4代目桂春團治、73歳で歌手デビュー 人生を刻みこんだ「大阪人情しぐれ」 [インタビュー]
◆落語家の4代目桂春團治が73歳で、自らの人生を刻み込んだ、まるでお好み焼きのような楽曲「大阪人情しぐれ」をフリーボードから発売して歌手デビューした。来年2月には大阪・心斎橋の角座で歌謡ショーを予定している。
73歳で歌手デビューした4代目桂春団治
桂春團治を歌った演歌は今までに京山幸枝若の「浪花しぐれ 桂春団治」と都はるみの「浪花恋しぐれ」の2曲が知られているが、「大阪人情しぐれ」は4代目が自らが自身の落語家人生を歌ったものである。
「これまでは破天荒な芸人春團治が描かれてきました。確かに酒も女では先の3人の春團治と肩を並べることはできるけど、昔から一門では女房は泣かしたらあかん、と言われ続けきました」と春團治。
その<女房> は、かつてビクターの歌手としてグンゼのCMソングなどを歌っていた恵レイシーである。
そんな「大阪人情しぐれ」は、一緒に夢を見てきた世話女房を労る、実話のような夫婦歌なのである。昔、中村美律子に節回しのレッスンを受けたことがあるというが、「歌は下手です。56年になる自分の落語家人生を歌わせてもらいました」と控えめ。しかしさすがこだわりを持つ大阪弁の台詞は、噺家の真骨頂を発揮している。
落語家4代目桂春團治の芸道を歌っているものの、同時に同年代に人たちに、一生懸命生きて欲しい、といったメッセージを送る応援歌でもあるという。
実は24、5年前に1度レコーディングをした経験がある。デモテープの段階で周囲から「これは売れへんで」と言われて発売せずに終わっている。
2度目の挑戦となった今回は「♬ 熱い鉄板 お好み焼きに 苦労刻んで 隠し味 〜 と歌詞もあるように、大阪を舞台にしたお好み焼きのように気楽に聴いて、歌ってもらえる歌です」と、上々の出来栄えのようである。
「大阪人情しぐれ」を作曲した田浦高志(右)と
これの作曲を手がけたのは、大阪・ミナミなどで長く流しをやってきた演歌師、田浦高志。「語りかけるように歌っておられます」と、落語家ならではの歌に敬意を評する。
記事・写真の無断使用はお断りします。
[松竹芸能 桂春團治]
https://www.shochikugeino.co.jp/talents/katsuraharudanji/
73歳で歌手デビューした4代目桂春団治
桂春團治を歌った演歌は今までに京山幸枝若の「浪花しぐれ 桂春団治」と都はるみの「浪花恋しぐれ」の2曲が知られているが、「大阪人情しぐれ」は4代目が自らが自身の落語家人生を歌ったものである。
「これまでは破天荒な芸人春團治が描かれてきました。確かに酒も女では先の3人の春團治と肩を並べることはできるけど、昔から一門では女房は泣かしたらあかん、と言われ続けきました」と春團治。
その<女房> は、かつてビクターの歌手としてグンゼのCMソングなどを歌っていた恵レイシーである。
そんな「大阪人情しぐれ」は、一緒に夢を見てきた世話女房を労る、実話のような夫婦歌なのである。昔、中村美律子に節回しのレッスンを受けたことがあるというが、「歌は下手です。56年になる自分の落語家人生を歌わせてもらいました」と控えめ。しかしさすがこだわりを持つ大阪弁の台詞は、噺家の真骨頂を発揮している。
落語家4代目桂春團治の芸道を歌っているものの、同時に同年代に人たちに、一生懸命生きて欲しい、といったメッセージを送る応援歌でもあるという。
実は24、5年前に1度レコーディングをした経験がある。デモテープの段階で周囲から「これは売れへんで」と言われて発売せずに終わっている。
2度目の挑戦となった今回は「♬ 熱い鉄板 お好み焼きに 苦労刻んで 隠し味 〜 と歌詞もあるように、大阪を舞台にしたお好み焼きのように気楽に聴いて、歌ってもらえる歌です」と、上々の出来栄えのようである。
「大阪人情しぐれ」を作曲した田浦高志(右)と
これの作曲を手がけたのは、大阪・ミナミなどで長く流しをやってきた演歌師、田浦高志。「語りかけるように歌っておられます」と、落語家ならではの歌に敬意を評する。
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[松竹芸能 桂春團治]
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