中村美律子(キングレコード) デビュー25周年記念記念公演「浪花人情喜劇 高津さんのお恵み / 中村美津子オンステージ2011」で熱演 初めての舞台のようで気が引き締まる [新歌舞伎座]
◆中村美律子が、大阪・上六の新歌舞伎座で2011年7月12日から、デビュー25周年記念記念公演「浪花人情喜劇 高津さんのお恵み / 中村美津子オンステージ2011」で熱演している。落語「崇徳院」を題材にした芝居「高津さんのお恵み」では、髪結いのおみつ役で15回目の座長公演を演じている。2部のオンステージでは、今最も力を入れているという新曲「おんな風の盆」など17曲を歌った。新歌舞伎座初舞台という菊地まどか(テイチクエンタテインメント)も共演し、芝居では行商娘を演じ、オンステージでは「菜の花列車」とカップリング曲の2曲を披露。
公演は7月31日まで。
江戸時代の大阪が舞台の「高津さんのお恵み」では、高津神社で出会ったことで恋の病に陥った若いふたりを、売れない絵双紙作者の亭主とともに結びつける、という人情喜劇。
明るい女房役は中村のはまり役。どこか頼りない風間トオル演じる亭主の新助を助けるあたりは、姉さん女房のようでもある。
絵双紙が売れないことで生活は困窮するが、幼い娘の機転によって質屋の女主人から助けられるのは、似たもの夫婦かもしれない。
新歌舞伎座での座長公演は15回目という中村だが「新歌舞伎座は3年振りであり、新しくなってからは初めての舞台だけに、新鮮で気が引き締まる思いで演じています」と話し、同じ事務所の所属で初めての大舞台を踏んだ菊地まどかについては、「まだ緊張はほぐれていないようですが、浪曲を継承する若手だけに大切に育てていきたいです」と、後輩を温かく見守っていた。
その菊地は「全身、緊張で震えています。1回、1回の舞台を重ねることで上手くなるように務めています」と話していた。
また中村は、今年11月から始まるNHK朝の連続ドラマ「カーネーション」では、大阪・岸和田の商店街の世話やきおばちゃん役で出演することが決まっており、8月から撮影に入るという。さらに今年で放送が終わるという「水戸黄門」(MBS系)にも出演(8月22日放送予定)する。
2部のオンステージでは、「新しくなった新歌舞伎座で中村美律子は燃えています」と、やぐらの上から挨拶して幕を開けた。
中村は、今までに50枚を超えるシングルをリリースし、レコード大賞では最優秀歌唱賞を受賞し、NHK紅白歌合戦には15回の出場を数えている。
そんな25周年の感謝の気持ちを込めてのステージは、全編<祭り>をイメージして構成されていた。
まずオープニングは「浮名数え唄」と「だんじり」。続いて25年間のヒットパレードコーナーでは「大阪情話」「島田のブンブン」「女の旅路」「人生一度」など6曲を披露した。
昭和の歌謡シリーズでは「リンゴの唄」から始まり、「東京ブギウギ~大阪ブギウギ~買い物ブギ」、「人生劇場」、美空ひばりの23回忌に合わせての「人生一路」を歌い、さらに「名月赤城山」「明治一代女」「瞼の母」といった浪花節演歌では、観客から掛け声が飛んでいた。
最新曲「おんな風の盆」では、舞台で富山・八尾の<風の盆>の踊りを交えて幽玄の世界が再現され、フィナーレの「河内おとこ節」では舞台と客席に総勢150人の踊り手による華麗な総踊りが繰り広げられた。
21日には2部のオンステージでは笑福亭松喬による落語会も予定されており、「崇徳院」が演じられるという。
公演は7月31日まで。
「河内おとこ節」でフィナーレ
江戸時代の大阪が舞台の「高津さんのお恵み」では、高津神社で出会ったことで恋の病に陥った若いふたりを、売れない絵双紙作者の亭主とともに結びつける、という人情喜劇。
明るい女房役は中村のはまり役。どこか頼りない風間トオル演じる亭主の新助を助けるあたりは、姉さん女房のようでもある。
絵双紙が売れないことで生活は困窮するが、幼い娘の機転によって質屋の女主人から助けられるのは、似たもの夫婦かもしれない。
新歌舞伎座での座長公演は15回目という中村だが「新歌舞伎座は3年振りであり、新しくなってからは初めての舞台だけに、新鮮で気が引き締まる思いで演じています」と話し、同じ事務所の所属で初めての大舞台を踏んだ菊地まどかについては、「まだ緊張はほぐれていないようですが、浪曲を継承する若手だけに大切に育てていきたいです」と、後輩を温かく見守っていた。
中村と初舞台の菊地まどか(右)
その菊地は「全身、緊張で震えています。1回、1回の舞台を重ねることで上手くなるように務めています」と話していた。
また中村は、今年11月から始まるNHK朝の連続ドラマ「カーネーション」では、大阪・岸和田の商店街の世話やきおばちゃん役で出演することが決まっており、8月から撮影に入るという。さらに今年で放送が終わるという「水戸黄門」(MBS系)にも出演(8月22日放送予定)する。
華麗な総踊りで歌う「河内おとこ節」
2部のオンステージでは、「新しくなった新歌舞伎座で中村美律子は燃えています」と、やぐらの上から挨拶して幕を開けた。
中村は、今までに50枚を超えるシングルをリリースし、レコード大賞では最優秀歌唱賞を受賞し、NHK紅白歌合戦には15回の出場を数えている。
そんな25周年の感謝の気持ちを込めてのステージは、全編<祭り>をイメージして構成されていた。
まずオープニングは「浮名数え唄」と「だんじり」。続いて25年間のヒットパレードコーナーでは「大阪情話」「島田のブンブン」「女の旅路」「人生一度」など6曲を披露した。
昭和の歌謡シリーズでは「リンゴの唄」から始まり、「東京ブギウギ~大阪ブギウギ~買い物ブギ」、「人生劇場」、美空ひばりの23回忌に合わせての「人生一路」を歌い、さらに「名月赤城山」「明治一代女」「瞼の母」といった浪花節演歌では、観客から掛け声が飛んでいた。
最新曲「おんな風の盆」では、舞台で富山・八尾の<風の盆>の踊りを交えて幽玄の世界が再現され、フィナーレの「河内おとこ節」では舞台と客席に総勢150人の踊り手による華麗な総踊りが繰り広げられた。
21日には2部のオンステージでは笑福亭松喬による落語会も予定されており、「崇徳院」が演じられるという。
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