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青木美保(キングレコード) 新曲「秋燕」で蘇った声と自信  想いをツバメに託して心の内を歌う [インタビュー]

青木美保.jpg◆春にやって来て、秋には南国へと去っていくツバメ。それを人にたとえた青木美保の新曲「秋燕」(作詞・麻こよみ、作曲・岡千秋、編曲・前田俊明)。この作品との出合いが彼女を蘇えさせた。2000年から患っていた声が出なくなるけいれん性発声障害も5年前には完治し、仕事への復帰を果たしていたのだが、その後の歌唱は恐る恐るの連続だった。ところが今回の新曲は自信を完全に取り戻させてくれた。ツバメは青木にかつての声を運んできてくれた幸福の鳥のようだ。










 「なんか勇気が出てきたよ」
 レコーディングを終えた青木美保は覆いを取り払ったかのように、明るく周りにいたスタッフに話しかけた。
 10年間歌手業を休み苦しんだけいれん性発声障害から5年前に復帰したが、まだ声を出すことに不安を抱えていた。どこか昔の青木ではない、そんな感じを周りにも与えていた。それがレコーディングの最中に病気をする以前の声に戻った、というのである。
 「お医者さんはもう大丈夫と言って下さっていたんですが、自分ではまだどこか傷の薄皮が残っていたようで、自信をもって声を出せないでいたようなんです」


青木美保・秋燕.jpg 復帰して5年。「秋燕」はそれから4作目の作品である。毎回、今回が最後かもしれない、と不安も抱きながらのレコーディングだったという。
 ところが今作のレコーディングではなんと自分でも驚くほどに、病気をする以前の声に戻っていたのである。「その途端に次にもつなげられると希望が見えてきました」と、青木はその喜びをヘッドホンを付けたままかみしめていた。

 青木に歌わせる歌を模索していたディレクターが示したのが「秋燕」だった。 2番の歌詞 ♪ あの日に も一度 帰りたい ~ は、偶然にも青木が永く想い描いていた姿そのものであった。

 彼女にとって忘れられない楽曲となった「秋燕」は「懐かしさの中にも新しさがある」と話す。
 そのひとつが、一瞬、CDプレーヤーの故障かと思わせるような、・・・・の間である。約1秒という短い間である。ところがそれが聴く者をオャッ?と思わせる。この歌のサビ、一番の歌いどころでもある。
 青木が「気持ちを切り替える重要な一拍ですね」というように、ふっ切った想いをツバメに託すといった、歌の中では揺れる動く心の内を表現する重要なところなのだ。

 「事務所、レコード会社などスタッフが一丸となった想いが、こんないい作品を提供してくれたのだと思います」と青木。

■明日への望み

 「秋燕」が青木の不安を取り除く要因になったことは疑いのない所だが、見えない努力も5年間続けてきた。
復帰してから東京にいる時には週1回ボイストレーニングを続けている。ステージの前に上がる前には毎回、20-30分間も発声練習は欠かさない。青木はその効果は小さくないことを指摘する。
 さらに食事は「夜には炭水化物は控える」など、きのう(2016年10月13日)に50歳になったばかりの身体を気遣う。それでも肉は必ず食べるようにしている。とくに「仕事の前にはパワーが必要だからね」とも。



 カップリングの「満天の星」は元気に歌える応援歌である。夜空を見上げて頑張ってもらいたいと想う、地震の被害を受けたふる里・熊本へのエールだという。もちろん青木本人を励ます歌ともとれる。3番の歌詞 ♪ つらい日ばかりは 続かない ~ 何度も自分に 言い聞かす ~ は、病気の発症から今作までの15年間の想いのようでもある。
 「心の傷を癒すには時間が必要です。蘇るまで忘れてほしくないんです。時々想い出して、出来れば足を運んでもらえるとうれしいです」と呼びかけ、ふる里の復興と自分にもかけた想いを馳せていた。


[青木美保 オフィシャルサイト]
http://www.aqua-pro.co.jp/talent/aokimiho/index.html
[青木美保 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10406




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