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三代沙也可(キングレコード)  好スタートの新曲「鎌倉恋歌」  ロマンいっぱいの一途な恋物語に男女共に共感 [インタビュー]

三代沙也可.jpg三代沙也可の歌には悲しい恋の歌が多い。2015年3月に出した新曲「鎌倉恋歌」は、恋を捨てにやって来た鎌倉の町で、源義経への想いを抱きつつ頼朝の前で舞った静御前の苦しい胸の内に重ねる女性を歌う。傷心の主人公を小柄な三代が舞いながら艶やかに演じる歴史ドラマ。4月6日付けオリコン誌の演歌・歌謡曲チャートでは6位にランキングされるなど、女性だけでなく男性の心をもとらえる今話題の恋歌だ。











 しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問うまで
 百人一首に収められた平兼盛の歌である。
 インタビューの冒頭、三代はこの歌を教えてくれた。
 現代語に訳すと、心に秘めてきたけれど、私の顔を見て「恋でもしているのですか」と尋ねられるほどです、と照れを隠しながらもどこかうれしい女性の気持ちであろうか。
 「恋の歌はそのようにときめいた気持ちで歌わないとね。好きな人がいるのといないのでは、同じ歌でも全然違ってきます」

 三代は恋でもしているのだろうか。尋ねてみた。
 「2、3年前から。一般の人ですよ」
 女子高生のような顔になった。

 痩せたのもそのためなのか。去年取材した時には48kgあった体重も今は45kgになったという。
 「恋やつれじゃないですよ。ジムに通って絞ったおかげです」
 あっ、そうだたんですね。


三代沙也可・鎌倉恋歌.jpg それにしても歌の艶っぽさはそんなところから出ていたのか。
 歌は源義経と愛妾、静御前の恋物語に材を取っている。ロマンいっぱいの歴史物語に秘められたラブストーリーである。これを作詞した志賀大介は1番と3番のそれぞれ6行目に出てくる ♪ あゝ しずやしず ~  にこだわって書いたという。
 ところが三代はそこに注文を付けた。
 「ここは歌のクライマックスですよね。私も大好きなところです。実は最初は2番にも、♪ しずやしず ~ はあったのですが、先生にお願いして ♪ 恋しさが ~  に代えてもらったんです」

 恋しさが指からこぼれてしまう。どうしようもない哀しさがひと際増すようだ。

 歌は義経を想って舞い歌う静御前の姿と三代が重なる。
 袂を指先で掴みこころの苦しさを表す歌う仕草は、一段と柔らかさを増し可愛らしくも哀しさを感じさせる。新曲を出す度に振付を日舞の師匠に教えを請うてきた。
 「今回も藤間流の先生に3日間みっちりと教えていただきました」

 CD発売後の売行きは、自身の一番の代表曲という「酒がたり」(平成14年)にも迫る勢いも感じられる。それを援護射撃するのはカップリング曲だ。
 カップリングには今回、前作の「江ノ島ひとり」に歌謡浪曲を入れたニューバージョン「江ノ島ひとり ~歌謡浪曲入り~ 」を収録した。歌謡浪曲は初めての試みである。
 前作の「江ノ島ひとり」は「鎌倉恋歌」と違って、発売直後の動きは悪かった。ところが神奈川県内の平塚や逗子あたりで念入りにキャンペーンを行ったこともあって、じわじわとCDの販売枚数が伸びた。1年で約3万枚を記録している。

 それだけに「江ノ島ひとり」への三代の想いも人一倍。代表曲にしたいという本人の強い願いもあって歌謡浪曲版として、新しい江ノ島を再リリースした。

 三代は「江ノ島と言えば三代の代表曲と言われるのを目指します」と熱い。
 鎌倉、江ノ島としばらくは神奈川県民になったつもりで歌うのかもしれない。





[三代沙也可 オフィシャルサイト]
http://www.mishirosayaka.com/index.html
[三代沙也可 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10053


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