中村美律子(キングレコード) 連日満員の新歌舞伎座で中条きよしと新春特別公演 昭和の懐かしい名曲をふたりでカバーも [新歌舞伎座]
◆中村美律子が2014年1月3日から28日まで、大阪・上六の新歌舞伎座で、初春を飾る「中村美律子 新春特別公演」で熱演中だ。正月には打ってつけの初笑いに初涙といった内容の芝居と歌のステージは、見る人の誰もを満足させること間違いなし。客席ではすすり泣く人もあるなど、初日には大入り満員の札もでたほど。今回は中条きよしと共演しており、芝居は6年ぶり2度目、歌は初めて。いずれも見事なコンビネーションぶりを見せてくれている。
オリジナル曲にまじって得意のカバー曲も披露している
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)
1部は芝居「夫婦うどん」。2度目の夫婦は腕のいいうどん屋の亭主清太郎を中条、女房のおみつを中村が演じている。それを中村はごく自然体で演じている。
それもそのはず、舞台は江戸後期の大阪、もちろん台詞は大阪弁で、しかも稼業のうどん屋は大阪を代表する食べ物と、何から何までまるごと大阪ときているから、大阪人の中村にとっては存分に持ち味を発揮。可愛い女房を演じている。
中村と中条が営むうどん屋で置き去りにされた子どもを巡る騒動から物語は始まる。関西人には馴染みのある吉本新喜劇を彷彿させるようなオープニングも大阪らしさを感じさせてくれている。
町人のかつら姿が実によく似合う中条は、かつての<必殺>シリーズを思い出させる。茶屋で酒の接待を受けるシーンなどは、うどん屋の亭主ならぬ大店の主人然とした風格。そうしたシリアスさの半面、笑いの間の取り方など、決して単に二枚目役者ではないところを見せてくれている。役者志望から歌手へ転身しただけの役者ぶりである。
中村と中条による笑いと涙の夫婦人情喜劇
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)
こうした2人による仲の良い夫婦にも、捨て子騒動で波風が起こる。実はその子どもは三国藩の後継ぎだと発覚し返せと迫られ、返せ返さないの押し問答。それまで我が子として育ててきたおみつ(中村)は「大事なのは子どもの気持ち」と、子どもを取り返す。
最後は<打~ちましょう、もうひとつせ ~、祝うて三度 ~ >の大阪締めで、正月らしくめでたいラストを締めくくった。
2部の歌謡ショー「美律子&きよしの新春ビッグショー」のオープニングは獅子舞と扇舞で、舞台中央にセリから上がってきた中村と中条で「大阪ラプソディ」をデュエット。
中村は「おもいでの宿」「瞼の母」「風まかせ」「おんなの純情」、中条は「グッバイラブをあなたに」「うそ」「理由」など、それぞれがオリジナル曲を披露。
サザエさんに扮した中村と中条がコント仕立てで昭和の懐かしい名曲を歌唱
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)
映画「ALWAYS 三丁目の夕日 」をもじったコント仕立ての歌謡ショーでは、中村がサザエさんのヘアースタイルを見せ、自動車工役の中条と再び夫婦役を演じて、「買い物ブギー」(中村)「黒い花びら」(中条)など、懐かしい昭和30年代の歌を選んでカバーした。中村はまた、大好きという美空ひばりの歌をメドレーで歌った。
最後は定番の「河内おとこ節」で締め、中村は「今年も、これからも人の心に残る歌を歌い続けて行きます」を、話していた。
中村はまたこの日、昨年10月15日に同新歌舞伎座で行われた中村美律子のコンサートを収録したDVD「中村美律子スペシャルコンサート 熱唱!!歌謡浪曲三題 挑戦~やってみたかってん!~」が、2014年1月8日に発売されることを観客にアピールしていた。
[中村美津子 オフィシャルサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
[中村美律子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462
[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20140103.html
オリジナル曲にまじって得意のカバー曲も披露している
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)
1部は芝居「夫婦うどん」。2度目の夫婦は腕のいいうどん屋の亭主清太郎を中条、女房のおみつを中村が演じている。それを中村はごく自然体で演じている。
それもそのはず、舞台は江戸後期の大阪、もちろん台詞は大阪弁で、しかも稼業のうどん屋は大阪を代表する食べ物と、何から何までまるごと大阪ときているから、大阪人の中村にとっては存分に持ち味を発揮。可愛い女房を演じている。
中村と中条が営むうどん屋で置き去りにされた子どもを巡る騒動から物語は始まる。関西人には馴染みのある吉本新喜劇を彷彿させるようなオープニングも大阪らしさを感じさせてくれている。
町人のかつら姿が実によく似合う中条は、かつての<必殺>シリーズを思い出させる。茶屋で酒の接待を受けるシーンなどは、うどん屋の亭主ならぬ大店の主人然とした風格。そうしたシリアスさの半面、笑いの間の取り方など、決して単に二枚目役者ではないところを見せてくれている。役者志望から歌手へ転身しただけの役者ぶりである。
中村と中条による笑いと涙の夫婦人情喜劇
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)
こうした2人による仲の良い夫婦にも、捨て子騒動で波風が起こる。実はその子どもは三国藩の後継ぎだと発覚し返せと迫られ、返せ返さないの押し問答。それまで我が子として育ててきたおみつ(中村)は「大事なのは子どもの気持ち」と、子どもを取り返す。
最後は<打~ちましょう、もうひとつせ ~、祝うて三度 ~ >の大阪締めで、正月らしくめでたいラストを締めくくった。
オリジナル曲と昭和の名曲をカバー
2部の歌謡ショー「美律子&きよしの新春ビッグショー」のオープニングは獅子舞と扇舞で、舞台中央にセリから上がってきた中村と中条で「大阪ラプソディ」をデュエット。
中村は「おもいでの宿」「瞼の母」「風まかせ」「おんなの純情」、中条は「グッバイラブをあなたに」「うそ」「理由」など、それぞれがオリジナル曲を披露。
サザエさんに扮した中村と中条がコント仕立てで昭和の懐かしい名曲を歌唱
(写真提供:新歌舞伎座 撮影:江川誠志)
映画「ALWAYS 三丁目の夕日 」をもじったコント仕立ての歌謡ショーでは、中村がサザエさんのヘアースタイルを見せ、自動車工役の中条と再び夫婦役を演じて、「買い物ブギー」(中村)「黒い花びら」(中条)など、懐かしい昭和30年代の歌を選んでカバーした。中村はまた、大好きという美空ひばりの歌をメドレーで歌った。
最後は定番の「河内おとこ節」で締め、中村は「今年も、これからも人の心に残る歌を歌い続けて行きます」を、話していた。
中村はまたこの日、昨年10月15日に同新歌舞伎座で行われた中村美律子のコンサートを収録したDVD「中村美律子スペシャルコンサート 熱唱!!歌謡浪曲三題 挑戦~やってみたかってん!~」が、2014年1月8日に発売されることを観客にアピールしていた。
[中村美津子 オフィシャルサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko_nakamura.html
[中村美律子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462
[新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20140103.html
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