SSブログ

千葉一夫(キングレコード)  新曲「佃の渡し」 和風なメロディーが人気 初の女性作曲家の作品 [インタビュー]

千葉一夫.jpg◆琴の音色のイントロが印象的な新曲「佃の渡し」(作詞・たきのえいじ、作曲・あらい玉英、編曲・南郷達也)。デビュー35年を迎えている千葉一夫が21014年10月出したが、発売当初から話題になっていた。これはすでに廃止になっている東京・佃にあった渡し船を舞台に歌っている切ない恋唄である。女唄なのであるが、そこには歌詞にはない粋な着流しの男を連想してしまったほどである。琴の音色がそんな和の風を漂わせているのだろうか。










 しっとりと和風のメロディーとともに歌うそれは、千葉の作品では初めてという女性作曲家のあらい玉英が作曲しをしている。あらいは香西かおりの「酒の河」などの作曲を手がけており、歌手でもある。
 「歌いやすいメロディー」といった評判も手伝って、オリコン誌のチャートでもベストテンの上位をキープしている。

 千葉は「作らずに自分らしく、そのまま素直に歌っています」という。それだからだろうか、ファンの間からは「千葉さんらしい歌だ」「本人の声質に合った楽曲ですね」と評判も上々で、「カラオケでも歌いやすくて、とても好きです」といった声も聞かれるほどだ。

かってあった船着き場の近くには今は、鉄骨製の大きな佃大橋が隅田川に架かり、往時の面影を感じることも出来ない。歌にある渡しの雰囲気も味わえないが、ただ3軒残った昔ながらの佃煮屋が軒を並べているのが、かろうじて歌の舞台を偲ばせてくれる。

 隅田川が隔てる向こう岸にいる貴方を想って生きる女を歌っているが、そこに見えてくるのは粋で男っぷりのいいひとりの男なのである。まるで映画かドラマのワンシーンを見ているかのような情景が浮かんでくる。時代は明治か大正。そんな空想をしてしまった。
 それを千葉に話すと「そうですか。女唄なのにね。うれしいです」と返してくれた。

 そんなことを思うのは他にいるかどうかはわからないが、歌の人気を見るとまんざら外れていないかもしれない。

癒し系演歌歌手


佃の渡し.jpg 「癒し系の歌を歌いたいんです。それが夢です」
 インタビューの中で千葉は、そう言った。
 「何年歌っていられるか分かりませんが、僕が一番好きな歌である聴いて心がホッとする爽やかな歌を歌いたい。売れないかもしれませんけどね」

 それが今、歌手として唯一やり残したことだという。
 癒し系演歌歌手って冠がついた歌手はまだいない。実現すれば彼が第1号になる。コンサートやライブでは大好きな「小樽のひとよ」などのカバー曲も歌ってきたが、オリジナル曲のカップリングとして癒し系と呼ばれる楽曲を収録してきている。
 今年1月に出した「花影の女~ニューバージョン~」のカップリングでは「ふるさとは城下町」といった具合に、かつての青春歌謡曲を思わせるような歌を歌っている。そのほかにも「いつか再会(あえ)たら」「白雪川」といったものもある。関西で評判の「明石海峡」も癒し系だという。

 「10年ほど前からそんなことを考えるようになったんです。ふわっと柔らかく歌うのが好きなんです。たとえると由岐さおりさんのような歌かな」

三たび柳澤純子とデュエット


 今年12月3日、千葉は柳澤純子とのデュエット曲「恋の十字路」(作詞・かず翼、作曲・大谷明裕、編曲・佐野博美)も出す。年末恒例となった女性歌手とのデュエット曲は、4年連続しての発売になるが、柳澤とは一昨年に続いて3枚目である。ムード歌謡の雰囲気いっぱいのメロディーと歌詞は、年末のカラオケ好きの人たちを楽しませることだろう。

 来年2月1日には東京都墨田区の東武ホテルレバント東京で「2015年春 千葉一夫新春パーティー おかげさまで35周年」を開く。
 また来年4月27日にはほかの3人の歌手とともに、大阪新歌舞伎座に出演することが決まっている。今年に続いて2度目の新歌舞伎座のステージである。



[千葉一夫 オフィシャルサイト]
http://www.a8k.jp/chiba_fc/
[千葉一夫 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10093






nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。