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大沢桃子(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 「恋する銀座」 スーパーピンクパンサーのエレキサウンドで懐かしの昭和30年代の銀座を再現 [インタビュー]

大沢桃子5.jpg◆昭和30年代、40年代の懐かしいグループサウンズ(GS)を彷彿させるエレキサウンドで観客を惹きつけているのが、大沢桃子のコンサートをいつもバックで盛り上げているスーパーピンクパンサーたちである。彼らのサウンドをそのまま取り入れて、2016年10月5日に発売された大沢桃子とスーパーピンクパンサーの新曲「恋する銀座」が、懐かしいメロディーも手伝って今、人気絶頂だ。いつもの着物から赤いドット柄のワンピース姿の衣装に替えて、歌い踊る桃ちゃんに刺激されてか、思わずツイストを踊り出す観客もいる。


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 「恋する銀座」が発売された直後のオリコン演歌チャートでは、7位にランキングされた。楽曲は今までの桃子演歌とはまったく違っている。スーパーピンクパンサーのエレキサウンドに乗った、まるでGSのようなそれが客席に届けられると、会場は自然といつものコンサートとは異なる盛り上がりを見せる。
 戦後からの復興の象徴であったオリンピックが日本で初めて東京で開催され、東京と新大阪の間に夢の超特急と呼ばれた新幹線が走るなど、右肩上がりに日本が成長し始めた頃に流れていたのと同じメロディーに、観客の多くが懐かしさを感じていたからである。

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 そんな曲と歌詞を大沢桃子が、ペンネームの仲村つばきで書いた。
 もちろん彼女が生まれる以前の世相やファッションなど解るはずはない。大沢桃子は「インターネットで30年代がどのような時代だったのかを調べました」と打ち明けている。
 歌詞に登場するモダンガールやモダンボーイは、大正末期から昭和初期にかけての先端ファッションの男女を指す。正確には時代が合わない。それを周りからも指摘されいるが、大沢は「銀座はレトロモダンな街だから」として、敢えて歌詞を変更することはなかった。創作者として自説を通す揺るがない一面が見てとれる。

 プロモーションビデオ(PV)は都内のスタジオで撮影したものだが、大沢が歌い、スーパーピンクパンサーが演奏する実写に、CGで描いた日劇を想定した会場を重ねて仕上げている。

■初の大沢とスーパーピンクパンサーの共演CD

大沢桃子4.jpg 今まで東京・浅草で4回、名古屋では8年連続してコンサートを開いている大沢は、来年も実施することをすでに決めているという。いずれも8人編成の専属バンド、スーパーピンクパンサーが、いつも彼女を支えている。
 大沢はかつて、エレキの神様と呼ばれる寺内タケシのもとで歌手デビューを目指して修業を積んだ。その寺内のバンドメンバーたちで作ったのが、スーパーピンクパンサーである。彼らとコンサートのたびに大沢は「コンサートで出演者と客席が一緒になって歌える歌を作りたいね」と語りあってきた。

 それを具体化させようと大沢が詞を書き、曲は伊藤薫と共作して「恋する銀座」は出来あがった。演奏はもちろんスーパーピンクパンサーで、初の大沢との共演盤のCDとなった。




 昭和30年代の東京、銀座は日本中の憧れの地でもあった。多くの人たちが出身地を後にして東京を目指した。年月を経て東北大震災の後、大沢はスーパーピンクパンサーと一緒に銀座社交料飲協会主催の懇親会に招かれ歌を披露している。それが銀座と本格的に関わることになる最初だったが「その時の会長さんが青森県出身でした。岩手県と青森県ということもあって、親しくお付き合いさせていただくことになりました」と、この時の出会いが今回の新曲へとつながっていくことになる。

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 協会はその名前の通り、銀座で商売をするバーやスナックなど料飲店の経営者の団体である。ところがメンバーの7割りは東北など地方出身者で占められているという。そんな縁も重なって、銀座と地元の大船渡の絆が強まり「いつか銀座の楽曲を書いてみたい」といった想いが心の中で少しずつ大きくなっていった。

■青春をテーマに銀座を歌う

 曲は出来たものの、演歌好きの大沢のファンがエレキサウンドの「恋する銀座」をどのように思うかが心配だった。シンガーソングライターの大沢は楽曲が出来あがるといつも、真っ先に母親の感想を聞いている。今回も訊ねている。
 どんな反応なのか恐る恐る待つ彼女に「母さんはこういうのも好きだよ。懐かしいよね」といった言葉が返ってきた。
 「そのひと言でこれで行こうと決心が付きました」と大沢。



 発売後のキャンペーンでもペンライトが揺れて「1回聴いただけで、覚えやすくて歌いやすい」とファンの反応も上々だ。
 昔を懐かしむ人たちばかりではなく、CDの即売会では「PVを見た」とやって来た中学1年の女の子がいたり、子どもを連れた30代の女性など幅広い人たちから支持されている。
 大沢桃子は「青春をテーマに懐かしのエレキ・サウンドに乗せて、全国の銀座を元気にします」と話している。


[大沢桃子 オフィシャルサイト]
http://bspro.jp/momoko/
[大沢桃子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/oosawa.html





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