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KBA  大阪でも指導者講習会 「歌は息の芸術」 講師に作曲家岸本健介氏 夏木綾子が模範歌唱

◆毎年東京、大阪などで開かれているキングレコード歌謡文化アカデミー(KBA)に加盟するカラオケの指導者を対象にした「KBA 2015 指導者歌唱講習会」が、2015年10月1日、大阪市淀川区のニューオオサカホテルで開かれ、参加した人たちは課題曲の夏木綾子(キングレコード)が歌う新曲「夜鳴く・・・かもめ」の歌唱法を、同曲を作曲した岸本健介さんから1小節ごとの細かい指導を受けた。夏木本人によるミニライブも開かれ、参加者は「夜鳴く・・・かもめ」の生歌を聴いて指導のポイントを振り返っていた。10月9日には東京・ホテル椿山荘東京タワー塔でも開催される。

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腹式呼吸の練習をする参加者たち
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実際に歌ってみてアドバイスを受ける参加者

 集まったのは関西、中四国などから70人。日頃は自ら運営する教室の生徒に教える立場だが、この日は指導者としての技能にさらに磨きをかけようと、ギターを弾きながらの岸本さんの説明に真剣に耳を傾け、メモを録る光景も見られた。

課題曲の「夜鳴く・・・かもめ」は9月30日に発売されたばかりのほやほやの新曲。多くの演歌は去っていく男性を港や岬で見送って泣き崩れる女性が主人公だが、これは女性が船で旅立つという、テレサテンのヒット曲「空港」を想い起させる内容である。


KBA指導者講習会 湊尚子.jpg 歌の主人公の女性は「好きなだけでは添えない~」と身を引いていく、哀しい別れを選ぶ。歌ではその想いを表現しなければならない。
 この日、岸本さんとともに講師を務めたキングレコードのディレクター、湊尚子さん = 写真・右 = は「(表現力を高めるには)歌詞を何度も読み込む必要があります。頭に映像を浮かべてみるのもいいでしょう」とアドバイスしていた。

 湊さんはまた講習会の冒頭で、肩幅の広さで立つなど正しい歌唱姿勢や腹式呼吸の方法も分かり易く解説。「歌は息を使う芸術」と呼吸法の大切さを強調すると、参加者も早速に呼吸法を試していた。




 岸本さんによる講習では用意した譜面を見ながら1小節ずつ細かく歌い方を教えた。
たとえば「下手な人はノドだけ一本調子に歌っているが、上手い人は抑揚をつけています」など、歌は深みを持たせることで心地よく聴かせることができることを指摘。

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丁寧な指導が評判だった岸本健介さん

 1行目の ♪ 最終汽笛 ~ では夏木は裏声を使って女性の優しさを感じさせる歌い方をしている。ところが5行目の ♪ みれん心に 振り返りゃ ~ では「最初は裏声を使っていたけれども、女性の強い気持ちを表すには地声のほうが良く伝わる」(岸本)と、途中で変更されている。

このように主人公の感情表現は歌唱には欠かせない大切な要素となっていることが、繰り返し伝えられていた。

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グループごとに記念撮影

 参加者と講師のフリートーキングのコーナーでは、男性参加者から「譜面のコピーが問題になっていますが、コピーしてもいいのでしょうか」といった質問が出た。
 岸本さんは「譜面も著作物ですから、CD同様にコピーして授業に使うことは法律で認められていません。皆さんに音楽を大切にする心を持っていただきたい」と呼びかけていた。


KBA指導者講習会 夏木綾子.jpg 講習後のミニライブでは夏木綾子が登場すると、指導者講習会にもかかわらず会場からは「あやちゃ~ん」などと掛け声が飛び、握手を求める人もいるなど、相変わらずの人気ぶり。
 その夏木は「夜鳴く・・・かもめ」のほか「桜橋」「雪のれん」「雨がたり」「綾子のよさこい演歌」を歌って「福岡で生まれて通天閣が見えるところで育ちました。今なお大阪の人たちには、たくさんの応援を頂いています」と話していた。



夏木綾子・夜鳴く・・・かもめ.jpg











[キングレコード歌謡文化アカデミー]
http://www.kingrecords.co.jp/KBA/
[夏木綾子 オフィシャルサイト]
http://natsukiayako.net/





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