道頓堀SUPER歌謡劇場 初の３回公演 ゲストに平和勝次、歌謡女子じゅくぜん果実ら 叶麗子は「王将」を 溝畑大阪観光局長、演歌・歌謡曲を大阪コンテンツとしてアピール

オープニングは叶麗子と大阪歌謡女子団による「くしたんのテーマ～串揚げと通天閣と私」

◆大阪の新しい演歌・歌謡曲の発信舞台として注目を集める道頓堀SUPER歌謡劇場が、2015年７月21日、大阪・道頓堀のライブハウス「ＺＡＺＡ」で開かれた。平和勝次が７月４日に出したばかりの新曲の「百歳音頭」を披露し、作詞・作曲家の中村泰士プロデュースの歌謡女子じゅくぜん果実は石原裕次郎が歌った「きょうよりあしたが」のリメイク作品を歌唱。レギュラーの叶麗子は「くしたんのテーマ～串揚げと通天閣と私」で会場を盛り上げた。浅田あつこ、木下結子、おおい大輔も出演。また大阪観光局の溝畑宏局長が会見し、同劇場を外国人向け観光コースに組み入れ、演歌・歌謡曲を大阪コンテンツとしてアピールすることを正式に発表した。



















叶麗子

　昨年12月から始まった道頓堀SUPER歌謡劇場は今回で７回目。たくさんの人たちに昭和の歌謡曲や最新の演歌に親しんでもらおう、と今回からは１日３回公演とした。さらに吉本興業と提携して若手芸人によるコントなどを盛り込む。 今回はパフォーマーのもりやすバンバンビガロが出演し、一輪車に乗りながらのジャグリングで笑いを誘っていた。


もりやすバンバンビガロ

　歌のオープニングは同劇場のレギュラーで通天閣の歌姫の異名も取った叶麗子。今は活動のメインをこの道頓堀に移しているが、通天閣歌謡劇場当時から熱いファンンは今なお多く、この日はたくさんの応援隊が声援を送っていた。「くしたんのテーマ～串揚げと通天閣と私」と通天閣にちなんで村田英雄の「王将」を歌った。
　「くしたん－ 」では、６月にデビューして道頓堀400年の記念曲「道頓さん」を歌う大阪歌謡女子団のメンバー８人が叶のパックで踊って華を添えた。


大阪歌謡女子団

　大阪歌謡女子団は道頓堀開削400年を記念して公募された15歳から27歳の女性グループ。デビュー曲「道頓さん」も歌った。



















平和勝次（左）と浅田あつこ

　メインゲストは平和勝次。人気の「宗右衛門町ブルース」、新曲でCD購入者には100歳まで生きられます保証書が付いてくる「百歳音頭」を披露。
　デビュー20周年の浅田あつこは「蒼い海峡」「たそがれの御堂筋」を、木下結子はデビュー曲の「放されて」と新曲の「盛岡ロマンス」、おおい大輔は師匠のj天童よしみの出世作「道頓堀（とんぼり）人情」とオリジナルの「昭和時代の忘れ物」を歌った。



















木下結子（左）とおおい大輔

　７月17日にデビューし、この日が関西での初お披露目だった歌謡女子じゅくぜん果実も出演。デビューは石原裕次郎の命日。同劇場をプロデュースする中村泰士が企画した、元グラビアモデルの小島綾香と日系ブラジル３世のデボラ延寿によるデュオ。中村が約40年前に石原に提供した「きょうよりあしたが」など楽曲４曲をリメイクして歌っている。


歌謡女子じゅくぜん果実

　この日、彼女たちはデビュー曲の「きょうより － 」を歌った。「石原家の家族を歌ったかのような詞の内容は、昭和の温かさが感じられます」と彼女たち。

大阪を演歌・歌謡曲のメッカに

　また同劇場２回目公演終了後、大阪観光局の溝畑宏局長と中村泰士、叶麗子が出席して、外人観光客へ向けて演歌・歌謡曲のライブショーを開くことを発表した。「Music news jp」では、６月17日付ですでに報じている http://music-news-jp.blog.so-net.ne.jp/2015-06-17-1 が、溝畑局長が出席して正式に発表した。


溝畑大阪観光局長（左）と中村泰士（中央）、叶麗子

　溝畑局長は「大阪コンテンツでもある演歌・歌謡曲で、大阪を文化・芸能の都として再生させたい」とし、道頓堀SUPER歌謡劇場を海外からの客に夜のエンタテイメント観光コースとして提供していく考えを明らかにした。
　これの仕掛け人の１人でもある中村は「大阪を歌謡曲のメッカにしたい」と意欲を見せていた。




　最後は全員で中村泰士作詞・作曲の「大阪ヒューマンランド ～やんか！～」を賑やかに歌って幕を閉じた。