SSブログ

池田輝郎(キングレコード) 初の母もの演歌「伊万里の母」 中高年の涙誘う郷愁哀歌 [インタビュー]

池田輝郎2.jpg池田輝郎が2012年9月26日に出した6作目のシングル「伊万里の母」は、初めての母もの演歌で、地元の佐賀県伊万里市を舞台にしている。故郷を恋い忍び、母を想って歌う楽曲は、早くも中高年男性の心をつかんでいる。伊万里市からは観光大使に、といった声も出ているという。この作詞を担当した喜多條忠は、ひそかに歌に遊び心を盛り込んだ。1番の歌詞で自らの母を、2番では作曲の水森英夫の母、3番で池田の母を描いているのだ。3人の母像が見事にひとつの歌を作り上げている。橋から見る夕焼けなど伊万里の描写は、長年、唐津競艇の解説者もしているという喜多條ならではのものである。池田はこの楽曲で、母ものという新たな境地を開いた。ファン層の拡大につながりそうだ。





伊万里の母.jpg



 「伊万里の母」の発売直後から動画投稿サイト「YouTube」には、中高年の人たちによるカラオケ歌唱動画のアップが相次いだ。
 そこには「懐かしい戦後の日本を思い出しました」「郷愁を感じて遂々涙ぐんでしまった」「中高年の男性には皆さんに通じる同じ思いがあります」「自分の母親を少し思い出しながら唄ってみました」などといった自らのコメントが添えてある。

 井沢八郎の「あゝ上野駅」をも連想させるこの歌は、ふる里を離れて都会に住む多くの中高年の心をとらえる。新曲発売後、1ヵ月余りのキャンペーンを続ける中では「涙を流しながら聴いてくれる人もいる」ほど、聴く人それぞれが自分の母親像と重ねる。しかも男性だけにととまらず、池田の人柄も手伝ってか、女性にも評判だという。

初めての台詞入り


 1番の歌詞に続いて、初めて台詞が入っている。
 「台詞入りの歌は得意ではない」という池田だが、レコーディング中に「台詞を入れてみようか、1回やってみて」という喜多條の突然の提案には、池田のみならず水森もディレクターも顔をしかめた。

 高倉健のようなしゃべりにしようか、冗談も交えていろいろと悩んだ挙句、標準語でさりげなく語ることにしてマイクに向かった。やり直しを求められると覚悟していたが、制作スタッフの評価は「100パーセント訛っていたのが、素朴さが出ていて良かった」だった。
 「カラオケを歌う方たちも、自分の言葉で語ってください」と池田。





 伊万里は焼きものの里として知られてはいるが、九州の一地方の町をタイトルにした歌が全国の人に受け入れられるだろうか。しかも今までは張る歌を得意としてきたが、こんなに音域が低い楽曲を歌いこなせるのだろうか-など、池田には不安もあったという。
 力ますずに丁寧に歌うことで、母への想いを聴く人に伝えられる、と自然体で臨んだことで、郷愁感を高めることにつながった。

 「2番の歌詞、♪ ひらがなばかりの 手紙をくれた のフレーズが一番好きなんです。先日、伊万里に住む80歳になる母を連れて伊万里川に架かる橋から夕焼けを見てきました。とてもきれいな忘れられない美しさでした」と池田。自分のふる里である佐賀県伊万里市をPRするチャンスという。

カップリンクでは「唐津くんち」の魅力を紹介


 カップリングでは同じ佐賀県の唐津市の豪勢な祭り「唐津くんち」を歌う。毎年11月2、3、4の3日間には県内外から100万人もの見物客が訪れ、市内14町から繰り出す14台の曳山に目を奪われるという。

 12月12日には「大阪発流行歌ライブ」、13日は「KOBE流行歌ライブ」と「恵比須堂 えんかjin 池田輝郎 歌とサイン会」に出演する。


[池田輝郎 オフィシャルサイト]
http://www.mitsui-ag.com/teruo/
[池田輝郎 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34464


nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。