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岩本公水(キングレコード) 初の三連演歌「北の絶唱」 カラオケボックスで生まれた話題曲 ヒットへ向けて快走中! [インタビュー]

岩本公水4・小.jpg◆くみ、おまえは今までにどんな歌を聴いてきたんや-。作曲家岡千秋の唐突とも思えるそんな質問から、キングレコードの歌手、岩本公水が2017年1月11日に出した、デビュー21年目の新曲「北の絶唱」が誕生した。岡の作品を岩本が歌うのは「夜桜」以来、17年ぶり。カラオケボックスで岩本が歌うのを数曲聴いただけで新曲のイメージをふくらませた岡は、あっという間に<彼女を研究>して、翌日には曲を仕上げる早業を見せた。岡と岩本の息がぴったりと合った今作は、初めての三連のリズムに乗って、ヒットへ向けて軽快に歩み始めている。


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 久しぶりに岡の作品を歌うことになって、彼に誘われるままにカラオケボックスで都はるみ、石川さゆり、三船和子など好きな歌を次々と歌っていった岩本公水は、岡の問いかけに「石川さゆりさんの『波止場しぐれ』のような歌を歌いたい」と答えた。
 歌を聴きながら岡は突然に「よし、曲のイメージが出来た。飲みに行こう」と、スタッフと一緒に居酒屋へと向かった。
 岩本たち4、5人と池袋で 酒を酌み交わしながら岡は「デビューしてから今まで大変だったろう。売れないとなぁ」とポツリと言った。

 岩本にヒット曲をプレゼントしたい、と思ったのだろう。
 その想い通りに「北の絶唱」は、発売直後から好調な売れ行きを見せている。ライブやキャンペーンでの即売では「すごく売れる」と、岩本自身も目を細めるほどである。オリコンの演歌チャートでは初登場7位にランキングされた。名古屋地区でのキャンペーンでは、CD購入者に割り当てられる最前列の椅子の列が幾重にも並び、販売を担当したCDショップも「最近こんなに売れたことはない」と驚きの表情を隠せないでいた。
 レコード会社のキングレコードには「バックオーダーが連日入っている」といった盛り上がりぶりである。

■歌って気持ちいいスピード感

 岩本はデビューして今年で21年目になる。途中、約3年間の休業をしたが、2007年11月にはシングル「草枕」で見事に復帰を果たした。それから10年がたつ。個人事務所へと体制が代わって、もう間も無く1年間が過ぎようとしている。
 「この間、いろんなことを乗り越えてきました。誰もが口ずさんでくれる、岩本公水と言えばこの歌といったヒット曲をそろそろ出さなければ」といった焦りが岩本を襲うこともあった。

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 そんな彼女に大先輩の五木ひろしは、こんな言葉を贈っている。
 「誰かが必ず見ていてくれるから、歌い手は歌うことだけに必死になっていればいいのです」
 2年前に大阪・新歌舞伎座で共演した時のことだった。

 これに勇気付けられて黙々と歌い続けている。それに岡が架け橋を渡した。この楽曲は先に詞が出来ていた。作詞を担当したのはいとう彩だった。いとうは岩本が大好きだという「東京砂漠に咲いた花」を作詞している。この楽曲は2007年に水田かおり(徳間ジャパンコミュニケーションズ)がアルバム収録曲として発表したが、思わぬ好評を得て2011年にシングルカットされ、今なお水田はライブやコンサートなどで歌い続けている。

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 「北の絶唱」は、ラップのように淡々とと始まって、♪ ここで点々 血のしずく 〜 と盛り上がっていく。「その流れが気持ちいいんです。そのスピード感が歌のドラマを表現しやすい」
 そして続く ♪ 雪に散らせば 雪に散らせば ・・・死ねますか 〜 と激しく燃える恋情を表す詞。8拍伸ばすそこを岡は、まだ伸びるまだ伸びると、岩本とふたりで半ば楽しむかのように何度も挑戦して出来上がったのが「北の絶唱」であった。

■歌い継がれるヒット曲への予感

 今では趣味とは言えななくなった岩本の陶芸は、1年前に電気釜を設置した工房を開くなど、腕前もプロ級とも言われる。4月4日から5月14日まで、毎年恒例の陶芸展を埼玉県埼玉伝統工芸会館(埼玉県小川町)で開く予定だ。期間中の4月23日には同会館内でコンサートも開く。
 今は出展する作品を制作中である。なんとか釜に入る大きなランプシェードはメイン作品のひとつとなる。素焼きをして、色付けを施し、本焼きをすると完成である。

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 陶芸作品が完成する期待感と同じように、久しぶりに岩本は大阪で歌を披露し、会場でその歌に耳を傾けるたくさんの人にもワクワクさせた。もちろん「北の絶唱」である。
 そこで岩本は、20周年の記念曲として出した「道の駅」を書いて、先頃亡くなった作曲家船村徹の思い出を披露している。
 「とにかく愛情深い方でした。岩本くん、なかなか歌が上手いね、と言って、いつも可愛がって下さいました。わたしの故郷の鳥海山の麓で採れたワラビをお送りすると、おいしいと言ってよろこんでおられました」
 船村が彼女をほめた通り、岩本が歌う新曲の「北の絶唱」は聴き応えたっぷりで、とても情熱あふれる歌である。CDの売れ行きも好調なのもうなづける。

 スタートが良かった今年、何かいいことありそな気持ちにさせてくれるという。「そろそろヒット曲を残さないとね。それに今が一番いい声が出ているしね」。そいう彼女の表情も明るい。





[岩本公水 オフィシャルサイト]
http://iwamotokumi.com/
[岩本公水 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10094





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