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上杉香緒里(テイチクエンタテインメント) 8月24日リリース「裏町ぐらし」 初挑戦する勝負の曲 [インタビュー]

上杉1.jpg◆上杉香緒里が2011年8月24日に出す新曲「裏町ぐらし」で、デビュー以来初めてというタイプの歌に挑戦している。裏町で営む居酒屋で、別れた亭主と娘をひとり偲ぶ女将を、上杉はそれを第3者として語るように歌う。デビューして18枚目のシングルで、初めての歌でライバルから抜け出すための勝負を掛けた楽曲と位置付ける。作詞は田村隆、作曲はお馴染みの岡千秋で編曲は南郷達也。田村は放送作家で、これが作詞家デビュー作になるという。


 テイチクの上杉香緒里のホームページで公開されているプロモーションビデオ(PV)は、実際に東京・武蔵小山にある居酒屋で撮影が行われた。
 縄のれんをはじめ招き猫など、なにから何まで歌詞とそっくりの店だ。が、裸電球だけは、撮影のために急きょ取り付けたものだったというから、これだけは時代を感じさせる。



 映画の1シーンが浮かんでくるような歌である。
 しかし今までの楽曲と違って、登場する居酒屋の女将を、上杉が第3者の目から見つめるといった設定だ。
 「これまでに歌ったことがない」(上杉)だけに、力まず、かと言って力を抜き過ぎず、主人公とは距離を置いて歌う、その頃合いが難しい。
 今までは、主人公に成りきって切なく歌うタイプの楽曲が多かった。
 ところが新曲は
 「(主人公が)私じゃないから切なくなれません。ここの店と62歳になる女将をイメージして歌っているんですよ」

 作曲をした岡千秋は、この詞を見て「これなら曲を書きたい」と、一目ぼれだった。
 いつもは電子音がいっぱいのデモテープを上杉に手渡す岡が「スタジオのグランドピアノを使って録音したようで、ドラマチックな詞のイメージが一層盛り上がっていました」と、この曲への力の入れようを感じさせた。


 今回もCD購入者には抽選で1000人にレッスンDVDをプレゼントしている。CDに同梱されている歌詞カードに付いている応募券を貼って応募することになっている。
 今秋からは大阪でも、おおとりウイングスや恵比須堂などで店頭キャンペーンが始まる。そこでの購入者にはスクラッチカードで当たりが出ると、同じレッスンDVDをその場で手渡すという新しい試みを用意している。



裏町ぐらし.jpg カップリング曲は「別府航路」。勝手に想像すると、恐らく大阪から別府へ向かうフェリーが舞台だろう。
 別れた人との想いを断ち切るため故郷へ帰る船上での女性の心の内を歌っている。
 この大分・別府温泉と大阪を結ぶ別府航路は今年、就航から100年目を迎えている。かつては新婚旅行や修学旅行で人気の航路だったというが、今は利用者もめっきり少なくなったようだ。
 片道12時間の航路というから、過去を想い涙するにはぴったりの乗り物かもしれない。

 こうしたご当地ソングは彼女の場合、「平舘哀歌」(05年)「燧灘(ひうちなだ)」(10年)などの例外もあるが、カップリングに多く見られるという。
 「平舘哀歌」は青森県平舘村を歌ったものだったが、歌が出来あがって初めて村を訪ねた時は、ちょうど閉村式が開かれる日だったという。
 「芸能人がやって来たのは初めてという土地で、みなさん歓迎してくれました」

 「別府航路」も航路100周年記念曲として、多くの人たちに歌われる<ご当地ソング>なればいいのだが。


 インタビューの最後に上杉は「今までとは違った上杉香緒里の<引き出し>を開けることで、新しい私を感じ取ってもらえたらうれしいです」と話していた。



[上杉香緒里 テイチク]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/uesugi/
[上杉香緒里 オフィシャルサイト]
http://www.sunmusic.org/kaori_uesugi/top.html


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