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藤原浩(キングレコード) 「雪舞いの宿」 前作を超える完成度の高いしっとり演歌 藤原浩の新しい魅力を感じて! [インタビュー]

藤原浩.jpg◆歌手生活23年目を迎えている藤原浩が、2016年8月に出した「雪舞いの宿」で、♪ 船に乗らなきゃ来れない宿 ~ として有名な富山・大牧温泉を舞台に、成らぬ逢瀬の一時を情感たっぷりに歌っている。前作「越前つばき」(2015年)に続く北陸シリーズで、意外にもピッタリとハマってしまったしっとり女歌は藤原演歌として定着していくのかもしれない。



藤原浩・雪舞いの宿.jpg









 「越前つばき」が思わぬ好評だったという。
 藤原浩と言えば永く「ふたりの始発駅」(2007年)「あなたが終着駅」(同)の印象が強かった。以来、藤原演歌の方向は迷走したが、ここにきてポジションが定まった感がする。
 これまで歌う機会がなかったしっとり演歌を前作で初めてもらった。しかも<ご当地>演歌であった。場所は藤原の強い地盤でもある福井県である。ねらいは当たってCDは売れ、カラオケで歌う人も多い。

 それに次ぐ「雪舞いの宿」もしっとり演歌で、雪をも溶かしてしまいそうな強い女の情念を、切なく歌い上げる。舞台は富山県南砺市にある大牧温泉。冬は雪に閉ざされる。ただでさえ庄川を船で下って行くしか手段がない秘境の宿である。評判が高かった前作に続いて北陸を歌って、上昇気流に乗る。
 もちろん前作同様に評判は高い。10月17日付けのオリコン演歌チャートでは28位、初登場は3位と上位に食い込んでいる。

 かつてその温泉宿での宿泊体験があるキングレコードのプロデューサー中田信也氏が「カラオケ好きな人たちが好んで歌いたくなるようなものを」と企画して、仁井谷俊也氏が詞を書き、徳久広司氏が曲を書いた。

 デビューから10年間所属した三船和子音楽事務所から独立して12年半。ようやく大きな花が咲きそうな気配である。

 藤原はデビュー6年目の1999年に出した「未練のグラス」のカップリングに収録した「城崎の夜」でも、やはり雪がアクセントとして欠かせない兵庫県・城崎の温泉宿を舞台にしている。
 そんな今までの藤原浩らしさを残しつつも、しっとりとしたご当地演歌は、ファンはもちろんのこと新たにたくさんの人たちを惹きつけている。



 「越前つばき」ではインストアライブで長い行列が出来たほどであった。今作の制作は、その作品と同じ阿吽の呼吸による仁井谷、徳久のふたりである。藤原は「前作の曲風を踏襲しており、メロディーは斬新でもあり、クオリティー度をさらに高めています。歌にはメリハリがあって、一般の人たちにとっても歌いやすくなっています」と太鼓判を押す。
 一面の雪景色を連想させるイントロが楽曲を盛り上げる。最後は ♪ 雪舞いの宿 ~ とスケール感を高めている。前作よりも一段と完成度を高めているようである。

 藤原は「前作の『越前つばき』を超える作品として期待を寄せています。皆さんに歌ってもらって、藤原浩の新しい魅力を感じ取ってもらいたいです」と話している。


[藤原浩 オフィシャルサイト]
http://members2.jcom.home.ne.jp/hiroshi-fujiwara/
[藤原浩 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=17853




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