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岸田敏志(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 新曲「ボルドー・ルージュ」で大阪キャンペーン 歌謡曲への挑戦にファンも期待 [インタビュー]

岸田敏志2.jpg岸田敏志=旧芸名・智史=が2015年7月8日に出した新曲「ボルドー・ルージュ」のキャンペーンで大阪を訪れ、8月1日、堺市内のショッピングセンター、ジョルノ堺東でインストアライブを行った。アーバン歌謡曲と名付けられたおしゃれ感漂う新曲「ボルドー・ルージュ」は、岸田にとって初めての歌謡曲。大ヒット曲「きみの朝」で聴かせてくれたように、彼の持ち味は高音の声であった。それを今回は低音に置き換えている。40年来のファンからの評判も良く、自身も「気持ち良く歌っています」と話している。


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 岸田が新曲を出すのは、1年前に9年ぶりに出した「ボクガ・ココニ・イル」(フレンズケイ音楽出版)以来。フォークとかニューミュージックとか言われてきた岸田の歌。前作ではアコースティックギターのサウンドで家族と過ごすありふれた一日を歌った。

 ところが今回はメロディーの異なる歌謡曲。徳間ジャパンコミュニケーションズの創立50周年企画のひとつとしてオファーがあった。「それに熱意を感じた」という彼が、初挑戦することになった。
 かつて同じ事務所にいた堀内孝雄が歌謡曲・演歌を歌った時には驚いたというが、「ぼくも色んなジャンルの歌が好きで、なんでも歌いますよ」と岸田。
 数年前からは松竹新喜劇の劇中な岸田流れる音楽の制作も手がけている。8月17日から京都・南座で上演される「しぶちん」でも、その多才ぶりを発揮している。
 周囲からは「自分では歌わないような歌を書くのも面白いこと」といった評価も聞こえてくるほどだ。

岸田敏志3.jpg

 「ボルドー・ルージュ」のカップリングは1979年に大ヒットした、懐かしいあの「きみの朝」である。今回は2年前に録音したものを収録している。
 5月21日には東京都内でコンサートを開いて、いち早く新曲も披露している。来年、岸田は歌手デビューして40年を迎えるが、当時からずっと応援してきたファンが歌謡曲にどのように反応するのかが気にかかった。
 ところが結果は心配することなく「覚えやすくて、カラオケで歌うよ」といった声がたくさん聞かれ、ホッと胸を撫でおろしたコンサートであった。

 岸田のファンは50代、60代が圧倒的に多い。彼を俳優へと橋を踏みこませたテレビドラマ「一年B組新八先生」を見ていた人たちである。
 大阪でもそうしたファンを前に新曲を披露した。最初にワンコーラスを歌い「聴きたい曲はありますか」と岸田が問いかけると、客席からは岸田智史時代の「黄昏」など3曲が飛び出すほど。

 来年のデビュー40年を控えて岸田は「何かやりたいと思っていたら歌謡曲の世界に足を踏み込むことになりました。10月10日には京都・円山公園の野外音楽堂で開かれるフォークコンサートで新曲を歌います。ビリーバンバンたちも出演しますよ」と、新たな挑戦に意欲を見せている。
 その「フォークコンサート 京の旅人 again」には、岸田のほかに、ばんばひろふみ、ビリーバンバン、五輪真弓、杉田二郎、渡辺真知子らが出演する。

歌手の幅広げたテレビドラマやミュージカルへの出演


 70年代も終わりかけようとしていた頃、岸田智史の「きみの朝」が大ヒットした。
 当時はテレビでもよく流れていたから、♪ モーニング モーニング きみの朝だよ ~ の詞は今でも忘れずに、頭の片隅に焼きついているほどだ。きのう大阪市内でその本人にインタビューした。35歳になる子息がマネージャーであった。


岸田敏志5.jpg 岸田は1953(昭和28)年、岡山県真庭市に生まれた。京都教育大学を出ている。卒業生の95パーセントが教師になるという学校であり、彼も親と同じ教職を目指していた。

 記者は岸田と同い年で、同時期に同じ京都で学生生活を過ごしている。彼が通う学校は京都市の南に位置する伏見区にあった。記者の学校は北の端の上賀茂にあったから、彼とは出会うはずもなかった。40年近くを経て対面することになったのだ。

 岸田は大学4回生の時に従兄弟がレコード会社に持ち込んだテープに入っていた彼のオリジナル曲が、デビューのきっかけとなった。26歳で「きみの朝」を作曲し歌っている。
 その年には記者は高松で毎日、電器屋さんを廻って取材と新聞の拡販に明け暮れていた。「きみの朝」がヒットするまでの4年間、岸田は「各地でキャンペーンをやったり、コンサートの客集めをしていた」(岸田)という苦しい時期を経て、年間200本のコンサートをこなす超売れっ子となる。


 そんな時に舞込んできたテレビドラマ「一年B組新八先生」などテレビドラマやミュージカル「ミス・サイゴン」などへ出演。そうした体験が還暦を過ぎた歌手としての幅を広げると共に、今もなお昔と変わらぬ発声で歌い手を続ける力を備えることになった。

 「舞台演出家の石井ふく子さんやたくさんの名優さんとの出会いが、役者として本腰を入れようと思わせるようになり、さらにミュージカルという総合芸術の面白さに引き込まれて行きました」

 60歳を過ぎてまだまだ進化し続けている岸田の今後の歌手活動が楽しみである。


[岸田敏志 オフィシャルサイト]
http://www.kissy21.com/
[岸田敏志 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/kishida.html



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