真咲よう子(日本クラウン) 「晩秋ひとり旅」 デビュー60枚目シングル 心地よい三連のリズム カップリングは「宗右衛門町ブルース」 [インタビュー]
◆日本クラウンの歌手、真咲よう子が2018年4月25日に出した新曲「晩秋ひとり旅」は、彼女が1981年に「女のみれん」で日本クラウンからデビューして、ちょうど60枚目のシングルになる。歌は語るような出だしから、徐々に盛り上がって行く。ラストは伸びやかに歌うドラマチックな楽曲である。心地よい三連のリズムで評判が良かったという前々作の「つれそい花」(2016年)のカップリング曲「波の華」に倣った、悲恋を歌う自信作品である。
「晩秋のひとり旅」の本格キャンペーンは5月15日、ショッピングモール・岸和田トークタウン(大阪・岸和田市)の大阪からスタートした。トークタウンで歌ったのは初めてで、次の会場のイズミヤ今福店は10年ぶりだったという。明日16日には12年ぶりに大阪発流行歌ライブにも出演することになっている。
「歌うのが難しいと言われていた前作と違って、今作は皆さんにとって歌いやすいようです。これから夏を迎えようとしている季節ですが、秋に向けて沢山の女性に歌って欲しいですね」
イズミヤ今福店での歌唱キャンペーン(2018.5.15)
三連のリズムの楽曲がメイン曲というのは久しぶりだという。真咲の多くの作品は裏声で女性の艶っぽさを表現してきたが、今回はディレクターの要望に「地声で出るところまでのキーで作ってもらった」と、どんなリクエストにも応える職人根性を見せる。
裏声から地声に変えたため、歌の雰囲気は今までのものと違っているが、女の哀しさを歌うのは同じ。
この歌には地名は出てこないものの、真咲の中では「北海道・釧路の肌に突き刺さる寒さをイメージして歌っています」という。
どうして釧路なのだろう。
「釧路は毎年行っているんですよ。そこは晩秋の夕陽がとてもきれいで、町の橋の上から見る景色の美しさも格別です。それに雪が降った後の寒さなど、肌で感じるところが歌とピッタリなんです」
今秋には釧路を含む北海道地区でのキャンペーンを予定している。
カップリング曲ではレパートリーにもなかった「宗右衛門町ブルース」を歌う
カップリングには平和勝次とダークホースの大ヒット曲「宗右衛門町ブルース」(1972年、日本クラウン)を収録した。自身のレパートリーの中にはなかったという初めて歌うものだった。ところが「レコーディングでは違和感もなく、伸び伸びと歌えました」と、和服姿の居酒屋の女将をイメージして歌っている。
カバー楽曲を収録するのは神戸一郎が歌った「あじさいの花」をリメイクして出した同名曲(1994年)以来だという。
■山口百恵と同期
3年後にはデビュー40年という節目を迎える。「百恵ちゃん、淳子ちゃんと同期なんですよ」と言うように、クラウンからのデビュー以前の1973年、15歳の時に本名の紅谷洋子の名前で、ビクターレコードから「思春期」でアイドルデビューして、ふたりと競い合っていたのである。その時から数えると今年は歌手デビュー45年ということになる。
アイドル路線から退き、三波春夫に付いて4年間、ステージマナーなど専ら礼儀作法を学んだ。クラウンへはレッスン曲の持ち込み作品だった演歌「女のみれん」での再デビューだった。以来、1年にほぼ1作品をリリースしてきている。
裏声を使わずに地声で切ない女性を表現する
2年前から毎月1回、東京・阿佐ヶ谷の事務所近くにあるカラオケ喫茶を会場に、店が営業を終えた夜に、ライブ「よう子の部屋へようこそ」を開いている。20人程度小規模なイベントだが、2時間かけて千葉からもやって来る熱心なファンもいるほどだ。
真咲は新曲とリクエスト曲、懐メロなど8曲ほどを披露する。歌好きの人たちが歌うコーナーも設けて、みんなで歌を楽しんでいる。
「CDとは違う歌い方も聴いてもらえるので、楽しんでもらっています。ぜひ生の『晩秋のひとり旅』も楽しんでもらいたいです」と真咲。
「晩秋のひとり旅」は今の自分を集大成した作品だと自信を見せる真咲は「自分の作品はどれもストーリーを組み立てて歌っていますが、今作の『晩秋のひとり旅』は特にドラマを作りやすい内容です。語るように歌ってもらえるといいですね」と話していた。
[真咲よう子 オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/masaki/wn.html
[真咲よう子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/masaki/whats.html
「晩秋のひとり旅」の本格キャンペーンは5月15日、ショッピングモール・岸和田トークタウン(大阪・岸和田市)の大阪からスタートした。トークタウンで歌ったのは初めてで、次の会場のイズミヤ今福店は10年ぶりだったという。明日16日には12年ぶりに大阪発流行歌ライブにも出演することになっている。
「歌うのが難しいと言われていた前作と違って、今作は皆さんにとって歌いやすいようです。これから夏を迎えようとしている季節ですが、秋に向けて沢山の女性に歌って欲しいですね」
イズミヤ今福店での歌唱キャンペーン(2018.5.15)
三連のリズムの楽曲がメイン曲というのは久しぶりだという。真咲の多くの作品は裏声で女性の艶っぽさを表現してきたが、今回はディレクターの要望に「地声で出るところまでのキーで作ってもらった」と、どんなリクエストにも応える職人根性を見せる。
裏声から地声に変えたため、歌の雰囲気は今までのものと違っているが、女の哀しさを歌うのは同じ。
この歌には地名は出てこないものの、真咲の中では「北海道・釧路の肌に突き刺さる寒さをイメージして歌っています」という。
どうして釧路なのだろう。
「釧路は毎年行っているんですよ。そこは晩秋の夕陽がとてもきれいで、町の橋の上から見る景色の美しさも格別です。それに雪が降った後の寒さなど、肌で感じるところが歌とピッタリなんです」
今秋には釧路を含む北海道地区でのキャンペーンを予定している。
カップリング曲ではレパートリーにもなかった「宗右衛門町ブルース」を歌う
カップリングには平和勝次とダークホースの大ヒット曲「宗右衛門町ブルース」(1972年、日本クラウン)を収録した。自身のレパートリーの中にはなかったという初めて歌うものだった。ところが「レコーディングでは違和感もなく、伸び伸びと歌えました」と、和服姿の居酒屋の女将をイメージして歌っている。
カバー楽曲を収録するのは神戸一郎が歌った「あじさいの花」をリメイクして出した同名曲(1994年)以来だという。
■山口百恵と同期
3年後にはデビュー40年という節目を迎える。「百恵ちゃん、淳子ちゃんと同期なんですよ」と言うように、クラウンからのデビュー以前の1973年、15歳の時に本名の紅谷洋子の名前で、ビクターレコードから「思春期」でアイドルデビューして、ふたりと競い合っていたのである。その時から数えると今年は歌手デビュー45年ということになる。
アイドル路線から退き、三波春夫に付いて4年間、ステージマナーなど専ら礼儀作法を学んだ。クラウンへはレッスン曲の持ち込み作品だった演歌「女のみれん」での再デビューだった。以来、1年にほぼ1作品をリリースしてきている。
裏声を使わずに地声で切ない女性を表現する
2年前から毎月1回、東京・阿佐ヶ谷の事務所近くにあるカラオケ喫茶を会場に、店が営業を終えた夜に、ライブ「よう子の部屋へようこそ」を開いている。20人程度小規模なイベントだが、2時間かけて千葉からもやって来る熱心なファンもいるほどだ。
真咲は新曲とリクエスト曲、懐メロなど8曲ほどを披露する。歌好きの人たちが歌うコーナーも設けて、みんなで歌を楽しんでいる。
「CDとは違う歌い方も聴いてもらえるので、楽しんでもらっています。ぜひ生の『晩秋のひとり旅』も楽しんでもらいたいです」と真咲。
「晩秋のひとり旅」は今の自分を集大成した作品だと自信を見せる真咲は「自分の作品はどれもストーリーを組み立てて歌っていますが、今作の『晩秋のひとり旅』は特にドラマを作りやすい内容です。語るように歌ってもらえるといいですね」と話していた。
[真咲よう子 オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/masaki/wn.html
[真咲よう子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/masaki/whats.html