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五木・三山・市川らが三波春夫メモリアルコンサート 新歌舞伎座で生誕100年特別企画 [舞台公演]

◆長編歌謡浪曲と呼ばれる歌謡曲のジャンルを築き上げた歌手三波春夫が亡くなって23年が経つ。その生誕百年を記念したメモリアルコンサートが2024年2月26日、大阪・新歌舞伎座て行われた。三波春夫を歌い継ぐ五木ひろし、三山ひろし、市川由紀乃、辰巳ゆうと、東京力車の5組の歌手が三波との思い出を語るトークと、代表曲の「元禄名槍譜 俵星玄蕃」などを歌って会場を沸かせた。

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写真・三波春夫生誕百年を記念したメモリアルコンサートのチラシ

 2部構成で行われたコンサートは、第1部は〈長編歌謡浪曲絵巻~「大忠臣蔵」〉と題して、松の廊下での刃傷「あゝ松の廊下」から、東下り「元禄男の友情 立花左近」「南部坂雪の別れ」「元禄花の兄弟 赤垣源蔵」など、吉良邸討ち入りの「元禄名槍譜 俵星玄蕃」まで、まるで映画を見るように、歌で忠臣蔵の物語をコンパクトに綴った。

 第2部の〈熱唱!オンステージスペシャル〉は5組全員で「東京五輪音頭」で幕を開けた。

 忠臣蔵以外の三波の代表曲を集め、五木は映画やテレビドラマでも評判になった「雪の渡り鳥」を、東京力車は「おまんた囃子」市川は「一本刀土俵入」さらに「大利根無情」を五木と三山、辰巳の3人が1コーラスずつを歌い分けた。

 五木、三山、市川、辰巳によるトークコーナーでは、4人の中で最も三波を知る五木が「常に勉強を欠かさない人でした。僕が初めて紅白歌合戦に出場した時、楽屋は大部屋で、出演者はカード遊びなどをしていましたが、隣の部屋では三波さんが1人、大きな声を出して発声練習をされていました」と、その真面目な人物像を語り、若い3人にはその歌を歌い継いでいって欲しい、と呼びかけていた。

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写真・満員御礼の札がかかった初日
 
 ラストコーナーは出演者それぞれの最新曲を披露した。
 五木は今年3月16日には北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸して街の活性化が期待されているふる里越前への想いを込めて、歌手生活60周年記念曲「こしの都 」を披露した。

 エンディングは出演者全員で「世界の国からこんにちは」を歌って幕を閉じた。公演は27日夜の部(午後3時から)まで。


[新歌舞伎座 三波春夫 生誕100年特別企画三波春夫メモリアルコンサート]









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