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中村美律子、大阪・新歌舞伎座でコンサート もず唱平コーナーから昭和歌謡リクエストなど新趣向盛り込む [コンサート]

◆歌手中村美律子(キングレコード)が2022年8月25日、大阪・上六の新歌舞伎座で「中村美律子コンサート 2022」を開いた。人気の長編歌謡浪曲など代表曲の数々をはじめ、中村が歌ってきた作詞家もず唱平作品コーナーや観客のリクエストに応えるコーナーなど、新しい試みの内容に会場いっぱいの〈みっちゃん〉ファンは満足し切ったようすだった。

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 この日、移住先の沖縄から来阪して会場に姿を見せたもず唱平が、中村美律子に今までに書いてきた作品の中から「大阪情話」「段平いのち」「釜ヶ崎人情」「浪花物語」「もどりゃんせ」の5曲を歌い、さらには金田たつえが歌った作品でもずの代表作品である「花街の母」をアカペラで歌った。
 この中の1曲「浪花物語」は五木ひろしとのデュエット曲。中村がテレビ番組「乾杯トークソング」(MBS)に出演していた時に、ゲスト出演した五木に「デュエットをしたい」と言ったのがきっかけで出来上がった、というエピソードも披露した。

 コーナー番外編ではもずからのリクエストで、もずが尾鷲義人に書いた「酔っぱらって子守唄」も聴かせた。

 休憩をはさんでの2部では、事前に選ばれた昭和歌謡ヒット30曲の中から、客席から挙がった団扇の数で選ばれた、「岸壁の母」「浪曲子守唄」「会津の小鉄」など7曲を歌った。
 本来なら客席と一緒になって歌いたいところであったろうが、中村ならではの観客と一緒に盛り上がる演出に、会場は大盛り上がりであった。

 中村美律子と言えば台詞入りの長編歌謡浪曲。この日は「壷坂情話」を、たっぷり20分近くに渡って歌い上げた。
 またいつもならエンディング曲としてコンサートを盛り上げるはずの「河内おとこ節」は、2部のオープニングで聴かせたほか、後半では「島田のブンブン」「下津井・お滝・まだかな橋」や台詞入りの「恋の大和路 〜 梅川・忠兵衛『冥途の飛脚』〜 」なども聴かせた。
 
 コロナ下である事を理由に、掛け声などの自粛が呼びかけられていたが、それでも我慢できないファンからは「待ってました」「みっちゃん〜」などの声が飛び、中村もコンサートのラストを迎えて「もっと歌いたいけれど」と少々残念そうに「楽しい1日を満喫することが出来ました」と、新曲「銀の雨」ラストソングの「明けの明星」(「銀の雨」のカップリング曲)を歌った。

 会場には在阪の歌手などの姿も数多く見られた。


[中村美律子 オフィシャルサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
[中村美律子 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462








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