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原田悠里(キングレコード)  人の心に残す歌を届けたい 同時発売の「涙しぐれ」と「特攻の母 ~ ホタル ~ 」 [インタビュー]

原田悠里.jpg原田悠里が、2014年6月25日、15年ぶりに岡千秋が作詞を手がけた「涙しぐれ」をリリース。同時に歌謡浪曲の師匠二葉百合子から歌い継ぐ「特攻の母 ~ ホタル ~ 」も発売した。3年前の二葉の引退時に「大事に歌い継いで欲しい」と託されたという「特攻の母」は10年前から続ける原田の「七夕コンサート」でも歌い続ける。今年も7月7日に東京・五反田ゆうぽうとホール、同9日には大阪・メルパルクホールで開く同コンサートでも披露し「今の青少年たちに、同年代の若者が平和が来ることを願って死んでいった悲しい戦争があった事実を伝えたい」という。






 「七夕コンサート」の東京会場では、ここ数年、今まで演歌には縁遠かった若者たちの来場が増えているという。既存のファンたちの呼びかけに応えた大学生たちが、原田の歌謡浪曲「特攻の母 ~ ホタル ~ 」を聴くためにやって来ているのだ。

 その多くは日本がかつてアメリカと戦争をしていたことも知らないという。彼らが歌を聴くことで、70年ほど昔に平和と家族の無事を祈って、アメリカの艦船に戦闘機もろとも突撃して命を散らした若者たちがいる事実を、原田は「純粋に伝えるだけです。この歌で反戦を掲げようなどと大それた思いもありません」と、ただ愚直に歌い伝えることに使命感を感じる。

事実を伝える「特攻の母」


特攻の母.jpg 二葉百合子は3年前に引退した時、二葉組と呼ぶ歌謡浪曲の弟子たち1人ひとりに、歌い継いでほし楽曲を1作ずつ託したという。原田はそれまで一度も聴いたことがなかった「特攻の母 ~ ホタル ~ 」を受け取った。それを聴いた原田は「何度聴いても涙が止まらなかった」と振り返り、それを歌い継ぐことは大事な役目とする。
 ライフワークとして続ける鹿児島・知覧のとみや旅館でのライブもこれからも続けていく。

 3年前の「七夕コンサート」から「特攻の母 ~ ホタル ~ 」を歌い始めたところ、観客からは問い合わせが相次いだ。アルバムにも収録したが、シングルカットを望む声は日増しに多くなった。そうした声に推されるように、、今年の「七夕コンサート」の前に発売に踏み切った。
 政治の世界では折しも集団的自衛権などが今大きく取り上げられている。それとこの歌の発売を重ねる向きもある。CDショップへも問い合わせも多いという。

複雑な女心を歌う「涙しぐれ」


涙しぐれ.jpg 「特攻の母 ~ ホタル ~ 」と同じ日に発売した「涙しぐれ」は、60万枚を売った「津軽の花」以来の岡千秋作品だ。4、5年前から都内で続けている発売直後のCDショップでの店頭キャンペーンは今回も行うし、大阪でもショッピングセンター2カ所で実施。ファンの声を直に聞くことに務める。




 声を聞くことでファンと一緒に作品を作り上げたいという姿勢は、今もデビュー当時も変わらない。そのために客との接点を出来るだけ増やしたいとする。コンサート後の握手会にも顔を出すことを心がけるのもそのためである。
 直に客の声に接すると、応援してくれる暖かい声もあるが厳しい声もある。
「今までには真剣に聴いてもらえないこともありました。しかし1人でも耳を傾けてくれる人がいたら、その人のために歌ってきました。それが歌手としてのプライドだと思ってきたからです」と、原田は言い切る。

 その想いは今作「涙しぐれ」でも変わらない。
 原田にとって「新しい引き出し」という「涙しぐれ」は、聴かせどころという ♪ あいたくて あいたくて 好きだから あいたくて と繰り返すところだという。この歌の主題でもあるようだ。

 人の心に残すことができる作品を届けたい -- と原田はいう。





[原田悠里 オフィシャルサイト]
http://www.kitajima-music.co.jp/yuri/
[原田悠里 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10099



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