天閣の地下で24年間続けられ、13年6月に幕を閉じている。

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写真・最終2回目公演の出演者が勢ぞろい

 道頓堀歌謡ONステージのさよなら公演・ありがとう10年ーの2回目公演のオープニングに出演した北川は、まず五木ひろしの「長良川艶歌」に合わせて日舞を披露。
 2009年のデビュー曲「大阪めぐり逢い」を歌うと共に、京都を舞台にした「祇園すずめ」も聴かせた。

 このあと最新曲の「北の桟橋」を歌い、「歌謡ONステージは17年が初出演でした。今まで皆さんから声援を頂いて歌ってこられました。ありがとうございました」と、あいさつした。

■来月からはDAIHATSU心斎橋角座で

 10年の幕を閉じた道頓堀歌謡ONステージは、6月16日には「心斎橋歌謡ONステージ」としてDAIHATSU心斎橋角座(大阪・東心斎橋1)で開かれる。北川も第1回公演に出演する。

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写真・最終公演で歌う林健二(左)

 主宰する林健二は「道頓堀では10年間ありがとうございました。来月からは心斎橋角座で頑張ります」と、来場を呼びかけた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。








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生駒尚子、能登半島地震復興を支援 チャリティー夢コラボコンサート [イベント]

◆歌手生駒尚子が能登半島地震で被災した人たちを支援するチャリティー夢コラボコンサートが2024年5月4日、大阪府東大阪市のイコーラムホールで開かれた。収益金の1部は後日、石川県羽咋郡、志賀町役場に届けられる。コンサートで生駒は能登をテーマにしたオリジナル曲「女しぐれ旅」を歌うと共に、石川県を中心に活動している歌手結城ひろしを招き、地震以来4ヶ月が経過した被災地の状況などを聞いた。

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写真・売上の1部を能登に寄付する生駒尚子
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写真・生駒尚子がゲストにインタビューする尚子の部屋 中央が結城ひろし


 生駒尚子らがステージに揃って、河内音頭の生駒会の生駒竜也の太鼓に合わせて、北島三郎の「まつり」を歌ってオープニング。生駒尚子は「チャリティーコンサートを開きます」と開会を宣言した。
 続いて生駒は「ウミネコ情歌」「可愛いおんな」を歌った。

 今回で4回目になる夢コラボコンサートでは、毎回、メインゲストを招いてのトークコーナー「尚子の部屋」を開いている。この日は石川県を中心に活動する結城ひろしが、「電気の供給がまだ十分ではない」など、県内の陽介を語って、オリジナル曲の「ハゲタカ」を聴かせた。

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写真・生駒尚子

 生駒はまた、「花の尚子の夢舞台」(「浪花の女房」のカップリング、2015年)「父娘のれん」(「可愛いおんな」のカップリング、19年)「天雅の海へ」(21年)のオリジナル曲を歌い、香西かおりの「一夜宿」もカバーした。

 ゲストでは原田ヒロシが「ヨコハマベイブルース」「望郷津軽節」を歌い、津軽三味線の曲弾も聴かせた。
 このほかSHUNが「と・き・・・」後藤浩志が「ありがとう、みんな」を歌い、舞踊家の秋房愚楽は「義経千本桜REMIX VERSHION」を舞った。

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写真・原田ヒロシ
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写真・SHUN・(写真右)
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写真・後藤浩志
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写真・秋房愚楽

 生駒尚子と言えば河内音頭。彼女の生駒会のほかにも鉄砲節、一藤会、江州音頭などがあるが、各派が共演して見せた。
 ラストは「河内まつり節」歌い、客席と一緒になって、元気いっぱいにつくどんつくどんと腕を突き上げていた。

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写真・エンディング

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舟木一夫・神野美伽 大阪新歌舞伎座で33年ぶりにジョイントコンサート 8日まで [イベント]

◆新歌舞伎座恒例の舟木一夫コンサートは2024年5月2日、舟木の呼びかけで33年ぶりという神野美伽とのジョイントで行われた。舟木をカズポン、神野をミカリンと呼び合って和やかに進められ、舟木は「高校三年生」から「高原のお嬢さん」「旅愁」などを歌った。神野は33年前のステージでも歌ったという「無法松の一生」や4月に発売したばかりのアルバム「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE」から「ラッパと娘」など3曲を披露した。8日まで。

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写真・公演チラシ


 オープニングは舟木一夫お馴染みの「銭形平次」。会場からは手拍子で早くも盛り上がった。ふたりは共に和服姿で登場して、神野が「楽しみにして来ました。これからの(舞台が)ワクワクです」と緊張気味に話すと、舟木は「よろしく頼みます奥様」と、前日に発表した結婚にさりげなく触れて緊張ムードをほぐした。

 その結婚について神野は、客席からのファンの呼びかけに答えかのように「人生の残りの時間を一緒に過ごせる人です。今度は失敗しません」と話した。

 舞台は大阪新歌舞伎座ということもあって、「王将」(村田英雄)など大阪を代表する人物坂田三吉を取り上げた作品を2人で歌って繋げてみせた。
 さらに映画「愛染かつら」のモデルとなったと言われるのも大阪。その主題曲で霧島昇と松原操が歌ってヒットした「旅の夜風」(昭和13年)のデュエットもみせた。

 2部のオリジナル曲コーナーでは、神野が「この作品がなければ今の神野美伽はありませんでした」と、デビュー3作目の「男船」を歌い、去年のデビュー40周年の節目にリリースした「夜が泣いてる」さらに今年3月に出した新曲「天の意のまま」などオリジナル曲も聴かせた。

 舟木は「友を送る歌」「ああ青春の胸の血は」「学園広場」「絶唱」など映画主題曲にもなった懐かしの青春歌謡の数々を歌った。









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演歌ジャックス6月放送、ゲストは三浦潤平と北沢麻衣 [テレビ]

◆奈良テレビ放送、J:COM関西・仙台などで放送中の演歌・歌謡曲の音楽番組「演歌ジャックス」の2024年6月放送の収録が、5月1日、大阪市内で行われた。ゲストは1週目と2週目が三浦潤平で、3週目と4週目は北沢麻衣。最新曲を披露すると共に、番組名物の童謡・唱歌コーナーでは、レギュラー出演者と一緒に「あめふり」「かたつむり」といった季節感ある歌を聴かせる。

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写真・三浦潤平(左)と北沢麻衣


 三浦潤平は22年8月にテイチクエンタテインメントから発売したメジャーデビュー曲「心いくとせ」(作詞・岩井薫、作曲・田尾将実、編曲・杉山ユカリ)が好評である。カラオケ発表・大会でも歌唱者が増えているなど、本人も「こういう歌を歌いたかった」というほどである。

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写真・三浦潤平

 三浦は声優などを経て歌手デビューしている。インディーズレーベルから出した楽曲を約8年間歌い続けてきた。そんな彼に光が差したのは、「心いくとせ」という楽曲が提供された事による。
 
 「インディーズで8年歌ってきてのデビューですから、遅れてきた歌手と言われています。ドラマチックで以前から歌いたいと思っていたイメージの作品でした。レコーディングでは思わず涙してしまいました」と三浦。

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童謡・唱歌コーナーで歌う三浦

 三浦が歌い始めると、その存在が俄然注目されるようになってきた。仕事の依頼も増えた。
 発売後1年半が経過した今も、歌の人気は高まるばかりである。「反響の高さをひしひしと感じています」と、本人自身が驚くほどである。


 6月3週目と4週目のゲストには、「くちべにグラス」がヒット中の北沢麻衣が出演する。
 ゲストコーナーではドレスアップした北沢に話題が集中。司会者の問いかけに北沢は「このところOSKが注目されていますが、私もそこの出身なのでちょっと豪華な衣装で目立ってみよう、と挑戦しています」と明かした。

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写真・北沢麻衣

 関西と関東(横浜)の両方に拠点を持って、文字通りの東奔西走の活動ぶりである。そんな中で去年11月には、過去の自身の作品と師匠の杉本眞人のオリジナル曲「冬隣」「紅い花」なども収録したアルバム「ヴィンテージソングス ~ シングルベストヒット集 ~ 」を出している。
 彼女のアルバムとしては20数年ぶりで、ファンにとっても垂涎の1枚である。

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童謡・唱歌コーナーで歌う北沢

 放送では北沢はアルバムにも収録している「くちべにグラス」も聴かせてくれる。「杉本作品はどれも素晴らしいものばかりで、まだまだですが一生懸命表現させてもらいました」とも話していた。


■長生忠之の昭和歌謡スペシャル[exclamation]?

 三橋美智也の「古城」を和服で長生忠之が歌い、藤川真千子が舞う。一転してフランク永井と松尾和子の「東京ナイトクラブ」では2人は共に黒のスーツでデュエットをする。
 「憧れた松尾和子さんのようなヘアスタイルを藤川さんには求めました」

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写真・長生、藤川の「古城」
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写真・長生、藤川の「東京ナイトクラブ」

 藤川は10月5日からの新歌舞伎座での松平健50周年記念公演に出演する女優である。
 夫婦ならではの息が合った昭和歌謡スペシャルのコーナーは、ますますグレードを高めていく。

 
 
【レギュラー出演者と歌唱曲】
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MARI 「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」
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TAIKI「薔薇のほほえみ」
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岩井都美子「飛んでイスタンブール」「遠くで汽笛をききながら」
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平井一郎 「真知子」
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林田夏美「丹後・但馬?未練旅」
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Saori「もう一度・・・」
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長生忠之「おしろい花」(カバー)
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藤川真千子「白夜行」(カバー)
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秀彦・聖子「東京シルエット」「あなたに夢を」
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高屋三佐江「命華」
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南さちこ「道行き恋」
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石井千景「お兄ちゃん」「私 笑顔で待ってます」
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石井夕起子「夕起子のガッツで行こうぜ!」
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MARI&JACKSモンスターズ「オクラホマミキサー」

【司会】
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小池史子
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ファンキー・コバ
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岩井都美子

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演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:大阪、兵庫、京都、和歌山)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日午後4時放送、毎週火曜日~金曜日 午後4時再放送
兵庫養父市CATV 毎日午後6時放送、毎日午後5時30分再放送
J:COM仙台 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:仙台市泉区、宮城野区、若林区、富谷市、黒川郡、大川市)

[メディアジャックス]
http://www.mediajacks.jp/

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第35回歌を歩く 前川清「神戸」 布引の滝から灘五郷の酒蔵巡り [イベント]

◆ ♪ トンネルをくぐりぬけ 降り立つ駅は ? で歌が始まる前川清さんの「神戸」。その駅はもちろん新神戸駅。駅の山側には生田川が流れており、中流にあるのが布引の滝なのである。2024年4月29日、今なおボクの頭には「天皇誕生日」の祝日といった思いが強いその日、35回目になる「歌を歩く」への参加メンバー、8人はJR三ノ宮駅に集合して、北野坂を北へ北へと歩きはじめて布引の滝を目指した。

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写真・布引の滝(雌滝=めんたき)をバックに集合写真


 この日のルートは新神戸駅の北にある布引の滝を見て、三宮から阪神電車で大石駅まで行き、灘の海辺に点在する酒蔵を巡るというものであった。
 灘五郷とは西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷をいう。「日本一の酒どころ」と言われる所である。

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写真・阪急電車の神戸三宮駅前で出発恒例の集合写真

 午後からは雨の予報もあって、三宮の空は曇り空であった。心地よい風も吹き、さほど暑くもないのでウォーキングには最適な日和に思えた。
 北野坂には洒落た造りの建物が幾つも見られる。行き交う観光客や同じようにウォーキングを楽しむ人たちの姿も多い。

 三宮から新神戸駅までは市営地下鉄で一駅の距離である。歩いてもしれているが、我々が選んだのは急勾配のルートであった。オリエンタルホテル神戸を経て新神戸駅を抜けて、駅裏の山を登った。

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写真・砂子橋を渡ると滝はすぐ近く
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写真・道は整備されていて歩きやすい

 山道と言っても整備された道で歩きやすいが、普段歩かない坂道に次ぐ坂道はやはりきつい。
 それでも新神戸駅からしばらく登っていくと砂子橋に出る。これを渡って左に数分歩くと最初の滝、雌滝(めんたき)があった。布を垂らしたかのように見えることから布引と名付けられたという。

 ベンチに腰掛けて眺める人たちの数も多く、居合わせた2人の女性に声をかけて、滝をバックに一緒に集合写真を撮った。小旅行ならではの開放感であった。

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写真・雌滝
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写真・鼓滝
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写真・雄滝

 布引の滝は雄滝(おんたき)雌滝.夫婦滝(めおとだき)鼓ヶ滝(つづみがたき)の4つの滝の総称である。
 雌滝から約15分を歩くと高さ43メートルの雄滝がある。那智の滝(和歌山県)華厳の滝(栃木県)と並び3大神滝と呼ばれている。

 古来から多くの歌人がこの布引の滝を詠んでいる。その1人、「土佐日記」の紀貫之は、私の音琴に調ぶる山風は 滝の糸をやすげて弾くらむ ー と、松風と滝音が調和している風情を表した。

 新緑に囲まれたそこは銀色をした岩を伝わるように滝水が豪快に流れ落ちていた。静けさと迫力ある滝の流れであった。

■酒処灘五郷を巡った

 午後からは灘五郷の酒蔵巡りである。阪神電車に乗って神戸三宮駅から4つ目の大石駅で降り、まずは創業が1717(享保2)年という沢の鶴(神戸市灘区大石南町1)へ行く。
 古い酒蔵を利用して、酒造りの道具や資料類を公開している資料館を見学して、ミュージアムショップで試飲した。

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写真・沢の鶴資料館
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写真・杉玉が吊り下げられていた
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写真・酒造りの道具の展示1
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写真・酒造りの道具の展示2
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写真・樽廻船の復元模型

 灘五郷が日本一の酒処ろとして発展したのは、六甲山系で育まれた宮水と播州の米、丹波杜氏、海上輸送といった酒造りに適した好条件が揃っていたからである。

 次は福寿の銘柄(ブランド)で知られた神戸酒心館(神戸市東灘区御影塚町1)まで歩いた。創業は1751(宝暦元)年である。
 歴史にあぐらをかかずに、「江戸時代からの生?(きもと)づくりを継承しながら、酵母の特性を最大に引き出す高温糖化?を導入」するなど唯一無二の酒を作り出していると誇る。

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写真・神戸酒心館(福寿)
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写真・途中で休憩した灘五郷酒処 灘の酒を飲み比べが出来る(有料)

 この日のラストは白鶴酒造(神戸市東灘区住吉南町4)。30年近く前に取材した白鶴美術館は阪神淡路大震災で被害を受け、今は白鶴酒造資料館が新しく建っていた。

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写真・白鶴酒造資料館の中
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写真・皆さん疲れた??
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写真・やはり日本酒より酒粕入りソフトクリームがいいかな(笑)

次回は5月25日の予定。

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美崎音楽アカデミーが初のカラオケ発表会 加納ひろしとみちごえゆうのミニライブも開く [イベント]

◆生徒など90人が歌唱参加した第1回美崎音楽アカデミー発表会が2024年4月28日、大阪市旭区の千林くらしエール館3階「フェニックスホール」で行われた。終演後、同アカデミーの代表でボイストレーナーの美崎一也さんに生徒代表から花束が贈られ、生徒からの歌唱リクエストに応えて、かつて担当マネージャーをしていた歌手MAYUMIの 「もう一度があったら」(作詞・もず唱平、作曲・杉本真人、編曲・桜庭伸幸)を聴かせるというサプライズも。

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90人が参加したカラオケ発表会、写真はその後半に歌った人たち


 発表会にはテイチクエンタテインメントの歌手加納ひろしみちごえゆうが出演して、カラオケ発表の後にそれぞれミニライブを開いた。

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写真・加納ひろし

 加納は広島県出身のデビュー46年になるベテラン。ヒットしたムード歌謡「銀座」などで知られる。6月19日にはテイチク移籍3枚目のシングル「あなたへのセレナーデ」を発売する。

 この日はその代表曲「銀座」をはじめ、「ポールとポーラのように」カラオケ大会で人気曲という「初雪とピエロ」かつてプライベート盤として出したという「大和よ永遠に〜惜春〜」などを歌うと大きな拍手が送られていた。

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写真・みちごえゆう

 みにごえは「花は、花」で22年10月にテイチクからメジャーデビューしたばかりの大阪・門真市出身の新人。やはり6月19日には2枚目のシングル「ほろ酔い恋酒場」を出す。

 ミニライブでは会場近くの東洋学園高等専修学校ファッションコースの生徒によって作られたドレスを着て、デビュー曲を歌うと共に、昭和の名曲の中から「高原列車は行く」(岡本敦郎)を笑顔でカバーすると、ゆうちゃ〜んと大きな声援も飛んでいた。

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写真・花束を受け取って挨拶する美崎一也さん

 発表会は午前10時35分、1人目の福山正雄さんの「長崎の鐘」(藤山一郎)からスタートして、90人目の中村昌良さんが「瞼の母」(中村美律子)を歌い終わったのは、予定時間通りの午後6時。
 見学していた女性は「時間通りに進行するカラオケ発表会は初めてで、爽やかでした」と驚いていた。

 主催者の美崎さんは「参加された皆さんが普段の力以上に良く歌われていました」と、話していた。

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演歌ジャックス5月放送、ゲストは湯原昌幸と近藤房之助 [テレビ]

◆奈良テレビ放送、J:COM関西・仙台などで放送中の演歌・歌謡曲の音楽番組「演歌ジャックス」の2024年5月放送のゲストは、「雨のバラード」などのヒット曲で知られる湯原昌幸と、アニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマ「おどるポンポコリン」近藤房之助(B.B.クィーンズ)の2人。

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写真・湯原昌幸(左)と近藤房之助


 芸能生活60周年を迎えている湯原昌幸は番組の収録で、喜寿を迎えて 悔いのない人生をーーと、話した。
 5月1週、2週の放送のゲストである。番組では3月6日に発売した60周年記念シングル「たそがれロマン」と、カップリングに収録している「雨のバラード」(弾語りバージョン)を歌う。

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写真・湯原昌幸

 「たそがれロマン」は「雨のバラード」をベースにした大人の新しいラブソングであるという。「アタックの強い、素敵なスケール感になりました」と話す。

 3月5日の誕生日で77歳となり、喜寿を迎えている。さらに妻でタレントの荒木由美子との結婚生活も44周年にあたるという。それを記念してリリースしたシングルには荒木とデュエットした「Fu・Ta・Ri」も収録しているほどの愛妻家でもある。

■近藤房之助「おどるポンポコリン」

 近藤房之助の歌唱シーンは24年4月14日、大阪市中央区の道頓堀ホテルで行われた歌手若松秀彦がデビュー26周年と芸能生活30周年を記念したディナーショーでのゲスト歌唱から収録された。

 若松秀彦は番組のレギュラー出演者でもある。ディナーショーではB.B.クィーンズのリーダー、近藤房之助と、フュージョンバンド、ナニワエキスプレスの清水興とのコラボで行われた。

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写真・近藤房之助

 番組では、ディナーショーでのブルース楽曲などのパフォーマンスを見せて観客を楽しませていた模様を交えて放送される。
 近藤はアメリカのブルース歌手B.B.キングをもじって名付けたという音楽グループのB.B.クィーンズでボーカルとギターを担当している。


昭和歌謡の長生劇場
 毎回、昭和歌謡の数々をカバーして届けている長生忠之。曲が誕生した背景を解説したり、女優で妻と藤川真千子との共演もあり、まさに一時の〈長生劇場〉である。

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写真・映画「男はつらいよ」のワンシーンを再現


【レギュラー出演者と歌唱曲】
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MARI 「男と女の第2章」「ダンスDEムーチョ」
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TAIKI「薔薇のほほえみ」
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岩井都美子「すずめの涙」「ラ・セゾン」
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島幸作「青春のアルバム」(コーラス・伊勢智代)
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平井一郎 「真知子」
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林田夏美「丹後半島」
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Saori「もう一度・・・」
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長生忠之・藤川真千子「男はつらいよ」「無法松の一生 度胸千両入り」「泣かないで」(カバー)
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秀彦・聖子「東京シルエット」「あなたに夢を」
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青海涼「夢恋街」「夢の中で」
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関西軽音楽倶楽部

【司会】
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小池史子
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ファンキー・コバ
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岩井都美子

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演歌ジャックスの放送日

奈良テレビ放送 毎週水曜日 午後2時放送
J:COM 11Ch 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:大阪、兵庫、京都、和歌山)
天草ケーブルネットワーク 毎週月曜日午後4時放送、毎週火曜日~金曜日 午後4時再放送
兵庫養父市CATV 毎日午後6時放送、毎日午後5時30分再放送
J:COM仙台 毎週火曜日 午前10時放送(放送エリア:仙台市泉区、宮城野区、若林区、富谷市、黒川郡、大川市)

[メディアジャックス]
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ホリデージャパン歌謡フェスタ、昭和の香りがいっぱいの演歌・歌謡曲の一大祭り 大阪で19人が歌う [イベント]

◆コロナ下でのイベント休演などをはさんでここ数年開催されていなかったホリデージャパン歌謡フェスタの大阪公演が、2024年4月21日、大阪・堂島のホテルエルセラーン大阪で開かれた。出演したのは宮路オサム、ニック・ニューサ、キム・ランヒ、木下結子ら所属歌手19人。トリを務めた今年81歳を迎えるという宮路は大ヒットした「なみだの操」(1974年)などを歌い「今も現役で歌えているのは皆様のおかげです。昭和歌謡を大事にするホリデージャパンをこれからもよろしく」と呼びかけていた。

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写真・エンディングで華やかに勢揃いした出演者たち


 開催を告げる冒頭のアナウンスは、去年11月に急逝した代表取締役会長であった佐々木友子さんの音声。昭和歌謡を愛した佐々木さんを偲んで歌手の原田ヒロシは「亡くなられて初めての歌謡フェスタです。良い歌の数々を届けていきます」と、挨拶した。

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写真・元気な姿を見せた宮路オサム

 1部と2部に分かれて行われた歌謡フェスタ。最長老の宮路オサムは2部のラストで、「なみだの操」「浮草の宿」(いずれも殿様キングス時代)など4曲を聴かせた。デビュー4枚目のシングルが「なみだの操」で、「その頃は東京から道頓堀角座へ殴り込みをかけて、ライバルのぴんからトリオと競い合っていました」と振り返っていた。

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写真・ステージを降りて歌う宮路オサム

 「浮草の宿」も大阪からヒットした楽曲で、関東を拠点とする歌手でありながら、すっかり大阪に溶け込んでいた。
 その人気はソロになってからも衰えず、「風来流れ唄」「恋は紅いバラ」をステージを降りて歌うと、会場からは手拍子も起こって、大盛り上がり。

 この日は歌唱はなかったが、去年リリースした最新曲の「卵かけごはん」は「CDの売り上げの全てを全国の子ども食堂へ寄付している」と話して、CDの購入を呼びかけていた。

■往年の名曲や最新曲を披露

 1部ではまず、ニック・ニューサ「大阪ボレロ」で賑やかに開幕。1981年のデビュー曲「サチコ」がいきなり大ヒットした彼は、デビュー前に神戸市市内でが下宿していたなど、関西とは馴染みが深いことを告げて、これを聴かせた。

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写真・ニックニューサ

 この日はその「サチコ」のほか「アローン・アゲイン」「お祭りさわぎ」を歌って会場を盛り上げた。

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写真・越前二郎

 2番目に登場したのは、北陸新幹線の延伸で今、街が活気付いている福井からやって来た、デビュー40年目の越前二郎。作曲家船村徹の弟子としてデビュー以来、甘い声で人気を博してきた。ステージでは新曲の「祇園白川」を披露した。

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写真・キム・ランヒ

 いつも楽しいトークで観客を楽しませるキム・ランヒは新曲「望郷トラジ」カップリング曲の「なんぼのもんや」と、シゲ高木とのデュエット曲「うそ・・・なんぼのもんや」の3曲を歌った。

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写真・原田ヒロシ

 休憩をはさんで2部のトップバッターは、この日の舞台監督も務めた原田ヒロシ。得意な津軽三味線を聴かせると共に、「望郷津軽節」を歌った。

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写真・木下結子

 木下結子は初めての歌謡フェスタへの出演。まずは大阪で生まれ育った彼女の、40年前のデビュー曲「放されて」から聴かせた。
 そして今や18人の歌手がカバーして、日本のスタンダードとも言える「ノラ」、最新曲で自らの歌人生を表した「百滝桜」も歌った。

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写真・いずはら玲子
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写真・ひなたみな

 このほか、いずはら玲子「ヨコハマ・ベイブルース」を歌い、5月には念願のベストアルバムを出す事を発表した。
 ひなたみな「十年愛」を、幸田和也はイメージを一新してバラード「哀しみのシルエット」朱夏洋子「えらいこっちゃで」山田壽一「風の盆哀歌」を歌った。

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写真・幸田和也
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写真・朱夏洋子
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写真・山田壽一

 また民謡調の歌多い山田は「アメリカ橋」(山川豊)を、原田は「ダンシングオールナイト」など、カバー曲も披露された。

 このほかの出演者と歌唱曲は次の通り(歌唱順)。
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中村秀香「大阪のれん」
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新浩司「ひとり酒」
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青木あき「永良部恋歌」
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木本勝治「海の命花」
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池上園美「万華鏡」
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草笛四郎「埋もれ火」
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イ・ジョンエ「どうすりゃいいの」
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雨宮ゆう子「あなたのそばで」
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美怜さくら「さよならが言えなくて」

※写真・記事の無断使用はお断りします。


[ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/








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第221回KOBE流行歌ライブ、瀬口侑希・竹村こずえ・岡本幸太が出演した 神戸・新開地 [ライブ]

◆すっかり定着した着物姿をホームグラウンドの神戸で見せた瀬口侑希、長い髪をバッサリとショートにカットして現れた竹村こずえ、デビュー1年目で3度の出演を果たした岡本幸太。この3人で届けられた第221回KOBE流行歌ライブが2024年4月18日、神戸市兵庫区の新開地アートひろば2階ホールで開かれた。

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写真・第221回KOBE流行歌ライブの出演者たち
左から竹村こずえ、瀬口侑希、岡本幸太


 瀬口侑希は神戸市出身。KOBE流行歌ライブではすっかりとお馴染みである。会場には出身校の甲南大学時代の友人やファンクラブなどたくさんの人たちが応援に詰めかけていた。
 自身のコーナーでまず聴かせたのは、船乗りであった瀬口の父親の姿を偲ぶかのように作詞家坂口照幸が書いた「冬航路」(23年2月)。大川栄策が筑紫竜平のペンネームで作曲した事でも話題を集めた作品である。

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写真・瀬口侑希

 デビューは2000年。24年の間に出したシングルは、デビュー曲の「ねぶた(NEBUTA)」から新曲の「さだめの海」まで31作になる。
 この中から「運命の悪戯」(22年)「誘惑のスキャンダル」(同)を歌うと共に、「さだめの海」とカップリング曲「シリエトク」も披露。
 「さだめのー」は世間に認められない2人でも、来世で貴方と一緒になりたいーーと、女心を歌う。

 最後はセットリストにもない、「勝手にアンコール」と、歌手としてのスタートを飾ったデビュー曲を歌って会場を盛り上げた。


 竹村こずえは滋賀県出身。2年ぶりの新曲「女の燗月夜」を披露した。心機一転を図るかのように長かった髪を短く切って、しかも曲のイメージに合わせて衣装の着物は黒地に黄色の柄。「初めて髪を染めた」と、頭は金髪にと奇抜。
 津軽を舞台に歌うこれは、惚れた男への想いが忘れられない心のうちを吐露する。

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写真・竹村こずえ

 ノリのいい「春遠からじ」、デビュー当時はアクティブな立ち三味線で歌う姿が印象的だった「能登の海鳴り」も聴かせた。
 デビュー前は10tトラックを運転しなが子育てをしたパワフルさが持ち前であるが、反面、自宅では犬を7匹も飼う優しさも見せる。その名前がまたユニーク。父犬が〈北島三郎〉で、長男犬は〈鳥羽一郎〉長女犬は〈瀬川瑛子〉そして次女犬は〈藤あや子〉という。次の子犬の名前が気にかかる。


 デビュー曲「あなたに哀愁」で去年、KOBE流行歌ライブに初出演した岡本幸太は、今回、3度目のお目見え。このライブのステージで、共演の瀬口から付けられた名前が「KOBE流行歌ライブの申し子」というのもうなづける。
 とは言うものの、ファンから手渡された祝儀をしまう仕草のまだまだ慣れない姿は、新人らしさを感じさせる。

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写真・岡本幸太

 アマチュア時代に日本大衆音楽祭で内閣総理大臣賞を受賞しているなど、爽やかな歌唱力はお墨付き。
 今年3月には新曲「君に愛がとまらない」をリリースしている。カップリングの「あの日の夢を忘れられない」と共に披露した。
 デビュー2年目に入って「大きな歌手を目指したい」と、意気込みをみせた。


 ライブではすっかり名物となった、昭和歌謡を歌うコーナーでは、岡本が「黄昏のビギン」竹村が「愛燦燦」瀬口は「テネシーワルツ」をそれぞれ歌った。

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第318回大阪発流行歌ライブに山崎・林・岡本・湊空 [ライブ]

◆今年3月の第1回開催から30年目を迎えた大阪発流行歌ライブの第318回目が2024年4月17日、大阪・心斎橋のライブハウスBIG CATで開かれた。出演したのは山崎ていじ、林よしこ、岡本幸太、湊空(そそら)慶子の4人。予定されていた本間愛音(あかね)は体調不良のため休演した。

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写真・第318回大阪発流行歌ライブに出演した4人


 トリを務めたのは山崎ていじ。2月にリリースした新曲「ふたりで夢さがし」と、「10年ぶりに賞にたどり着くことが出来ました」という第56回日本作詩大賞ノミネート作品の「追憶-北の駅-」など6曲を歌った。

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写真・山崎ていじ

 「ふたりでーー」は明るい幸せ演歌で、山崎は「笑顔と元気を届けられる歌手でありたい」と歌を披露した。
 カップリングの1曲「浜田ふるさと祭唄」は島根・浜田市長の発案で作品化が実現したもので、2コーラスを聴かせた。
 「追憶ーー」は、約600曲にもなるという去年発売された新曲の中から選ばれた16作品のひとつ。「この勢いで年末の〈アレ〉を目指します」と意気込んでみせた。


 林よしこは今年、ライブと同じデビュー30年目を迎えている。そのデビュー曲で島津ゆたかとデュエットして70万枚のヒットを記録した「いい男!いい女!」から歌った。
 彼女はこのヒットの後、突然郷里の大阪に戻って歌手を休業してしまった。次には再デビュー曲となった「ほっこり酒場」を聴かせた。

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写真・林よしこ

 3月に発売した新曲の「ただめぐりあうために」も披露した。これはデビュー30周年記念曲で、2年ぶりの新作でもある。杉本眞人作曲による女歌である。作詞は小田めぐみ、編曲は佐藤和豊。
 林が杉本作品をとリクエストして実現した作品で、「女歌ですが男性に歌ってもらうと一段といい歌になります」とも。


 岡本幸太はデビュー2年目に入ったばかり。大阪発流行歌ライブは去年8月に次いでの出演であった。その際に歌ったデビュー曲「あなたに哀愁」から歌った。
 「大阪暮色」「ルイジアナ・ママ」をカバーして、「ルイジアナーー」では客席をラウンドした。

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写真・岡本幸太

 3月にはセカンドシングル「君に愛がとまらない」をリリースしている。カップリング曲の「あの日の夢を忘れない」と共に披露した。
 176センチの身長から繰り出す爽やかな歌声が会場を包んでいた。
 歌い終わって「皆さんおおきに〜」と、大阪に来るたびに関西弁をひとつ覚えて帰りたいーーと、話していた。


 推薦曲コーナーに出演したのが、在阪の歌手湊空慶子。増田空人作曲の「晩秋」とカップリング曲「哀愁港宿」の2曲を歌って、「皆さんに歌と私の顔を知ってもらいたい」と呼びかけていた。

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写真・湊空慶子

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[大阪発流行歌ライブ]
http://hayariutalive.com/index.html









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プレミアム歌謡ショー、頑張る在阪歌手たち [テレビ]

◆サンテレビで放送されている「プレミアム歌謡ショー」の5月放送分の収録現場を取材した。出演する在阪歌手の頑張る姿が見られた。4月の放送からは司会者が歌手の幸田和也と渚月あかりの2人に代わっている。

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写真・歌も披露する新司会者の幸田和也(写真右)と渚月あかり


 松本恵美子は今年1月から放送されている大河ドラマ「光る君へ」の主人公紫式部にちなんで、「瀬田川の宿」を歌う。この歌には紫式部が「源氏物語」を書いたとされる石山寺が登場するなど、今、最も旬な作品で、松本も意気込みを見せていた。

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写真・松本恵美子

 山田壽一「風の盆哀歌」を歌う。毎週日曜日の夜8時30分から45分まで、ラジオ関西で「山田壽一の心唄」を放送しており、それをPR。12月22日にはホテルプラザオーサカでディナーショーを開催するという。

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写真・山田壽一

 岡田由美「夫婦椿」を歌う。9月29日にはリーガロイヤルホテルでデビュー45周年記念ランチショーを開く。スペシャルゲストに師匠の京山幸枝若を招き、掛け合い浪曲「瞼の母」を歌うという。

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写真・岡田由美

 湊空慶子「哀愁港宿」を歌う。これは去年9月に発売した「晩秋」のカップリング曲。16年にインディーズレーベルから出しているが、「評判が良いため、再レコーディングをして収録した」もの。
 きょう4月17日には大阪発流行歌ライブに出演する。

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写真・湊空慶子

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金村ひろし、大きな夢の実現に向けて歌い続ける [インタビュー]

◆歌手になったからにはNHK紅白歌合戦に出たいーー。2024年4月15日、音楽番組「プレミアム歌謡ショー」(サンテレビ)の5月放送分の収録会場で、歌手金村ひろしはこう言い切った。大きな夢を持つが、今までの歌手生活も決して1本道でもない。それは ♪ 俺の人生 流れ雲 〜 と歌う最新曲で、8枚目のシングル「人生流れ雲」のようでもある。

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写真・テレビ収録で歌う金村ひろし


 金村ひろしは北陸を地盤に全国で活動する。歌手デビューは2015年3月である。デビュー曲は「立山連峰」(作詞・岬坊真明、作曲・聖川湧)。
 前年に富山県で行われた木田俊之立山連峰リリース記念カラオケ大会の課題曲部門で優勝したのをきっかけに、みちのくレコード(本社・山形県南陽市)からCDを発売したのが第1歩であった。

 金村を歌の道へと突き動かしたのは、01年にNHKのど自慢富山県新湊大会でチャンピオンになったことが大きい。同年度の東京・NHKホールで行われたチャンピオン大会に出場したことで彼は、歌手を目指すことを決心する。

 しかしCDデビューしたものの、しばらくすると歌手を辞めようか、それともこのまま続けるべきかーーと、何度も思い悩む時が続く。

 「デビュー曲に続いて2枚目、3枚目のCDを出すんですが、一向に曲はカラオケに入らないんです。これでは歌をPRしようと思っても、カラオケで配信されないと、思うようにキャンペーンも出来ませんから」

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写真・自分の人生とも重なる「人生流れ雲」が共感を呼んでいる

 そんな時に地元富山で開かれたイベントに出演した際に、居合わせたシンガーソングライターの小田純平に声をかけられている。これが金村にとっての転機となる。
 18年にはその小田のプロデュースで、「人生風や雲のよに」(作詞・大石敬司 、作曲・小田純平 、編曲・矢田部正)をA-force EXPERTからリリースする事になるが、これを境に運気は上向く。

 23年3月には小田のプロデュースによる、ムード歌謡テイストの歌謡曲「人生流れ雲」(作詞・かず翼、作曲・小田純平、編曲・矢田部正)を日本クラウンから出すなど、着実にステップアップを重ねていった。

■師弟関係を解消

 ところが好事魔多し、である。
 自らの事情でこれまでの小田との関係を解消して、1から出直す姿勢を示したのである。
 しかしながら小田作品の「人生流れ雲」は順調に支持を拡大している。以前、小田からアドバイスされた「歌の主人公になり切って歌うことは忘れずに心がけている」という。

 かず翼作詞の「人生流れ雲」は自らの人生とダブってくるのである。
  ♪ 明日が待ってる 夕陽のむこう 熱い血潮が 燃えてくる 〜 と、1番にある歌詞は我が身の今と同じだし、聴く人も共感するのであろう。人気は徐々に高まってきている。

 5月12日、香川県高松市の高松国際ホテルで行われる北原ミレイディナーショー2024にゲスト出演する。
 高松は金村にとってはデビュー時から応援をする人がいる、第2のふる里と言ってもいいくらいの土地である。

 そんなこともあってか、今年元旦に発生した能登半島地震の被災者支援のためのチャリティーキャンペーンも、この香川県で近々行うという。

 金村は「現在、BSテレビで3本の番組にレギュラー出演していますが、こうした番組を通してたくさんの人たちを勇気づけたり、喜んでもらえる歌を届けて行きたい」と、話していた。

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[金村ひろし オフィシャルサイト]
http://hiroshi-kanemura.com/








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若松秀彦、歌手デビュー26周年を記念したディナーショー ゲストに近藤房之助ら 大阪・道頓堀 [イベント]

◆歌手若松秀彦がデビュー26周年と芸能生活30周年を記念したディナーショーを2024年4月14日、大阪市中央区の道頓堀ホテルで開いた。ブルース歌手でB.B.クィーンズの近藤房之助ら多彩なゲストを迎えて盛り上げた。

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写真・たくさんの観客を前に歌う若松秀彦


 若松秀彦は俳優としてVシネマなど映画や舞台で活躍したのちに、歌手デビューしている。歌手の聖子とデュエットをするなど、奈良テレビやJ:COM関西・仙台などで放送している音楽番組「演歌ジャックス」にも長年レギュラー出演している。

 ショーのオープニングでは、秀彦&聖子の名前で歌っている「あなたに夢中」を披露して、若松が「皆さんの応援のおかげで、こうしたショーを開けました」とあいさつした。

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写真・若松秀彦
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写真・聖子

 これに続いて若松は湯原昌幸の「冬桜」やアローナイツの「あなたを口説きたい」などをカバーすると共に、母親の介護を妹に任せっきりの自分と感謝の気持ちも聴かせた。

 聖子もまた、オリジナル曲の「新宿ドール」や金井克子の「他人の関係」などカバー曲を歌った。
 ラストで若松は「東京シルエット」を聖子とデュエット。

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写真・聖子とデュエットする若松

 若松は「今秋には新曲を出す予定をしています。これからも前へ突き進んで、歌い続けて行きます。皆さんの力を貸して下さい」と、集まった人たちへ呼びかけた。

■近藤房之助・清水興かライブパフォーマンス

 この日のスペシャルゲストはB.B.クィーンズのリーダー、近藤房之助。フュージョンバンド、ナニワエキスプレスの清水興とブルース楽曲などのパフォーマンスを見せて観客を楽しませていた。

 一見、場違いなゲストの起用とも思えたが、「演歌・歌謡曲だけじゃなく幅広い音楽で楽しんでもらいたい」といった若松の思いから実現した。

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写真・近藤房之助(右)と清水興

 近藤はアメリカのブルース歌手B.B.キングをもじって名付けたという音楽グループのB.B.クィーンズでボーカルとギターを担当している。
 テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマ「おどるポンポコリン」を歌ったことで広く知られている。


 ゲストにはまた、演歌ジャックスのレギュラーMARI、同島幸作みやま健二、南吾郎、長島一枝、関西軽音楽倶楽部オーケストラも出演。最新曲などを披露していた。

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ゲストの関西軽音楽倶楽部オーケストラ

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第221回KOBE流行歌ライブ 18日に神戸・新開地で 瀬口・竹村・岡本が出演

瀬口侑希、竹村こずえ、岡本幸太が出演する第221回KOBE流行歌ライブが2024年4月18日、神戸市兵庫区の新開地アートひろば2階ホールで開かれる。

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写真・第221回KOBE流行歌ライブのチラシ


 瀬口侑希は2000年のデビュー。23年12月発売の「さだめの海」(作詞・本橋夏蘭、作曲・蔦将包、編曲・竹内弘一)などを歌う。

 竹村こずえは14年デビュー。同じ23年12月発売の「女の燗月夜」(作詞・内藤綾子、作曲・西つよし、編曲・水谷高志)などを。

 岡本幸太は23年デビューの新人。歌うのは今年3月発売の2枚目シングル「君に愛がとまらない」(作詞・林久実、作曲・向井浩二、編曲・猪股義周)など。

 3人による「昭和歌謡を歌う」のコーナーもある。

 入場料は前売り・当日共に3千円(税込)。全席指定席。問い合わせは事務局(電話 06-4309-6158)まで。








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千葉一夫が大阪・八尾で懇親会 「山吹の駅」などでファンと交流 木下結子か友情出演 [イベント]

◆歌手千葉一夫が2024年4月12日、関西で初めてファンとの懇親会を大阪・八尾市内のJOKホールで開いた。新曲「山吹の駅」から自身が大好きな楽曲のひとつという「いつか再会(あえ)たら」まで8曲を歌った。歌手木下結子が飛び入りで友情出演して会場を盛り上げた。

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写真・千葉一夫


 千葉一夫は作曲家弦哲也の1番弟子で、今年8月にはデビュー44年を迎える。デビュー曲の「君に逢いたい」から今年2月にリリースした「山吹の駅」まで48枚のシングルを出している。

 懇親会は東大阪市のCDショップ、ミヤコ瓢箪山店の協力で開かれたもの。
 前作の「男のみれん」で始まり、2曲目に新曲「山吹の駅」を歌った。元国鉄(現JR)職員の千葉は出身地の千葉県銚子市内の駅に勤めていた。当時を振り返りながら、ヤマブキの花咲く駅での歌のドラマを聴かせた。

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写真・千葉一夫と木下結子(右)

 普段はあまり耳にしない「おまえの噂」も歌った。2009(平成21)年の、北海道を舞台にした作品で函館から小樽、札幌と道内の地名が登場する。
 「北の土地を歌っているのになぜか今、九州で人気が出ています」

 千葉はまた、B面(カップリング曲)フリークでも知られている。自身の作品でもB面作品に好きなものが多くあるという。
 この日も「犬吠埼にて」(『徳島の雨』のカップリング曲、1992年)「いつか再会(あえ)たら」(『男笠』のカップリング曲、2004年)といった、自らが「大好きな1曲」という〈B面曲〉を聴かせた。

 山吹の花の色は文字通りヤマブキ色。良く似た色の花マリゴールドをタイトルに冠した「マリーゴールドの恋」歌うのが、この日友情出演した木下結子である。
 突然の出演が司会者から紹介されると木下は、リクエストに応えて、マリーゴールドならぬ最新曲の「百滝桜」を歌った。

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[千葉一夫 オフィシャルサイト]
https://bluesky1982.co.jp/talent/153153.html
[ミヤコ瓢箪山店]
http://tamatebako.starfree.jp/burogu2.html








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増位山の実兄、歌手米沢ひでかずが新曲発表会開く 歌謡曲応援の会 [ライブ]

◆ 「絣のもんぺ」で2018年にメジャーデビューした歌手、米沢ひでかずが24年1月にリリースした新曲「冬枯れ海峡」(作詞・山川夕斗、作曲・岡千秋、編曲・斉藤功)の発表会が4月10日、大阪・梅田のジャズハウス、ロイヤルホースで開かれた。

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写真・「冬枯れ海峡」を歌う米沢ひでかず


 米沢ひでかずは、歌手で大相撲の元大関、増位山太志郎の実兄。歌を歌い始めても行く先々で「増位山のお兄さん」と紹介されるなど、弟の名前の大きさに押されてきた。

 「僕もデビューしてからムード歌謡の米沢で売ってきました。今作では名ギタリストの斉藤先生に編曲とギター演奏を依頼して、男の哀愁を感じてもらえると嬉しいです」とアピールしていた。

 「編曲を頼んだ斉藤先生には『北の旅人』のような、柔らかな雰囲気の曲調を出してほしい、とお願いしたんです」

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写真・米沢ひでかず

 その効果も現れて、イントロをはじめ斉藤のギター演奏が歌を引き立たせていた。カップリングの「うしろ影」(作詞・山川夕斗)では斉藤が作曲と編曲を行なっている。

 この日、米沢は「絣のもんぺ」同カップリングの「人生中々」も歌ったほか、増位山のヒット曲「そんな夕子に惚れました」「男の背中」も聴かせた。

 会場には多くの友人が応援に駆けつけていたが、その中にはプロボクシングの元東洋ジュニアフライ級チャンピオンのアポロ嘉男(度紀嘉男)さんの姿もあった。

■女性歌手3人が花を添えた

 発表会には中村秀香、野村真希、池上園美の関西で活動する女性歌手3人がゲスト出演した。

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写真・米沢(左から2人目)を囲むゲスト歌手たち

 中村は自らが資格を持つ認知症予防サポーターとして各地で健康体操を行う際にカバーしている「恋しゅうて」(石川さゆり)などを歌い、現役看護師として20年のキャリアも持つ野村はデビュー10周年記念曲として出した「悠久の古都」(21年)などを聴かせた。

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写真・中村秀香
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写真・野村真希
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写真・池上園美

 また池上は三味線を弾きながら都都逸を披露。6年前のデビュー曲「YUME NO RAN」最新曲「万華鏡」などを歌った。今月28日には毎月開催するラーク祭り「唄仲間の集い」を行うという。

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懐かしのムード歌謡の世界を楽しんだ午後のひと時 たくみ・木下・松浦・三浦の4人が切なく歌唱 大阪・八尾 [ライブ]

◆内山田洋とクール・ファイブの元ボーカルのたくみ稜、あらゆるジャンルをこなす歌姫木下結子、ロックンローラーから転身したジャジーな松浦ゆみ、幼い頃には三輪車に乗ってすでにムード歌謡を歌っていた三浦潤平。この4人が懐かしいムード歌謡に挑戦した「ライブ!懐かしのムード歌謡」が2024年4月7日、大阪府八尾市のカラオケ店・歌ごえスタジオかわぐちで開かれた。知っている歌が出るたびに観客は口ずさむなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていた。

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写真・第1回ライブ!懐かしのムードの出演者たち
左からたくみ稜、木下結子、松浦ゆみ、三浦潤平

 空前の昭和歌謡ブームと言われる歌謡界だが、その中でこのところ人気が再燃しているのが、バックコーラスが雰囲気を盛り上げる歌謡グループなどが歌ったムード歌謡である。

 それをライブで歌謡曲ファンに届けようーーと企画されたのが「ライブ!懐かしのムード歌謡」。歌ごえスタジオかわぐち(代表・川口哲也)が、初めての試みとして開催した。
 午後1時の開演には約50席の会場は満員。立ち見をする人もいたほどである。

 甘くてほろ苦い心歌の世界に誘ってくれますーーと、司会の牛尾先生の名調子で、まずは三浦潤平が歌う「小樽のひとよ」(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)からスタートした。
 続いて松浦ゆみが「長崎の夜はむらさき」(瀬川瑛子)木下結子が「伊勢佐木町ブルース」(青江三奈)たくみ稜は「東京の雨を札幌で」(秋庭豊とアローナイツ)をそれぞれ歌うと、会場の6つのミラーボールもキラキラとムードを盛り上げた。

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写真・たくみ稜

 ムード歌謡は子どもの頃に全盛だったーーと話すたくみは「昔聴いたムード歌謡は今も心の中に残っており、歌を勉強する生の手本になりました」と、デビュー後には内山田洋とクール・ファイブに誘われるなど、その甘い低音の声はまさにムード歌謡にはピッタリ。

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写真・木下結子

 木下は「歌手になった当初、ある料理旅館で歌っていましたが、2次会でクラブで歌ったのがムード歌謡で、そこでは最も受けました。この時の経験はその後の歌手生活に生かされています」と振り返っていた。

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写真・松浦ゆみ

 松浦は「元々はオールディーズなどを歌っていたので、ムード歌謡には詳しくはありませんでしたが、勧められて挑戦しました。皆さんに喜んでもらえて良かったです」といっ心配をよそに、会場からは〈アイドル〉の声もかかるなど、ステージを盛り上げていた。

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写真・三浦潤平

 また、三浦は「小さな頃に家の近所で ♪ 骨まで愛して〜と歌って遊んでいたし、高校時代にフェリーで北海道へ行った際には船内でずっとムード歌謡を口ずさんでいました」と、大好きぶりを話していた。

■ムード歌謡の定番のデュエットソング

 ムード歌謡に欠かせないのはデュエット曲。ヒット曲も数多い。この日はたくみと松浦が「赤いグラス」(アイ・ジョージ&志摩ちなみ)を、三浦と木下が定番曲の「北空港」(桂銀淑&浜圭介)と、相手を替えながら2曲ずつ聴かせると、会場では小声で一緒に歌い出す人も見られた。

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写真・たくみ稜と松浦ゆみ
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写真・三浦潤平と木下結子


 後半は三浦がこの歌には切ない思い出がありますーーと「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー)を歌うと、松浦は1964年にザ・ピーナッツが歌ってヒットした「ウナ・セラ・ディ東京」で大きな拍手を受けていた。

 木下は前出のクラブで歌っていたという1曲の中から、西田佐知子の「女の意地」を結子調で聴かせた。
 たくみは1969年の内山田洋とクールファイブのメジャーデビュー曲「長崎は今日も雨だった」を歌った。「前川清さんがソロになられて10年後にボーカルとして歌わせてもらった原点となる1曲です」。

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写真・出演者の4人と主催者の川口哲也さん(左端)

 ラストはそれぞれのオリジナル曲を歌った。
 主催者で歌手でもある川口哲也は「桜が満開の中、たくさんの方に来て頂き有難うございました。オープンして14年になる店ですが、これからも良い音楽と空間を届けていきます」と挨拶。
 次回は6月2日、入山アキ子らの出演(ほかは未定)で開催される。

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[歌ごえスタジオかわぐち]
https://kawaguchi-tetsuya.com/








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湯原昌幸、喜寿を迎えて 悔いのない人生 今後はいい歌を届ける [テレビ]

◆奈良テレビやJ:COM関西で放送中の音楽番組「演歌ジャックス」の2024年5月1週、2週の放送に芸能生活60周年を迎えている湯原昌幸(テイチクエンタテインメント)がゲスト出演する。3月6日に発売した60周年記念シングル「たそがれロマン」と、カップリングに収録している「雨のバラード」(弾語りバージョン)を歌う。

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写真・芸能生活60周年の湯原昌幸


 今年はデビュー60周年であると共に、3月5日に77歳になり喜寿を迎えている。さらに妻でタレントの荒木由美子との結婚生活も44周年にあたる。それを記念して新曲シングルには荒木とデュエットした「Fu・Ta・Ri」を収録した。

 「たそがれロマン」は「雨のバラード」をベースにした新しいラブソングであるという。
 湯原は「今まで歌ってきた等身大の曲は前作の『何もない手のひらは』で終わって、記念曲では歌謡曲の王道を歌いたかった。同じ事務所の作曲家森正明に希望通りの曲を書いてもらい、バンド時代のようにアタックの強い、素敵なスケール感なったと思います」と話す。

 喜寿という区切りの歳になって、これからの歌手活動について湯原は「今までにすでに悔いのない行動をしてきたので、これからは元気・健康でいい歌をお届けしていきたい」と抱負を語った。

※写真・記事の無断使用はお断りします。









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