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ハン・ジナ(日本クラウン)  「扉」 ワルツのリズムに乗ってヒット目指す 4年ぶりにカラオケコンテストも [インタビュー]

ハン・ジナ.jpg◆韓国・ソウル出身のハン・ジナが4年前に出した「窓」が2016年10月3日、東京都北区の北とぴあ・さくらホールで開催された「日本作曲家協会音楽祭・2016」で、長く愛され続ける歌に贈られるロングヒット賞に選ばれた。半年サイクルで新曲が求められる風潮の中で、この歌は長くカラオケ好きの人たちに歌われてきたし、彼女もステージでは必ずこの歌を歌い続けている。そんなヒット曲の続編として2016年9月7日に出したのが、やはりひと文字のタイトルの「扉」であった。ワルツのリズムに乗って順調に売り上げを伸ばしてオリコン演歌・歌謡曲チャート初登場は3位。10月10日付のチャートでも14位と好位置をキープしており、再び大きなヒットをねらう。







 「窓」がインディーズアルバムからシングルカットされ、日本クラウンから発売されたのは2012年だった。それから4年が経って、今度は続編の「扉」を出した。
 歌は ♪ あれから二年 ~ の歌い出しで始まる。「窓」からは4年だが、「扉」の歌詞が書かれたのは2年前だ。
 新曲を制作するに際して、彼女の周りには「窓」のような新曲を-といった声が数多く寄せられていた。そんな要望に応えたのが「扉」なのだが、歌詞は作詞家の瑳川温子氏の手元で約2年前から温められていた。


ハン・ジナ 扉.jpg その詞が採用されることになったものの、まだタイトルは付けられていなかった。制作会議では「窓、そして今」など幾つかの候補が出されたが、結局、「窓」と同様にシンプルなタイトルにすることに決まった。ワルツのリズムに彼女のハスキーな声が乗って、「窓」に勝っても劣らない出来栄えになった。
 「窓」もそうだが「扉」は、ファンの間から「ハンちゃんにピッタリな歌だね」といた声がたくさん聞こえてくる。彼女自身も「『窓』以上に気持ちが入りやすい歌です」という。


 「韓国と比べると日本は、聴くことよりも歌うほうが好きな人が多い」とハン・ジナ。
 そんな歌好きの人たちに向けて、「扉」のカラオケコンテストを実施する。ハン・ジナがカラオケコンテストを開くのは「窓」以来のこと。同曲のカラオケ歌唱を収録した音源を日本クラウンのハン・ジナ カラオケコンテスト係まで送ると、優秀賞に選ばれた5人は、2017年4月9日にラドンナ原宿(東京・神宮前)で開催されるハン・ジナコンサートに出演して「扉」を歌唱できる。応募締め切りは16年12月末。

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 12月11日には恒例のクリスマス・ディナーショーを東京・中野サンプラザコスモルームで開く。「扉」「窓」などオリジナル曲のほか「京都から博多まで」(藤圭子)「かもめはかもめ」(研ナオコ/中島みゆき)「酒場にて」(江利チエミ)などカバー曲も用意する。



 年に4回は母親が住む韓国・ソウルへ帰っている。ハン・ジナは「母はもう80歳を超えており、親孝行はしなければ」と話す。その母親に早速、ロングヒット賞の受賞を報告している。
 「私にとって重みのある賞を頂いたのはうれしいことでしたし、母も大層喜んでくれると思っていたら、あっそう良かったね、だけでした。おまけに若くないから早くしないと・・・ですって」
 さらに上を目指せと激励しているかのような言葉でもある。


[ハン・ジナ オフィシャルサイト]
http://b-han.jp/
[ハン・ジナ 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/han-jina/whats.html




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みやま健二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)  大阪で新曲「浜撫子」発表ツアーライブ第3弾 聴き飽きないさわやか演歌  [ライブ]

みやま健二の新曲「浜撫子」の発表記念ライブの第3弾が2016年10月2日、大阪市東住吉区の平野区画整理記念会館で開かれた。今年8月に発売された「浜撫子」はオリコン初登場40位と順調なスタートを切っている。♪ なでしこ なでしこ ~ の歌に合わせて大きく上に挙げた手を左右に振る姿は、凄みを利かせたカップリング曲の「泪橋」とは正反対のさわやかムードいっぱい。会場のファンと一緒になってライブを盛り上げていた。

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みやま健二

 発売前からツアーライブを各地で開いていきます-と新曲への意気込みを語っていたみやま健二の新曲発表ツアーは、大阪・茨木、大阪・大正に次いで今回で3会場目。カラオケ喫茶店の経営者や一般のファンなどが集まる中、威勢のいい「まつり」(北島三郎)から始まった。

 途中、ファンによる「浜撫子」のワンポイント歌唱指導とカラオケ歌唱をはさんで、1部は「まつり」に次いで「俺のいい女」(2014年)、そして「浜撫子」を披露した。
 みやまが歌手デビューしたのは2001年。45歳の時だった。硬派な歌を好んで歌ってきた。「浜撫子」も、帰りをいつまでも待ち続ける慎み深い女性を男の目から歌っている。そんな内容とは裏腹に、ステージのみやまの表情はにこやかである。
 自ら考えたという手を大きく上げて ♪ なでしこ なでしこ 浜撫子を ~ と歌うシーンは、硬派のイメージとはかけ離れた瞬間である。

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 2部の始まりは新曲のカップリング曲の「泪橋」。デビュー曲「俺のみち」前作「ふたりの明日」そのカップリング「京都恋めぐり」とオリジナル曲を歌い、最後は再び「浜撫子」を聴かせた。
 「泪橋」は作詞・作曲が美樹克彦。刑期をまっとうして愛しい人のもとへと向かう男を、娑婆と刑務所を結ぶ橋をモチーフに歌っている。初出は2007年で、みやまの代表曲のひとつ。今回、カップリングに収録された。

 京都・亀岡市出身のみやまは京都市を中心に歌手活動を行っていた。2年前に現在の所属事務所、WARAKASUの春元美紀子社長の目にとまり、拠点を大阪に移している。
「一歩でも前に進みたいという願いから、住まいも大阪に移しての心機一転をはかっています」とみやま。

 彼のツアーライブに伴っている横山麗は「大阪ラプソディー」などをカバーした。まだ高校2年生の16歳で、作曲家中村泰士プロデュースの歌謡グループ・大阪☆女子歌謡団のメンバーでもある。

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高校生歌手の横山麗

 この日応援に駆け付けた徳間ジャパンコミュニケーションズの藤田一誠ディレクターは「みやまさんとは一昨年、京都で初めて出会い歌を聴きました。『浜撫子』は故・木下龍太郎が病床で詞を書いた作品で、5年間眠っていました。それを今回歌ってもらうことになりましたが、何度聴いても飽きるものではないいい楽曲です」と、集まった人たち応援を呼びかけていた。

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あいさつする徳間ジャパンコミュニケーションズの藤田一誠ディレクター

 6日からは九州キャンペーンの予定のみやまは「新曲を1人でも多くの人に聴いてもらえるようにがんばってきます」と話していた。


[みやま健二 オフィシャルサイト]
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007333659017&fref=ts
[みやま健二 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/new_release_detail/id=7699


[『浜撫子』のカラオケ歌唱をしたみなさん]

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美月優(徳間コミュニケーションズ)  5年ぶりの新曲「のぞみ花」 聴く人たちの心へ響けと歌う根性演歌 [インタビュー]

美月優.jpg美月優が5年の沈黙を破って新曲「のぞみ花」をリリース。なんて書くと少々大仰だが、この人、2011年9月に「夢ひとつ」を出して以来、ずっとCDが出ていなかった。インタビューで顔を合わせてすぐに、「5年の間、一体何をしていたの」と訊ねてみた。いろいろと事情はあったらしいが、それはそうとして「歌はちゃんと皆さんへ届けていましたよ」と明るく答えてくれた。そんな屈託のなさが、新曲が出なくてもずっと多くのファンの心を捉えていた理由なのだろう。










 美月優が力強く歌っている新曲「のぞみ花」を聴いていると、今までに彼女が歌を届けた人たちに、どれだけ元気を送ったのかが分かるようである。前作の「夢ひとつ」同様に、元気いっぱいな彼女が感じられる楽曲であるからだ。
 デビューから一貫して大船わたるが作曲を担当している。大船は作曲家の猪俣公章の弟子として1960年代に歌手デビューし、その後、作曲家として美月を育ててきた。

 「のぞみ花」は美月にとって待ちに待った新曲だった。「夢ひとつ」から1年経ち2年が過ぎると、ファンからは「新曲はまだ」といった声が聞こえるようになってきた。それでもそれは「新曲がなくても、ずっと応援するからね」と温かいメッセージに変わっていく。
 前作を出した時にはまだ20代だったが、今月6日には34歳になる。「あっという間の5年間」だったが、自らの心の内を映したかのような根性演歌を新たにもらって「幸せいっぱいです。自分でも出せたのがビックリです」と話すほどである。

美月優・のぞみ花.jpg 歌が人の心に届く魅力を感じたのは、2014年と15年の2度に渡ってラオスに約1週間ずつ滞在した時だった。1度は生徒数50人程度の村の小さな小学校の開校式で歌を披露している。
 彼女が「青い山脈」やオリジナル曲の「幸福行きのふるさと列車」など日本の歌を歌うと、誰もが輪になって踊り出す。「みんな私の歌に合わせて一緒になって歌い始めるんですよ。言葉は通じないんですが、手拍子を打ったり、身体を動かしたりして。このときに歌ってすごい力があるんだと思いました」

 歌い終わると子どもたちが美月の周りに集まってきて抱きついたり、中には頬にキスまでしてくる子も。「まるでスターになった気分でしたよ」と笑う美月は、大統領官邸まで訊ねて大統領夫人との対面も果たした。
 コープチャイ。ラオス語でありがとうを表す言葉だそうだ。いくつかの言葉も覚えて帰ってきた彼女は「貴重な体験をしました。また行きたいです」と話している。

 この時の体験は、歌は古くても新しくても、言葉が通じなくても相手の心に響かせることができるといったこと身をもって知ることになった。
 新曲「のぞみ花」を出すまでの5年間、辛抱強く前作の「夢ひとつ」を歌ってきた。それが多くの人に必ず響くと信じて。



 まさに新曲で歌っている ♪ やる気 負けん気 根性ひとつ ~ と一本気な女性が夢に向かってまっしぐらに突き進む歌詞そのものである。そして3番の歌詞 ♪ 見れば優しい 母の顔 ~ は、3年前に亡くなった母親を思い出させる。
 新曲発売とともに、5年ぶりにブログ「笑いと涙の奮闘日記」も再開している。


[美月優 オフィシャルサイト]
http://mizukiyou.web.fc2.com/
[美月優 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/mizuki.html





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木下結子(日本クラウン) 聴き応えたっぷりなプライベートライプ「うさなろライブ」  最新曲の「愛は海」などオリジナル曲から懐かしいカバー曲まで [ライブ]

◆オリジナル曲から日頃は味わえない懐かしいカバー曲までを存分に楽しめる木下結子のプライベートライブの「うさなろライブ」。毎月1回、大阪・あべののカフェバーで開かれている。2016年9月29日夜、そこを訪ねた。8年ぶりに出した「ウヰスキー」(2012年)から最新曲「愛は海」(15年)までのオリジナル曲。そして「飛んでイスタンブール」(庄野真代)やリクエストに応えての「私は忘れない」(岡崎友紀)など1970年代のヒット曲まで飛び出して、観客は誰もが満足し切った様子だった。次回は10月27日に行われる。

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木下結子のうさならライブ ギター奏者井上善日居とのコラボも

 日本一高いビル、あべのハルカスのすぐ近くに会場のカフェバー・うさなろがある。うなぎの寝床のように、間口は狭くて奥行きのある店内にはテーブルとカウンター席が用意されている。ここで12月を除く毎月、木下結子のライブが開かれている。ギター奏者の井上善日居が弾くギターとのコラボも楽しみのひとつである。この日は彼のギター演奏に合わせて木下が「吾亦紅」(すぎもとまさと)を歌ったり、井上による「Sir Duke(愛するデューク)」(スティーヴィー・ワンダー)のハーモニカ独奏も盛り込まれた。

 うさなろライブは記者にとって2度目の体験であったが、これは歌手木下結子を身近に感じられる数少ない機会である。12月に休演するのは毎年、大阪市都島区の太閤園でディナーショーを開いているからだ。今年は12月19日に予定されている。「ウヰスキー」を出すまでCDを発売しなかった期間も欠かさず行ってきたというのは、歌手としての自負でもある。

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木下結子

 その「ウヰスキー」をライブでも披露してくれた。木下が2004年に徳間ジャパンコミュニケーションズから「放されて 04」を発表してからの長い沈黙を破るかのように出した1曲である。ムード歌謡の大御所と言われた作曲家の故中川博之の妻、高畠じゅん子が作詞し、浜圭介が作曲した。
 ♪ 人生はやり直しがきくのよ いいことあるって思わなきゃ ~ の歌詞のように、これを境に木下は「愛は海」まで4作連続で高畠の作詞による新曲を意欲的に発表している。そして再び「(全国で)少しずつ名前が知られるようになってきた」(高畠)のである。

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ハーモニカの独奏をする井上善日居

 この日は「ウヰスキー」のジャケット写真で見せてくれた懐かしい洋服を着ての歌唱。「これは衣装として作ったのではなかった」と木下。
 さらに久しぶりに歌うという「いとしいあんちくしょう」(2013年)も披露してくれた。木下がデビューして3曲目に出したのが「ノラ」。ラストはこの曲と「愛は海」「ありがとう そしてこれからも」

 最新曲の「愛は海」は発売して1年が経とうとしている。今再びCDの売上を増やしているという。木下は「売ろうとして力んでみても売れないのに、思わぬところで誰かが歌い、CDを買ってくれることもあるようです」と笑う。

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 「ノラ」は作詞がちあき哲也、作曲は徳久広司である。ちあきは去年亡くなっているが、木下がこの日のライブで歌った「飛んでイスタンブール」「吾亦紅」の作詞者でもある。
 木下は「ノラ」を出すにあたって、詞をちあきに依頼するのだが、最初は断られている。そこで先に徳久に曲を先に書いてもらって、再度頼んで何んとか書いてもらうことができた。後にちあきは木下に「何も想わず書いた」と明かしているが、それが大ヒットにつながったのであるから、分からないものである。

 10月9日には12年ぶりにNHKラジオ「日曜バラエティー」に出演するという。「愛は海」「ノラ」、そして「やっぱ好きやねん」(やしきたかじん)を歌う。角川博、青木美保らも出演する。


[木下結子 オフィシャルサイト]
http://nora-yuiko.jugem.jp/
[木下結子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kinoshita/whats.html





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