SSブログ

黒川真一朗(徳間ジャパンコミュニケーションズ)   8年ぶりの男歌「落ち葉舟」 男の人生を歌う  14日には大沢桃子と初デュエット曲リリース [インタビュー]

黒川真一朗.jpg黒川真一朗がデビュー12年目の今年、10枚目のシングルとして2015年9月9日に出したのが「落ち葉舟」。女歌のイメージが強い彼だが、男歌は「こぼれ灯」(2003年)以来である。つまづきながらも明日を夢見て生きる男の人生を歌っている。自らの歌人生をも重ねている。今年は年初から大忙しの一年である。春には初の米国・サンフランシスコでのコンサートを経験。秋には新曲発売に続いて初のデュエット曲をリリースする。さらにはカバー曲3曲を含む16曲を収録した5枚目のアルバムも予定されている。










 14年7月に出した「なみだ雨」が14年度の日本歌手協会最優秀歌唱賞を受賞している。黒川にとっては初の大きな賞であった。500余人もいるといわれる歌手協会の歌手の中での受賞である。予想もしていなかった受賞に思わず涙が浮んだのは言うまでもない。

 03年に「家族」で徳間ジャパンコミュニケーションズからデビューする以前は4年間、桐生なおとの芸名でキングレコードに在籍していた。その当時、デビュー曲として3年間歌い続けたのが、昨年、最優秀歌唱賞を受賞した「なみだ雨」だったのである。
 夢がかなって歌手となったもののキングレコード時代はまったく売れなかった。それだけに昨年の最優秀歌唱賞の受賞は何にも増してうれしかった。

 そんな不遇の時代など男の人生は必ずしも順風満帆ではない。辛いことも苦しいこともたくさんある。気が付くと枝から離れて落ち葉となって群れの中から外れてしまい、川の流れに身を任せることもある。しかしその川の流れこそ、大きな目標へ向かっての歩みなのである。


落ち葉舟.jpg 自らの半生を作詞家の志賀大介に話したら、このような内容の「落ち葉舟」が出来あがってきた。水森英夫が曲を書いた。「初めて歌詞を読んだ時、文芸的なスケールの大きな作品に仕上がっており、どのように歌えばいいのか迷ったほどですが、レコーディングでは自分の過去を重ねながら歌いました」と黒川は振り返る。

 「なみだ雨」が最優秀歌唱賞を受賞したこともあって、もうしばらくはこれを歌い続けるものだと黒川は思っていた。ところが急きょ新曲を出す話しが持ち上がり、発売の2ヶ月前の7月にはレコーディングをするといった急展開。これには黒川も目を白黒とさせるほどだった。

 受賞は黒川の背中を押した。
 年が明けて15年になると米・サンフランシスコの日本人会からサンフランシスコでコンサートを開いてほしい、といった依頼が舞い込んできた。日本のテレビ放送の歌番組を見た人たちが「懐かしい昭和歌謡曲を歌ってほしい」とリクエストしてきたのだ。
 黒川はテレビに出演して藤島恒夫の「お月さん今晩は」や春日八郎の「赤いランプの終列車」三橋美智也の「哀愁列車」など、昭和の名曲をカバーしていた。それが日本人会の人たちにの目にとまったのである。

 約600人が集まった会場でそうした懐かしい昭和の歌謡曲を存分に歌ったのは言うまでもないが、オリジナル曲も披露した。そうした誰もが知る名曲と呼ばれる歌のカバーは難しいものだが、日本に帰ってからある春日八郎ファンから「上手く歌ってくれてありがとうございます」と、電話をもらったという。本物を知るうるさいファンに認められたことで黒川は一層自信を強めた。

■初のデュエットは大沢桃子と

 背中を押されて風に乗ったのか、黒川は新曲に続いて10月14日には初めてのデュエット曲「心の花を咲かせましょう」を出す。相手役は徳間ミュージック同期生の大沢桃子である。同期生ということもあって、イベントやディナーショーで同じステージを踏んだことはあるが、一度も一緒に歌ったこともなく、顔を合わせると「いつかデュエット曲をだしたいね」と話していた。徳間の創立50周年企画のひとつとして現実になった。


 発売間近だがどんな歌か気になる。
 橋幸夫と吉永小百合の「いつでも夢を」のような青春歌謡曲だそうだ。さわやかさをテーマに昭和の香りがする、乙女チックな可愛らしい歌だ。

 「ふたりとも結構こぶしを利かせて歌う方なんですが、今回は青春歌謡曲なんでこぶしは取ってくれ、と頼まれましたが難しいですね。それにキーを合わせるのも苦労しました。彼女は女性としては低い方だし、僕は高いしね」

 珍しく2人同時録音でレコーディングした。ディレクターから「はい、見つめ合って下さい」と注文が入る。ふたりは見つめ合うのだが、今まで兄妹のように接してきただけに「目と目が合って、おもわずお互いに吹いてしまいました」と初デュエットのレコーディングは、ほのぼのとして心が穏やかになるその楽曲のような雰囲気に包まれていた。

 続いて11月18日にはアルバムも発売する。先頃、レコーディングを済ませた。
 オリジナル曲13曲とカバー曲3曲の16曲を収録する。「カバーのうち1曲は歌ったことがありましたが、2曲は歌うのは初めてでした。3曲を文字1文字であらわすと、『耐』『淋』『愛』で、皆さんに思い出がある歌だと思います」と黒川。

 去年の受賞以降、急速に忙しくなってきた今年。追い風に乗ってさらに飛躍が期待されている。





[黒川真一朗 オフィシャルサイト]
http://blogs.yahoo.co.jp/shinchanclub2006
[黒川真一郎 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/kurokawa.html








nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。