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水田竜子(キングレコード)  デビュー22年の集大成のような「噂の港」 日本海側を北から南へ [インタビュー]

水田竜子2.jpg◆函館を出て小樽、小木港、舞鶴、美保関と日本海側を船で行き、そこから先は汽車で関門海峡を越えて博多で長い旅を終える。愛する男性を追って港々を訪ねる物語である。水田竜子の新曲「噂の港」だ。彼女が今まで歌ってきた歌には北海道・余市、山形、佐渡、京都・丹後などと、なぜか日本海岸が舞台になることが多かった。今回はそれの「集大成のような作品」(水田)でもある。カップリングの「奥志摩の宿」もやはり港の歌。北から南へ港を巡る、港百選の歌でもある。










 歌で旅する「噂の港」。登場する町々の人にとっては、たとえ二文字、三文字だけでも自分の町の名前が出ることによって、歌にさらには歌手に一層の親しみを持つ。それがこうした<ご当地演歌><旅情演歌>のいいところである。
 今回、歌の三番に登場する京都・舞鶴。旧軍港の町であり、城下町でもある。まだ彼女が20代の頃、東京のテレビリポーターとして舞鶴を訪れたことがある。その時には舟屋で知られた伊根へ足を延ばしている。それから10数年を経て、今度は歌手として「伊根の舟屋」を歌い、再び伊根を訪ねている。

 「お世話になった土地への恩返しのような感じがします」と水田は、新曲「噂の港」に登場する町々への想いを重ねる。
 一度その土地を歌うと、次の新曲が出てもいつまでもファンとして応援してくれているのが人情。


水田竜子・噂の港.jpg 今回は名前こそは出てこないが、3年前に「余市の女」で歌った北海道余市町は、一番に登場する小樽の隣りである。
 今、余市はNHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」の舞台として脚光を浴びているが、3年前の歌を今もなお余市では歌われているのだそうだ。


 「すごくうれしいですね。佐渡も平戸も同じように、いまだに町ぐるみで応援してくれています」(水田)。

 「噂の港」は、テンポが良く、決してジメジメした演歌ではない。発声を重視する水森英夫演歌そのもののようだ。
だからであろう、歌っていて気持ちいいし、聴いている人たちも気持ちいい--そんな歌だ。すがすがしく明るく前向きな内容の楽曲は、水田のイメージとピッタリと合う。
 ところが日本海はそんなイメージとはかけ離れている。それでも水田は「日本海のイメージがする」と、周りから指摘されるという。たくさんの全国の町々を歌ってきたが、明るい印象が強い九州や土佐でもない。
 「マイナー調な歌い方でしょうか、それとも声なのでしょうか、その理由はわかりません。でも確かに日本海側の町を歌ったものが多いですね」と水田。

美しい景色が浮かぶ「奥志摩の宿」


 カップリングは「奥志摩の宿」。これがメイン曲かと思うほどの美しい出来栄えだ。本来の水田竜子を十分に感じ取れる作品で、美しい奥志摩の風景がまるで写真を見るかのように散りばめられている。
 それもそのはず、奥志摩は作詞の下地亜記子は出身地であった。子どもの頃に見たであろう、景色を詞にしている。
 「『噂の港』と正反対にマイナー調の楽曲ですが、夕陽や朝日がきれいな奥志摩をイメージした詞とメロディーは、たくさんの人たちに気に入ってもらっています」と、水田お気に入りの歌のようだ。





[水田竜子 オフィシャルサイト]
http://www.mizuta-ryuko.com/
[水田竜子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10431

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