真咲よう子（日本クラウン） 新曲「つれそい花」 明るく優しい連れ添い演歌 女性を歌い分けて５８作目

◆地下足袋を履いた歌姫、真咲よう子が２０１６年７月６日、５８枚目のシングル「つれそい花」を出した。７月１８日には名古屋・栄の札幌かに本家栄中央店で新曲発表会を開く。出身地の名古屋での新曲発表会は恒例。新曲は真咲らしさを前面に押し出した明るく優しい歌に仕上がった。本人は「独身なので夫婦、とりわけ女房の気持ちを理解するのは難しいのですが」といいながら、とにかく楽しんでレコーディングしたと話していた。



真咲よう子


　♪ ふたり・・・より道・・・まわり道 ～ 。
　 「つれそい花」の１番から３番まで繰り返し歌うところが人生を最も良く表していると、真咲はいう。「人生はいい事ばかりではないし、また１人で解決できなくても誰かに話すことで解決できることもあります。この歌はそんなことを歌っています」
　演歌といえばとかく不倫のにおいがするものが多い。真咲の楽曲もそうしたものがたくさんあった。


　ところが「つれそい花」は歌っていると表情が自然と笑顔になってくる明るい演歌。日本クラウンのディレクターも、今回の楽曲では真咲らしさを思い切り出したという。
　真咲らしさとは・・・。
　「私自身、ナショナルのような明るさ」と、真咲はきわめて明るく振る舞う。しかも今の若者は＜ナショナル＞なんて知らないかもしれないジョークを盛り込んで、周囲を笑わせるのも彼女ならでは。
　 「私、かなりの天然なんです」
　と屈託なく笑ってみせる。
　新曲のジャケットやポスター、チラシなどすべて柔らかなピンク色である。それも彼女の明るさをイメージしたものである。

　 「つれそい花」は ♪ 咲いて嬉しい つれそい花よ ～ と、最後はハッピーエンドで「元気が出る歌なんですよね。笑顔を忘れずに歌っています。気持ちが和らいできま」と真咲。
　ファンの間からも「明るくて覚えやすい歌ですね」と評判も上々である。
　この歌が自分らしいことについては「頂いた作品では何時も歌の主人公を演じていますから、これが私にピッタリかどうかは分からないんですよ」とも。

■楽チンなカラフルな地下足袋で闊歩


　デビューは１９８１（昭和５６）年である。それより以前、１９７３年に一度ビクターから本名の紅谷洋子でアイドル路線でデビューしたことがあるが、演歌歌手としてのスタートは日本クラウンからの８１年である。
　そのデビュー曲「女のみれん」から数えて今作の「つれそい花」で５８作目になる。カップリングも入れると１１６曲。それぞれ違う女性を歌ってきた。まさに＜女百態＞である。
　「作品ごとに歌の主人公を歌い分け演じてきました。何人の女性を歌えるか、一生かけてのチャレンジですね」

　カップリングは「波の華」。メイン曲とはまったく逆に悲しい女を歌った楽曲である。当初はメイン曲と同じ日にレコーディングが予定されていた。ところがあまりに内容の違う楽曲に１週間の余裕をもらうことになった。
　「うら声が得意と思っていたんですね、ですからこれもうら声を入れようと思っていたんです。ところがディレクターから『うら声なしでね』と指示が出たものですから、地声で行くことになったんです」
　うら声を使った「つれそい花」と違って「波の華」は、強い女性が描かれている。百態の女を演じ分ける真咲よう子の面目躍如といったところだ。

　さて真咲よう子を語る上で見逃せないもう一点は、靴に替えて地下足袋を愛用していることだろう。派手好きの大阪の女性と言えども、地下足袋を履いて電車に乗っている人に出会ったことはない。彼女はステージを降りると地下足袋なのである。インタビューした日には、洋服の柄に合わせてポップなチェック柄の地下足袋を履いて現れた ＝ 写真・上右 ＝ 。
　地面を足の裏で直接に感じて歩くのは足の健康にいいという。
　「とにかく楽チンですね。京都のお店で見つけて買ったのですが、そこの出店が東京・青山にもあって、いまはそこを利用させてもらっています」

　今は手拭いなどとともに和の香りが外人観光客の間でも人気が高まっているようだ。もちろんステージでは草履を履くのは言うまでもない。






［真咲よう子　オフィシャルサイト］
http://www.crownmusic.co.jp/artist/masaki/wn.html
［真咲よう子　日本クラウン］
http://www.crownrecord.co.jp/artist/masaki/whats.html