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中村美律子(キングレコード)  京都のクラシック専用ホールで大正琴とコラボでコンサート  アルバム「野郎たちの詩」収録曲や懐メロなどを披露  [コンサート]

中村美律子4.jpg中村美律子が、2012年8月23日、京都市左京区のクラシックコンサート専用ホール、京都コンサートホールで演歌歌手では初めてのコンサートを行った。大正琴の友弦流家元、友弦繁子さんとその門弟たちの演奏をバックに、普段は歌わないという楽曲を披露するなど、今までにない趣向を凝らした内容に、1000人を超す観衆は惜しみない拍手を送っていた。





中村美律子5.jpg







 中村は2年前から友弦さんに師事して大正琴を学んでいる。毎年、大正琴教室の発表会を開催している友弦さんに、中村がコラボを申し込んで、珍しい初のコンサートが実現した。
 クラシック専用ホールを使用するというのも初めて。偶然もあったようだが、管理・運営する京都市(財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)の懐の大きさを感じさせてくれた。




中村美律子(左)と友弦繁子さん

 友弦流の門弟による四季にちなんだ曲をメドレーで演奏する第1部に続いて、中村がカラオケで5曲を歌った。クラシックホールでカラオケというのも初めてのこと。中村自身が恐縮するほどであった。

 歌ったのは番場の忠太郎のその後を描いた「忠太郎祭唄」をはじめ、中村の楽曲で唯一の阿久 悠作品の「よもすがら踊る石松」、6年ぶりに歌ったという「閻魔堂えれじい」、明治時代に大阪・千早赤阪村で実際にあった殺人事件に材をとった「河内十人斬」、「海を見ている座頭市」、そして新曲の「情けけ川」

 いずれも中村が2006年「野郎(おとこ)たちの詩(うた)」の収録曲である。
中村は「いつもは歌う機会が少ない曲を揃えました。自分でも得な思いをしましたが、聴いて頂いた人たちにとっても<来て良かった>と感じてもらえればうれしいです」と話していた。

中村美律子3.jpg中村美律子6.jpg

















 3部では大正琴とのコラボレーションで演歌と懐メロを15曲を歌った。
 大正琴は1912(大正元)年に名古屋でタイプライターにヒントを得て生まれた和製楽器と言われている。友弦さんは36年前から演奏を手がけるベテランで、関西を中心に約800人の門弟を抱えている。大阪新歌舞伎座では中村のパック演奏を務めるなど、大正琴の普及に貢献している。

 中村は08年にリリースした「女の旅路」のカップリングとして出した「段平いのち」のレコーディングで大正琴を使ったのが、それとの初の出会いだった。それをきっかけに友弦さんに師事するようになるが、中村の大正琴について友弦さんは「音感がするどい。気を引き締めて教えています」と話していた。

中村美律子1.jpg


 3部で歌った15曲中、中村のオリジナル曲はデビュー25周年記念曲の「下津井・お滝・まだかな橋」(「野郎たちの詩」収録)と「河内おとこ節」の2曲だけ。あとは名曲として知られる楽曲ばかり。
 個人的に大好きという美空ひばりの「ある女の歌」を情感たっぷりに歌い、聴く人たちをうっとりとさせたのに続いて、ラストは客席観客が踊りださんばかりの陽気に「河内おとこ節」で締めくくった。


[中村美律子 ウェブサイト]
http://www.goldenmusic.co.jp/mitsuko.htm
[中村美律子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=34462

[友弦流 ウェブサイト]
http://yuugenryu.jp/yugenryu/index.html



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